ぼくは、さやえんドッグ。
なんて言ってる場合じゃない。
たまを助けなきゃ!
その時、
「われこそは、けんけん。
義を見てせざるは勇なきなり!
助太刀いたす。」
けんけんさんは、
笹の葉を手に持つと、
すずのうでをめがけて
投げつけた。
「うわっ、なんだ、痛い!」
すずの手が離れたすきに、
たまはパッと飛び降りた。
「けんけんさん、ありがとう!
さあ、さや、行くぞ!」
すずは、長いうでを伸ばして、
また、たまの耳を狙ってきた。
「同じ手でやられるかよ。」
たまは、すずの目の前に
ジャンプした。
「たまねぎドッグ、アリシン攻撃!」
たまの耳の間から、
すごいにおいの汁が飛び出した!
「ぎゃあ!」
「さあ、次はさや殿の番ですぞ!」
「うん、さやえんドッグの
豆大砲だ!」
ぼくの撃った豆が、
すずの顔面をとらえた。
「う〜、まいった…。」
すずは、よろよろしながら、
逃げていった。
ぼくたちは、すずに勝ったのだ。