自分にとって
一番不向きだと思われる仕事は
おそらくスーパーのレジ打ち。


そもそも接客が苦手な気がするし、
レジ打ちって
剥き出しでしょ、全てが。
仕事をしている姿を丸っと
どこからでも、いつでも、
360度全てが
見られてるじゃないですか。
今日も見てきましたわたし。
レジ打ってる人をじっと(笑


そんな、
不躾にもじろじろと見てくる輩が
毎日わんさかいる中で
働くなんてとてもムリ。


今ではシステム化が進み
以前に比べれば
レジ打ち自体も
ずっとスムーズになった
気もするけど、
自動化ならではの困難もあるだろうし。


小銭の補充やレシートの取り替え、
バーコードが反応しないだの
返品やらクレーム。
お客への対応も超ダイレクト。
あーもうヘビー過ぎる…。
レジ打ちされてる方々には
いつも脱帽なのである。


憧れはあるけど
わたしにはできない。
というかできればやりたくない。
第一迷惑かけるし。
そんな職種の一つであった。


次男の幼稚園生活も落ち着き
自分の時間が
少し持てるようになったある日、
これからのことを考え、
途方に暮れて急に恐ろしくなった。


はてわたしに一体何が出来るのか…。



イラストの再開や
前職への復帰を願ってはみても
10年というブランクは
それらの世界では致命傷とも
言えるほどの、
世の中を含めて
進化を遂げた年月だった。


SNS全盛期。


ラインさえ使っていない。
そのころ筋金入りの
アナロガーであったこのわたしが、
SNSという、
できれば手を出したくない
未知の世界そのものへ
足を踏み入れることができたのは
まさに


10年後のレジ打ちのおばさん。
 
 
そう、
自分自身の未来のイメージだった。
恐怖だった。
レジに並んだ長蛇の列。
周りからの痛いような視線を浴びつつ
震える手でレシート交換をしている
50を過ぎたおばさん。
脂汗すら浮かんでる…。


痛い…とてつもなく痛い…。
でもこの激しくも過剰な想像こそが
苦手なSNSを克服しながらも
自分を動かすきっかけとなったのだ。




あれから3年。
いまではもう、
このSNSがなければ
仕事ができないほどにまでなった。


ホームページを持ち、
こうしてブログに
日々の醜態を晒せるほど
使いこなせるように(?)
なったのだ。
何より楽しい!


SNS嫌いを克服もせず
あの時、
あのまま諦めていたら
今ごろはきっと
イラストを描く仕事をできもせず、
近所のスーパーで
イヤイヤながらも
レジをしていたのだろう。
 

勇気と覚悟と諦めを、
まるごと持って
前へ進んだあの時の自分に
よくやったと、
今となっては褒めてあげたいと思う。


スタントマンを目指した女子高生は
20年後、まさかの
イラストレーターになっている。


人生は、何が起きるかわからない。
家族が増えた今、
これから先はもっと
柔軟な思考を持ち、
進んでいけたらと願っています。



長きに渡って書き綴ってきました
イラストレーター シマノアヤコの
これまでの生い立ち。


お読みいただいた皆さま、
本当にありがとうございました。
下記にこれまでのストーリーを全て
載せておきますよん(^^)


①スタントマンになりたい!きっかけはブルースリーだった
②あんたが描いたの?うまいねぇ!似顔絵を描くきっかけ。
③ヒーローになった女子高生。スタントマンへの道。
④体操のコーチが怖い…。緊張でお腹が痛くなる土曜日。

 

し書く


---------------------------------------

イラストレーター

シマノアヤコ

フォローお気軽に♪
フェイスブック
インスタグラム

---------------------------------------