帰省時のみ、お稽古に通う娘の希望で、葉蓋のお点前です。
十一代玄々斎の創案によるもので、七夕の趣向の茶会に
末廣籠花入れの受け筒に梶の葉を蓋にして水指としたのが
始まりとされています。
お軸は、「鮎」
せせらぎ籠に生けてあるのは、コバンソウ、ハンゲショウ、タイマツソウ、キンシバイ、そして紫陽花。
せせらぎ籠とは、・・・茶道家・華道家に永く愛されている花籠です。
六甲山系の真竹を使用し、六ツ目編みを基本とした花籠で、有馬籠とも呼ばれています。
筏を模した香合
梶の葉が描かれた平茶碗
茶菓子は水無月です。
白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切り分けたもので、
京都では夏越の祓が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念してこれを食べる風習があります。
平安時代には旧暦6月1日の「氷の節句」の日に、氷室から氷を切り出して食し
暑気払いをする宮中の風習があり、三角形に切った白いういろうはこの氷をかたどったものとも、
四角を半分にしたことで1年の半分を示しているとも言われております。
また小豆の赤い色にも厄除けの意味があるとされています。(ウィキペディア参照)
梶の葉といえば、七夕との関連性が深いようです。
中国の乞巧奠(きっこうでん)によりますと、
里芋の葉にたまった夜露を天の神から授かった水だと考え、
それで墨を溶き、梶の葉に和歌を書いて願い事をしていました。
梶の葉には、細かい毛がたくさんあるので、筆で書きやすいのだそうです。
なかなか風情がありますね・・・