本日は、帰省時のみ、お稽古させて頂いている次女と一緒です。
まずは、私が濃茶点前のご指導を受けました。
貴人点の場合、四畳半以上の席では、台子、棚ものを用いるのが穏当だそうです。
水指を荘り、棚の上には、薄茶器を、
水指の前に、濃茶入れを荘り付けておきます。
縁高は、脚付きのものを用いるのが正式だそうです。
本日のお軸は、
「葉々起清風」(ようようせいふうをおこす)
この語のもとは、虚堂(きどう)という中国の禅宗の高僧のもとに三人の道友・弟子が
長旅の別れの挨拶に来て、それを送り出す際の詩の中にあります。
お互いをよく知りあう者同士が、長旅で次にいつ会えるかわからないという別離の心境・・・
門前の竹林の葉が別れを惜しむかのようにさわめき
清風を起こしている様・・・
誰れか知らん三隠寂寥の中
話に因って盟を尋いで鷲峰に別れんとす
相い送って門に当たれば脩竹あり
君が為に葉々清風を起こす
三友籠には、キョウガノコ、ホタルブクロ、ヤハズススキが生けられております。
三友籠は、淡々斎が好まれた花籠です。
雪月花の友という意味で、銘がつけられました。
筏(いかだ)を模した香合も季節感満載です。
さて、厳粛な雰囲気の濃茶のあとは、
季節感を楽しむ薄茶です。
陰から陽への変化。
季節に相応しく、柳に蛍蒔絵のお棗が、素敵です。
お干菓子は、高坏に盛ります。
若い方々のお稽古姿を拝見できて、ほのぼの~
老婆心というものでしょうか・・・
玄関のお花は、シモツケです。
京鹿の子とよく似ています。
違いはというと・・・
シモツケは、バラ科シモツケ属の落葉低木。
キョウガノコは、バラ科シモツケ属の多年草。
花はそっくりですが、葉の形が違うようです。
夜、ホタルの里100選に選ばれている近所の小川へ行ってみました。
ゲンジボタルの乱舞、それはそれは、綺麗でした。