オリンピック・パラリンピックに関する世論調査は、東京都でも内閣府でも行っていますが、「開催すべきか否か」という項目はなし。
・・・ということで、民間の世論調査の例を見てみます。

 

 4月26日に発表された時事通信の世論調査では、「中止する」との回答が39.7%で最も多く、「開催する」28.9%、「再延期する」25.7%が続いた。単純比較はできないが、過去の同種の設問で最多だった「再延期」と答えた割合を今回、「中止」が上回ったとのことです。

 

 共同通信の4月発表の調査では、東京五輪・パラリンピックを今夏開催するべきだとした人の割合は24・5%、再延期するべきだは32・8%、中止は39・2%で、いずれも3月の前回調査の23・2%、33・8%、39・8%から横ばいとのこと。

 

押しなべて見ると、6割~7割が中止・再延期との考え。

 

 

 私は、3月15日に、このような開催に否定的な方が多い中で、開催する意義について一つひとつオリンピック・パラリンピック準備局に質問していきました。

 

①復興五輪
復興のための五輪だと、元知事が発言して招致を進めたはず。これは活きているのか。オリパラ教育含めて現在も発信しているそう。

 

②オリンピックの理念と差別発言
元会長の女性差別発言があったが、理念に対しての多様性と調和について尋ねる。大会トップの発言としてはひどすきた。
でも、一般的には、これを機に何がハラスメントなのか気が付いた高齢の方もいたに違いない。

 

③ホストタウンを中心とした国際交流
ホストタウンは工夫して国際交流をしているとのこと。

 

④透明性の確保
これは、うーん。招致活動の疑惑はまだ晴れていない。今後の改善のためにしつこく質問を続ける。関連文書は見つからない。おそらく破棄されているのでしょう。。。
招致ではないですが、組織委員会の文書は保存する条例を都民ファーストの会の発案で議員提案条例として作りました。

 

⑤聖火リレー
3月25日から始まりましたが、沿道の観客には控えてもらっているが、その意味はあるのか。「つなぐ」という意味を主張する局。

 

⑥コロナ対策
コンドーム16万個配布の報道に触れると、理事者の皆さんが凍りついているよう。。。このことがあったからなのか、組織委員会でもその後この話は進んでいない。
当たり前です。選手村から外に出ないようにしているのに、啓発とはいえ、コンドームを渡すことは推奨しているかのよう。
選手村に滞在した選手は、競技会場とのピストンでしか動かないことを確認。「バブル」と言い、その範囲内でしか行動できないことを指します。

 

⑦観客について
何のための開催かという大会意義を踏まえ、外国人観光客を受け入れないパターン、観客数を2分の1にするパターン、3分の1にするパターン、無観客の場合など、いくつかの想定をするべきではないかと主張。実は、都民ファーストの会派、昨年秋から「無観客」を含めたパターン検討を主張してきました。
半年経ち、これが本格的に検討される事項となったわけです。

 

 

 さて、私が会場に観客がいなくても競技大会があった方が良いと思う理由は、まさにアスリート・ファーストの視点のみです。
スポンサー・ファーストではありません。

 

 都民ファーストの会の中にもスポーツ選手だった方が何人かいます。
 

 私は、民間のスポーツメーカーでPRとして働いていたときに、アスリートたちとの出会いを経験してきました。彼らの普段からの練習量や熱量、大会に向かって目標を持ち取り組む素晴らしさを目の当たりにしています。
現在もコロナの影響で大会や練習さえもままならない状況ですが、江戸川区トライアスロン連合の会長として、またマラソン大会を開催する実行委員として、競技の場がないという辛さを感じています。

 

 選手生命は、競技にもよりますが、決して長くはなく、このチャンスを逃したら、国際大会での活躍がなくなってしまう方もいるでしょう。1年経っただけでも体は変化します。

 

 だからこそ、私は、無観客でも、映像のみでも良いから、競技大会を開催してほしいと願うものです。

 

 委員会質問の最後に、ナイキ時代にモデルの長谷川理恵さんがホノルルマラソンで完走した話をしました。映像であっても、涙が伝う、感動を分かち合えるという主張です。

 

 この話をすると、「選手が可哀そうなのはわかった。でも、大会関係者がたくさん来るんでしょ。」とおっしゃる方がいます。

 何重もの検査で、国を越えてやってくる選手団。水際対策は、組織委員会と国にお願いするしかありませんが、不安であることは間違いありません。

 

 ただ、命を守ることとともに、そもそもはアスリートの競技大会であった五輪大会であることを忘れないでいただきたいと思います。

 

 

 私たちは、後付けで「復興五輪」だとか「文化の祭典」だとか「平和の祭典」だとか言ってきました。
いろいろな意味があるようにして盛り上げていたわけだけれども、それはもう脇に置いて、競技大会をどうすればよいのかを考えていくべきです。

 

 マラソンの札幌移転のとき、選手の声が置き去りになりました。札幌だって日中は暑いのに、IOCと組織委員会が決定をしました。
今回は、命に係わるコロナとの闘いを強いられている中です。
でも、決して忘れてはいけないのは、頑張ってきたアスリートたちの声です。