『誰も言わなかったアロマテラピーの本質』セミナー♪ | パリでメディカルアロマテラピー Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリでメディカルアロマテラピー Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住のTomomiが、フランスの本格メディカルアロマテラピーやオーガニック情報、日常生活をお届けします。

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

昨日のお昼前、もーーーーのすごい爆発音で、我が家の窓が揺れました!

うわ、近所で爆発があったんだ、テロか?と思っていたら

パリとパリ近郊の広範囲で、同じような爆発音が発生したらしいのです。

警察署の発表では「戦闘機が音速を超えたのでソニックブームが起きた」とのこと。

1回だけでしたし、それなら安心なのかもしれませんが

なぜに戦闘機が?パリ空域は飛んじゃダメだよね?本当は何が起きたのか?

いやー、ここのところココロが震える出来事が多いです。。。

 

さて、気を取り直して。

先日、アロマテラピー研究室主催の

『誰も言わなかったアロマテラピーの本質』セミナー

第2回目を受講してきました!!

 

今回も非常に面白くて、ためになって

とてもいい時間が過ごせました!

 

第1回目のときのこともブログに書かせていただきましたが

1990年代に日本にアロマテラピーが入ってきた頃

アロマテラピーの海外の本をことごとく翻訳されたのが

高山林太郎さんです。

彼が晩年に出版し、2週間で絶版になってしまった幻の書籍

『誰も言わなかったアロマテラピーの本質』の本を

注釈を入れながら読んでくださるのがこちらのセミナー。

 

もう買えない本ですし、高山さんと晩年ずっとやりとりをされていた

アロマテラピー研究室の島田さんと林さんが

逸話を紹介しながら解説してくださるので

全部聞きたいー!と思っています。

 

第2回目は、これまたエレガントに毒舌を吐くという

「高山節」がちりばめられて、私はニヤニヤしながら聞かせていただきました。

お会いしたことがあるので、その声や口調で再生されます(笑)。

 

その言葉だけを文章にしてしまうと

ただの口汚いおじさんになってしまいますが

彼の場合は、ありとあらゆる分野について造詣が深く

膨大な知識と確固たる信念に裏打ちされた「意見」ですので

私はすごく納得してしまいます。

仮に思っていたとしても、口に出せる人はなかなかいません。

図星なのが小気味いいのです。

 

私も高山さんが得意とされたフランス語圏にいるため

(ちなみに、彼の話すフランス語もエレガントな発音で知的でした!)

日本語とフランス語、はたまた「言語」そのものには

かなり慎重になっていたりします(通訳もたまにやりますし)。

昨日も、フランス後を翻訳した事件の記事を読んで

かなりフランス語からデフォルメされていて、情報が不正確でモヤっとしました。

同じ言語であっても、思いを正確に伝えるだけでも難しいのに

違う言語を忠実に翻訳して伝えるというのは、努力と才能が必要です。

私はまだまだ日本語とフランス語の誤差に悩んでおりますよ。

 

今回は、アロマテラピスト、マジョラム、アボガド、エステシャン、リラクゼーション

という言葉は、決して使ってはいけませんよーというお話が入っていました。

何がダメなのか、わかりますか?原語のスペルを考えてくださいね。

ついでに、あなたの知的レベルが露呈しますよ、という毒舌付きで面白かった。

いやー、わかります。

私は個人的に、1つの言葉の中でフランス語と英語が混じっているのが苦手です。

エコールを使うなら最後までフランス語で

スクールなら英語で、と思っちゃうんですよねー。

「完璧な和製外国語です!」と自信を持っている場合はいいですけれどね。

 

で、毒舌だけではなくて、今回は私にとって興味深い話もたくさん。

ルネ=モーリス・ガットフォセ氏の経歴や

ガットフォセ財団の話(フランスのアロマ系論文は結構ここが支援してるんですよ)

マルグリット・モーリーの経歴

世紀末芸術とバレエ・リュスのお話

ジャン・バルネ博士のお話

などなど。

 

特に、世紀末芸術の時代背景から、モーリーの美容法を読み解くあたり

なかなか面白い理論だなと思いました。

なるほどなー、そういう見方もあるよね、って。

バレエ・リュスに関しては、私は全然知らなかったので

新しい話を聞くことができて嬉しかったです。

 

彼とお会いしたとき(たった1回だったのですが)

何を話したかと言いますと、壮大なる歴史講義でした。

モーリーのことも結構教えてくださいましたね。

実は、フランスではモーリーのことはあまり重要視されておらず

調べても資料が少ないので、実際どんな人だったのかは知らなかった。

私の知識はあのとき高山さんに教えていただいたものでした。

今回さらに詳しく教えていただいて

ほー。なるほどー。と。

 

翻訳家というのは、言葉についてとても敏感であるのはもちろんのこと

書かれている事象の検証やその行間まで読み取ります。

すごく緻密な作業が必要な職業だと思います。

例えば、簡単な例すぎますが、Lifeという言葉が使ってあっても

日本語で「生活」なのか、「生きる」なのか、いろいろ意味がありますよね。

そんな単語の連続を著者が使った意味のまま日本語にしなければならない。

自分で推測できなければ、著者に問い合わせるのは当たり前。

 

かといって、何度も何度も著者にすべてを問い合わせることはできませんから

(ましてや高山さんが翻訳されていた時代はメールなんてなかったでしょうから

FAXとか国際郵便とかですかね。途方もない「問い合わせ」です)

いろーーーーーーんな背景を調べる必要が出てきます。

 

そんな中で、彼は史実にもお詳しいので

1937年 ガットフォセ『アロマテラピー』出版

という事実の背景を政治、経済、思想、芸術、社会情勢に至るまで

広く捉えるのですよ。

そうすると1937年 ガットフォセ『アロマテラピー』出版という

たった一行の、丸暗記しなくてはいけないつまらない事実が

非常にいきいきとした人間ドラマになるんですよね。

 

幸い、私は歴史が大好きで、結構年号まで覚えています。

年号をみると「こんな時代感」というのがなんとなくわかります。

だから、たとえば

1937年 ガットフォセ『アロマテラピー』出版

と、同時期のヨーロッパがどうだったのか、美術史だとどうなのか?

なんてことを考えたりするのですが
高山さんが同じように考えていらしたことを知って
すごく嬉しかったのを覚えています。
 

緻密さと、俯瞰する視点の両方がないとできない仕事が翻訳家。

あ、ちなみに私は「翻訳者」と「翻訳家」は大きく違うと思っています。
もちろん私は頑張っても「翻訳者」どまり。
「家」というのは、大家(「おおや」じゃなくて、「たいか」です)
の「家」だと私は解釈しておりますので。
そして、高山さんは本当に「翻訳家」なのだなーと。
 
ああ、かなり散漫なことを書いておりますが
セミナーを聞かせていただき
いろいろなことが、しっかりと私の栄養分として吸収できました。
またポンピドーセンターで観る作品が別の色に見えそうです。
オルセー美術館もいかなきゃな。(←世紀末芸術です)
 

第3回も楽しみにしておりますー。

 

 

 
バレエリュスと言えば、ロシア人画家も20世紀前半は多かったですね。
フランス人がバレエリュスに熱狂したのも時代感から納得。

 

こちらはポンピドーで最近お会いしたシャガールさん。