精油をお子さんに使っている方へ | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

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 7月7日(日)10時30分から16時30分まで

中級2(全6回) 2日間

 7月8日(月)・7月9日(火)10時30分から16時30分まで

上級(全9回) 3日間

 7月10日(水)・7月11日(木)・7月12日(金)10時30分から16時30分まで

 

各級の中身はバラバラに受講することはできませんが(初級の第1回と第2回だけはNG)

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こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

先日、ブログに書いた「お子さんに精油を使ってこんな症状がでて困っている」というお話。

それから、いろいろとグルグル考えて

もうちょっとお伝えした方がいいことあるかなと思いました。

特にお子さんに精油を使っている方には、ぜひ読んでいただきたいと思います。(今日も長文です)

 

まず最初に、私が学び教えているフランス・アロマテラピーは

フランスの中でも1つの考え方に過ぎないと思います。

いろいろな著書の本を読み漁って、「平均的」なフランスのアロマをお伝えしていますが

それでも「フランスでみんながやっている」ものではありません。

日本においても同じこと。

いろいろな協会・スクール・団体があり、それぞれオススメしている使い方は違います。

日本のさまざまな考え方も折に触れ、見聞きして考えるようにしていますが

どこにも正解も間違いもないと思います。

 

ただ、Aという精油だったら、極論ですが、「***という疾患に限り

大人に対してほんの少し数日間だけ飲用する」という使い方があったとしたら

それだって間違いではありません。

でも同じことをBという精油ではできないし、XXXという疾患には当てはまらない。

だから「飲用が全て悪」という考えも「飲用してもいい」という考えも、私は同意しません。

場合によりけり。その「場合」を臨機応変に対応できる知識を持っている人以外は

「飲用」を自分ですることも、ましてや他人にさせることも、やめてほしいと思います。

 

今からお話することは、別の団体では「OK」とされていることかもしれませんが

私は危険性についてここ数年、法規的なことから、科学、事故例など広く学んだ上で

こう思うという考えをお伝えします。

これを取り入れるも、取り入れないも、読んだ人次第。

 

さて。お子さんは、大人の縮小版ではありません。

年齢によっては臓器の機能がまだ出来上がっていないこともあり

単純に大人の精油の使い方を半分にすればいい、ということではないのです。

電車の切符とは違うんです!

 

まず私が言いたいのは

どんな精油であっても3歳以下の子供に使うことはやめてほしいということ。

飲用はもちろん論外ですが、皮膚塗布であっても、ディフューザーであっても!です。

それぞれの精油には、さまざまな成分が異なるバランスで含まれているので

Aの精油は3歳以上だったら「低濃度の皮膚塗布に限りOKかも」とか

Bの精油は刺激が強いので、12歳まで使わない方がいいとか

ひとつひとつ覚えていくしかありません。

この**歳以上というものも、法規的に決まっているわけではなく

経験上そうなっているだけなので、6歳だけどとても小さく体重の軽い子や

4歳だけど7歳くらいの大きさの子だったら、やっぱり臨機応変に対応しなければなりません

 

ベビーマッサージとして精油を混ぜるのもナシです。

赤ちゃんは日々ものすごいスピードで臓器を発達させています。

一般的に自然治癒力も大人と比べたらすごく高い。

なので、精油なんか必要ないんです。

ママがマッサージをしてくれるということが重要で

滑りを良くするためにオイルかパウダーは必要ですが

精油はかえって赤ちゃんにとってデメリットの方が多いと言っておきましょう。

赤ちゃんと呼ばれるうちは、ディフューザーだって必要ありません。

 

もちろん、お友達はお子さんに毎日精油でマッサージして大丈夫だった。

私もやってみたい!私も勧められた!など、いろいろあると思います。

でも、そのお子さんが大丈夫だったのは

たまたまその精油とお子さんの相性がよかっただけかもしれませんし

数年続けた後に、そのお子さんに何が起きるかはまだわかりません。

精油の長期・大量摂取は、普通に考えて、いいことはありませんよ。

バファリンを飲んだら頭痛が治った!じゃあ、毎日飲もう!という人はいますか?何年も?子供に飲ませる?

 

自分で納得して、精油を長期・大量に使用して何か不都合がおきた場合

それは自分の責任です。

売った人を恨んでも、誰かのせいにして賠償してもらったとしても

自分の健康(体)に責任を持たなかったことは変わりません。

 

自分が大丈夫だからといって

他人に同じように勧めることはしないでください。

特に長期・大量の使用や、精油の成分がわかっていない

解剖生理学がわかっていないレベルの人で。

他人の健康に責任が持てますか?訴えられたらどうしますか?

お子さんに対しても、自分ではない以上「他人」です。

しかも子供の保護者ですから、保護しなくてはいけません。

 

多くのお母さんが、子供によかれと思って精油を使っているはずです。

私も母なので、子供の症状を和らげたくて、という気持ちは痛いほどわかります。

なのに、マズい症状(赤み、かゆみ、発疹、咳、鼻水など)が出てしまった。。。

自分を責めますよね。でも「してしまったことは仕方がありません」

それを他人が「どうしてそんなことしたのー!だから言ったじゃない!」と責めたところで

お母さんはすでに罪悪感でいっぱいで猛省してますので、ただ傷に塩を塗り込んでいるだけ。

「じゃあ今、何をしようか!?」ということを考えましょう。

その対処法は、こないだのブログに書きましたので繰り返しませんが

ともかく精油の使用をやめ、お医者さんに相談が必須です。

これだけは「正解」です。

 

お医者さんに精油の知識がないから。。。とよく言いますが、そんなの当たり前です。

でも、彼らは体の専門家で、理系です!

精油が「有機化合物の集合体」「脂溶性物質」ハーブティとは違い植物のエキスが高濃度で濃縮されている

ということを言えば、わかってくれるんじゃないかなー。

精油のことはわからなくても、食品じゃなくて

塩素とかアルコールとかそういう毒性のある化学物質に近いのかなということさえわかればいいと思います。

ここで、お母さんに知恵があればいいのですが、なければ精油瓶持っていってください。

箱にいろいろ書いてあるなら箱を。箱の中に成分分析表が入ってたらそれを見せてください。

あとは、お医者さんの知識の中で、対処してくれると思います。

お母さんは家に帰った後も、子供の症状の変化をよーくよーく観察して

全然良くならないのであれば、しつこく受診してください。

お医者さんに嫌がられたって、違うお医者さんに行けばいいだけです。

そんなことで遠慮して、子供を危険にさらしてはいけません。

子供を守れるのはお母さんです!!!

 

熱くなってしまったので(苦笑)、まとめに入りましょう!

次のことを守ってください。

*3歳以下の子供にはいかなる方法であっても、どんな精油であっても使わない。

*3歳以上でも、子供に精油を使う必要はほぼありません。

*子供に(家族に)使いたいのであれば、しっかり精油の化学、危険性、解剖生理学などを勉強してください。

*子供への「飲用」は論外中の論外。

世界で最も飲用しているフランスにおいても、大人でもものすごーく限られた場合にしかしません。

しかも、飲用をしなくたって改善する方法は山ほどあります。

「飲用」は無人島に1本の精油しかなかった場合に限るくらいの考えでいてほしいと思います。

*他人に精油の摂取を安易に勧めないでください。

特に「健康になるから」「気持ちいいから」程度の理由で勧めるのは無責任です。

*アロマテラピーは、何か症状があってそれを改善するために使用するもの。と考えていただけると嬉しいです。

 

もし精油を使用したことでいつもとは異なる「症状」が出てしまったら?

*速やかに精油の使用を中止する。(1%濃度の皮膚塗布でも、ディフューザーでも!!)

*すぐにお医者さんに診てもらう。

*お医者さんに精油瓶や付属の箱、成分分析表を見せる。

*お医者さんに精油が「有機化合物の集合体」「水に溶けない」「植物のエキスの濃縮体」であることを伝える。

*お医者さんにその時の状況、どうやって摂取したのかを事細かに伝える。

*受診後も、おうちで経過観察を怠らない。少しでもおかしいと思ったら、すぐ再受診。

*お医者さんが信用できないと思ったら、潔く他の先生を探して受診。

 

精油ってひとつひとつ全然違うもので、だからこそ

こういう時にはコレ、そう言う時にはソレといろいろな使い方ができるのです。

でも、このひとつひとつのキャラクターが頭に入っていないのに

フランスの医者がしてきたような高度な使い方を素人がしているのを見聞きします。

使い方次第で、ものすごいいいものだし、精油が家に常備していることで何度救われたことか。

なので、安全で効果的な使い方をしていただきたいと思っています。

おしゃれで素敵に見えるかもしれませんが、使いこなすには結構勉強が必要です。

あまりお勉強をしたくない人は

たまーにディフューザーをちょっと焚くくらいの使い方でとどまってほしいです。

 

私もここのところのべ400人くらいの日本の方に精油の使い方や危険性をお伝えしてきました。

探せばきっと安全な使い方を教えてくれる先生が見つかると思います。

アロマテラピー、ぜひ楽しく安全に使って人生を豊かにしてくださいね。

 

精油屋さんにて。

これだけ種類があってそれぞれ使い方が全部違うのです!

使うときは慎重になってくださいね!