中身の濃い一年だった
昨夜は、穂高くんと今年最後のセッションに行った後、まったりとメシを食いながら今年一年を振り返りました。
濃い一年だった。
穂高君も同感だったようで。
私にとっては、18年も途絶えていたバンド活動を本格的に再開した年ですから。
生ドラムをまず叩いて感触を戻さなくてはいけないという。戻すと行っても、誰かと一緒にアンサンブルしないと感覚は戻らないのに、バンドはないという状況で。選んだのがセッションです。
いろいろ行きました。完全アマチュアのからほぼ全員プロみたいなのまで。知り合いもたくさんできて、業界の状況もわかってきて。
そこまで8か月程度で行き着けたのは、とんでもない実力派ベーシストの穂高くんと、同じく実力はギタリストのWanさんのお陰ですね。1人じゃ行けないようなお店も、二人、3人なら行けますから。
ほとんどすべてのセッションを録音して、同行した穂高君とWanさんと、お互いの演奏を批評しあって。良いノリを出すためにどうするかっていうテーマで延々と話し込んで。いやあ。こんなに濃密に音楽と接していたのは、18年ぶりです。
昔は、ジョージさん、古館さんを始め、音楽仲間と、何時間もノリの話をしていたもんで。その時代と同じようなことを延々と話していて。楽しいです。
穂高君もいろいろなミュージシャンとコネクションが出来たようで、学生として勉強していた昨年と比べれば、相当の進歩をしていると感じます。机の上の勉強と社会での実戦は全く違うので。
自分が追い求める世界を深めるのは大切ですが、深めることに集中し過ぎると、世界が狭くなってしまいます。広げるという努力も必要で、どういう方向に深めて広めるかを決めるには、ある程度、どういう世界があるのか、全容を知る必要があるわけです。その全容が見えてきて初めて、どういう道をたどるかがわかるというか、自分が進むコースの青写真が描けます。
ことし一年は、その全容を調査するような作業でした。いろいろなライブハウス、セッションに顔を出して、知り合いを作って。セッションは、ライブで見ているだけなのとは違って、自分の演奏も周囲に見てもらえるわけで、人間関係作りでは、ライブの比ではありません。
私と穂高くんとWanさん、それにセッションで知り合ったミュージシャンと、ああでもない、こうでもないと情報交換をしていると、やはり昨年とは違う世界が見えてきますね。
本格的な音楽活動再開の2年目となる来年は、どんなコースをたどるか。視界がかなり開けてきました。
来年は、岩手時代にお世話になったピアニストの及川ジョージさんとのコラボも実現しそうで、楽しみです。