第8回面会調停


私の2回目のターン。


また調停員と調査官に

「子供の健全な成長の為にも面会は必要!」
の合言葉のもと、
また同じ話を繰り返されるのかと思うと
かなり憂鬱になります。


「健全な成長を促せる父親じゃないから逃げ出してきたんです!!」
そんな言葉をぐっと飲み込み、平静を装います。


ところが口を開いた調査官は少し様子が違いました。


「モラ夫はさんはお子さんと面会出来ない事について、どう考えていると思われますか?」


「えっ?」


「あ、すみません。
普段はこんなこと聞いたりしないのですが……。
気分悪くされたらすみません。」


「あ、大丈夫です…。
多分モラ夫は何も分かっていないと思います。
俺はこんなに子供たちを愛しているのにって。
自分のしてきた事をまるで覚えていないんです。」


「子供たちに手を挙げたこともないし、
関係も良好だったのに会えないのはおかしいと
モラ夫さんは先程も言ってました。」


またか……。


「離婚裁判の方には証拠で提出しましたが、
モラ夫からの3時間半のモラハラ脅迫電話の音声データと書き起こし書面、
それと娘が隠し撮りしてくれたモラハラの証拠映像があります。
それが子供たちへの面前DVの証拠にもなるはずです。」


「娘さんの隠し撮りですか?」


「はい。
見付かったら殺されると思いながらも
撮影してくれていました。
娘はこの動画を見て酷く動揺し、
泣いていました。」


「そうなんですか?
それは調停には提出されましたか?」


ここで弁護士さんが
「いえ、調停には提出しておりません。
必要であれば提出させていただきます。」


「……分かりました。
それでは次はモラ夫さんの番になりますのでお待ちください。」



それから40分後、待望の調査官調査が決まったのです。


気が付けば調停を始めて1年以上経過していました。






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