コラーゲン不足が抜け毛の原因になることが判明したと
前回のブログに書きましたが、発毛のメカニズムも
日々の研究で解明が進んでるようです。
例えば、今年に入ってから聞いた育毛ニュースを
列挙しますと・・・
薄毛の仕組み分かった!
体質的な薄毛は、毛髪の元になる細胞が足りないのではなく、その細胞が次の段階に変化できないことが原因であることを、米ペンシルベニア大学などの研究チームが突きとめた。この細胞変化を促す薬が開発できれば、薄毛の新たな治療法になる可能性がある。米医学誌に発表した。毛が生える際には、頭皮にある「幹細胞」が別の「前駆細胞」に変わり、それが「毛母細胞」「角化細胞」などに変化して毛髪を生む。研究チームは、体質的に薄毛の男性型脱毛症患者54人(40~65歳)の頭皮を採取し、細胞の種類と数を調べた。薄毛部分と毛が生えた部分を比べたところ、幹細胞の数はほとんど同じだった。ところが、前駆細胞の数は、薄毛部分で10分の1に減っていた。
(2011年1月12日 読売新聞)
毛髪コラーゲンで黒い毛ふさふさ
毛髪の大本になる細胞が作り出すコラーゲンに、脱毛や白髪を防ぐ役割があることを、東京医科歯科大の西村栄美教授らが突きとめた。脱毛などの治療法開発が期待されるといい、4日付の科学誌「セル・ステム・セル」に発表する。研究チームは、毛髪を作る角化細胞など各種細胞を製造・供給する「毛包(もうほう)幹細胞」という細胞に着目。この細胞は同時に、「17型コラーゲン」というたんぱく質も作っており、研究チームがマウスを遺伝子操作してコラーゲンを作れないようにしたところ、生まれてから約半年後に通常は黒い毛が白く変わり、10か月後までにはほとんどが抜けてしまった。このコラーゲンは人間の脱毛や白髪の治療などにも応用可能とみられるが、人工的に化学合成できない。このため、同種のコラーゲンを作る人間の遺伝子を、自身ではコラーゲンを作れなくしたマウスに導入したところ、黒い毛がふさふさと生えてきた。西村教授は「コラーゲンを作る仕組みがわかれば予防や治療につながる」と話している。
(2011年2月4日 読売新聞)
前立腺がん、薄毛と関連?…男性ホルモン影響か
前立腺がんを発症した男性が、20歳の頃に薄毛だった割合は、前立腺がんを発症しなかった男性の約2倍あることが、フランスの研究チームの調査でわかった。チームは、男性ホルモンが作用した可能性を指摘している。欧州臨床腫瘍学会誌に発表した。フランスの病院で前立腺がんの発症経験がある男性388人と、発症したことがない281人に対し、体質的な薄毛とされる男性型脱毛症の有無を尋ねた。その結果、20歳時点ですでに薄毛だった人の割合は、前立腺がんの経験がない人が5%だったのに、経験者は2倍近い9・5%に達した。30、40歳時の薄毛で大きな違いはみられなかった。
(2011年2月21日 読売新聞)
発毛にスイッチ入れる物質を発見…米チーム
体に毛を生えさせるスイッチを入れる物質を、米エール大学の研究チームがマウスを使った実験で発見した。人間の毛髪にも同じ仕組みがあると考えられ、脱毛症治療などへの応用が期待される。
動物の毛は、毛の元になる「幹細胞」が分裂や変化を繰り返すことで生える。だが、幹細胞が何をきっかけに変化を始めるのかは、わかっていなかった。
研究チームは、毛根の周りにある「脂肪前駆細胞」に注目。その数を調べたところ、毛が成長する直前に増えていた。脂肪前駆細胞ができないようにマウスの遺伝子を操作すると、毛は成長しなかった。
さらに脂肪前駆細胞の働きを調べた結果、この細胞が「PDGF」というたんぱく質を作り、PDGFが毛の幹細胞に作用して毛が生え始めることがわかった。
(2011年9月26日 読売新聞)
日進月歩する医療技術、薄毛の人の将来は明るいかも!?