グー、チョキ、パー、…のグー。

ケンカの時、相手に向けたら一番威力を発揮する形…。

ただし、殴っても痛いし、殴られても痛い。


…何が言いたいかと言うと。


このグーを握っているの、私なんです。


そして…相手は夫です…。


(あ!本当に手を出した訳ではないので、そこは安心して下さい)


私がグーで握りしめているもの、それは夫への執着です…。


ここ最近、過去を振り返って、思うことがありました。


「私、ずっと夫にあわせてきて、我慢してきたなぁ…」


夫とは高校の時に出会い、付き合って10年で結婚。

3年後、夫がうつ病になり、6年間の自宅療養。

…その後、仕事につき社会復帰。

私の妊娠、夫の実家での同居、娘の出産を経て今に至ります。


私は付き合っていた当時から、毒母の影響で、自分の気持ちを言わない、自分より相手を優先させる癖がついていました…。


そうなると、小さなことも我慢するようになって、我慢!我慢!!のオンパレード。


当然、夫にも我慢して接することが当たり前になり、時々我慢の限界を超えて、突然怒りをぶつけることもありました…。


古風な考えを持つ母の姿を見て、女性は男性の世話を黙ってやくもの…。


そうすることが正しいのだ、と思い込んでいたのです。


あと、なんと言っても嫌われるのが怖かった!


見捨てられ不安があったと思います。



今、何を一番後悔しているかと言うと、


★その時の自分の感情を大事に扱ってあげれなかったこと。


★ここぞ!という時に、自分の意見よりも、夫の意見を通してしまったこと



結果がどうあれ、とことん自分の気持ちを大事にして意見を通してもよかったのに、段々苦しくなって結局折れてしまったこと。


やはりそういったことに関しては、あとあとモヤモヤしてきます…。


私の場合、自分の感情を抑えたり、心の声が聞こえないふりをしても、結局それが執着に変わります。



そして、夫に「こんなはずじゃなかった。あんなはずじゃなかった。私の時間を返して!」と、恨みつらみを言ってしまうのです。


ほんとに嫌な奥さんです(笑)。


夫は、自分のことで(特にうつ病)、私に辛い思いをさせたという思いもあるようで、時に謝り、時にムッとしながら、話を聞いてくれます。


(夫も相当に大変な家庭で育ったので、自分の感情に鈍感です)


私のキーワードは「我慢」です…。


グーでいる状態(執着)は、体に力が入ってリラックス できず、おまけに視界がせまくなっています。


幸福感とか、満足感とか、そんな感情とは無縁の一人の世界です…。



パーなら、相手と手をつなぐことが出来ます。


自分の体を抱きしめ、いたわることも出来ます…。


何よりあたたかさを感じて、心が満たされていくでしょう。



私の握りしめてるグーの手…。



「今まで本当につらかったね。よく頑張ってきたね」


「もう絶対にあなた(私)の気持ち、無視したりしないから!」


「どうなろうとも、自分の意見や気持ち伝えていこうね」


そう声をかけると、少しゆるんだ気がしました…。


「パーの人間に、私はなる!!」


(どこかで聞いたことあるフレーズですが)


…改めてそう強く決意したお盆の日でした。