遅くやってきた反抗期…、と言ったら良いのか、私はやっと母に感情をぶつけることが出来たのです。

母と連絡を絶っている間に、母から手紙が3通来ましたが、いずれも上から目線で、自分の意見ばかり書いてありました。

私の気持ちを考えようとはしてくれないんだ…、やはり母に私の気持ちは伝わってないんだ…、手紙は破って捨てました。

一人では抱えきれず、しんどさ、虚しさ、怒り、悲しみ、やりきれなさ…、そんな感情をともなった話を、夫や友人に聞いてもらうこともありました…。



そして私は妊娠し、仕事を退職。

それを機に、夫の実家で義両親との同居生活をスタートさせました。

この間も、あの時はこんなことがあった…、あんなことがあった…、と母との過去を振り返っては、日々モンモンと怒りを感じて過ごしていました。

周りに振り回され、自分がなくて辛かった私の人生…、なぜこうなったのか理由を知りたい!

そう思って、毒母や機能不全家族のことを専門に扱っている方のカウンセリングを受けたり、本を読んだりして、自分の感情や母のことを少しずつ知っていくことを始めました。

その過程で、自分がアダルトチルドレンであることにも気づき、ショックも受けました…。

今もなお、自分にとって大切である感情のことは、学びを継続中です。



その後出産し、しばらくしてから、義両親と住む私の所へ、なんの連絡もなく、突然母が訪ねてきました。

生まれた赤ちゃんに会いたかったらしいのです。

気持ちはわからなくもないですが、私の気持ち、こちら側の都合などを考えず、自分の感情に任せて動くあたりは、全く変わっていないなぁ、とため息が出ました。

突然の訪問に驚きはしましたが、母に落ち着いて普段通りに対応できました。

今思うと、夫の実家に戻ったり、出産したことで、以前とは違う家族関係ができ、精神的にも物理的にも距離が出来たことで、気持ち的に少し安心していたのかもしれません。



このことをきっかけに、実家と再びつながりを持つことになりました。


以前は「背中合わせでくっつきあっているような、異様な母子関係」でした。

今度は私の立場も、もう娘ではなく母親になっていますし、毒母のことについて学んでいることもあって、以前とは違う「適度な距離感のある関係」が作れていると感じています。


そして何より、毒母のことを学ぶうちに、母の生育歴や家族関係、社会環境を知り、母が毒母になった背景に納得し、いい意味で母に諦めを持ったことも、私にとっては大きかったと思います。


それと娘から、あるとても大きな気づきをもらうことになり、それが私を変えてくれました。

その⑤へ続く…。