ラベンダー農家の苦悩 その1 | パリでメディカルアロマテラピー Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

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こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

フランスでは今、ラベンダーをめぐって2つの心配事を抱えています。
今日はそのひとつ、バクテリア被害について書いてみたいと思います。

バクテリアによるラベンダー畑の被害は2000年頃に遡ります。
ラベンダー栽培がさかんなヴォークリューズという地域の畑の50%が被害に遭ったとか。
この地方はラベンダーの精油生産量が国内で一番多い場所ですので
この被害はとても深刻。
今後20、30年のうちにプロヴァンス地方のラベンダー産業は衰退するかも
というのは、当事者の話。

原因は異常気象。それに加えて長きに渡る乾燥と暑さだそうです。
2003年に記録的な猛暑がフランス全土を襲ったのは、よく覚えています。
私が渡仏した最初の年で、フランス中で扇風機が完売したほど。
冷房もなく、朝晩も気温が下がらず、凍らせたペットボトルを脇や股に置いて
テーブルの上で(マットレスは暑いので)寝ていました(笑)。
ヴァカンス中でしたので、自宅に残された老人が多数亡くなったと言います。
人間も大変でしたので、身動きの取れない植物に被害が出てもおかしくないですよね。

先日訪問したジャスミン農家は、逆に、今年の夏の寒さで思うように収穫できず
困っていました。ジャスミンは寒いと花が咲かないのだそうです。
昨今の異常気象によって、農家の人は生産が安定せずに困っているもよう。

本題のラベンダーの方は、乾燥と気温の高さによって
病気を媒介する害虫が異常発生して
ラベンダーの樹液を吸い尽くしてしまったのだそうです。
蚊に似たこの害虫は、自分が生きるためにラベンダーの樹液を吸うたびに
ラベンダーにバクテリアを植え付けていったのです。
その結果、樹液を分泌する管が塞がれ、ラベンダーは死滅してしまうのだとか。

農薬を噴霧しても100%防げる訳ではないということで
暑さに強いラベンダーを移植するという解決策が取られました。
まだまだ、バクテリア問題が解決した訳ではないのですが
2003年から2007年の乾燥のせいで
2010年には年間30トンの生産高にまで落ちたラベンダー精油が
2015年には年間50トンに回復する見込みだそうです。

今後も異常気象によってラベンダーの精油生産高が落ち込む事態になると
そのうちフランスのラベンダー精油の価格が上昇するかもしれません。
とはいっても、異常気象は世界中で起こっているので
これはフランスのラベンダーだけでは済まされない問題ですね。

ラベンダー

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