さやえんドッグ、戦う! | さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

さやえんドッグ 旅に出る! 〜トウとフウのハンドメイド童話〜

童話作家を目指していたトウは、ある日ひらめいた!
\さやえんドッグって可愛いかも!!/
フウがサラサラ絵に描いて、トウが羊毛フェルトでチクチクしたら、やたらと元気でやる気MAXのヒーローが誕生!さやえんドッグの旅、みなさまどうぞお楽しみくださいませ♪

ぼくは、さやえんドッグ。
なんて言ってる場合じゃない。
たまを助けなきゃ!
その時、
「われこそは、けんけん。
義を見てせざるは勇なきなり!
助太刀いたす。」



けんけんさんは、
笹の葉を手に持つと、
すずのうでをめがけて
投げつけた。



「うわっ、なんだ、痛い!」
すずの手が離れたすきに、
たまはパッと飛び降りた。

「けんけんさん、ありがとう!
さあ、さや、行くぞ!」


すずは、長いうでを伸ばして、
また、たまの耳を狙ってきた。
「同じ手でやられるかよ。」
たまは、すずの目の前に
ジャンプした。
「たまねぎドッグ、アリシン攻撃!」


たまの耳の間から、
すごいにおいの汁が飛び出した!
「ぎゃあ!」


「さあ、次はさや殿の番ですぞ!」


「うん、さやえんドッグの
豆大砲だ!」


ぼくの撃った豆が、
すずの顔面をとらえた。


「う〜、まいった…。」


すずは、よろよろしながら、
逃げていった。
ぼくたちは、すずに勝ったのだ。

つづく