ちゃぴさま、こと愛希れいかさんの主演公演、観てまいりました。
「清く可愛くたくましく」・・・はい、ピッタリでした(笑)。
娘役が主演、ということがすごく話題になっていましたが、一部のベテランさんを除いて、下級生さんたちの活躍が目立った公演でした。
・・・月組おそるべし!!
名前の分かる方がほとんどいらっしゃいませんでしたが、サイト―先生の作品らしく、それぞれ見せ場があり、抱腹絶倒、のはずが最後にまさかの号泣になったりと、大変楽しめた公演でした。
主演が娘役なので、厳密な意味での相手役のいないこの公演。
愛希さんと同じく、男役から娘役に転向された天紫珠李さんの大抜擢、そして期待にたがわぬ好演ぶりが目を引きました・・・(脚ほそっ!!)。
ネバばれありきで話をしますと、現代にタイムスリップしてきたジャンヌ・ダルク(愛希さん)が、工科大に通う学生のパメラ(天紫さん)と親しくなり、勧善懲悪のドタバタ劇を繰り広げた挙句、また600年前の世界へ戻って行くというお話で。
花の好きなジャンヌ(実は素朴な少女なのですよね)が残したバラの中に、黄色い薔薇が一輪咲いて、現代のパメラがジャンヌに思いをはせるラストシーン。
それは、ジャンヌの死の暗喩でもあり・・・。
黄色、というのが月組カラーだし、ほろりとさせられました。
火あぶりになるのが分かっていて過去に帰っていくジャンヌの気持ちがいじらしくて泣けましたし、実際、もうすぐ宝塚という舞台を去ろうとしている愛希さんの姿にも重なって。
私の周囲の観客の皆様も、かなりボロボロに泣いていらっしゃいました。
しかしこのシーンから、「次のトップ娘役は天紫さんでは?!」という説も囁かれているみたいで、さすがにそれはどうだろーかと思いましたが・・・。
白雪さち花さん、晴音アキさんは、きわどいセリフを連発のお役でしたが上級生の余裕もありしっかり笑わせてくださいました。
(台本がお下品すぎとの意見も目にしましたけど・・・そこは「敢えて」の遊びな気がするけどな、どうでしょう。)
行方不明の母親を探す兄妹の夢奈瑠音さん、結愛かれんさん。
夢奈さんのお顔が小さすぎ!!
横に並ぶ娘役さんは、なかなか厳しいものがあるなあと思ってしまいました。
しかし、こういう親子のストーリーはサイトー先生の定番ではあるものの、泣いちゃった・・・。
さて、関東の私はのんびり映画館にも出かけていられましたが、西日本は大雨の被害が深刻な中での公演。
愛希さんが、終演後のご挨拶で「大変な中お越しいただいて・・・」と何度もふれられていたのが印象的でした。
舞台に残された黄色いバラとともに、愛希さんのお人柄が心に残る公演でした。
↑このお衣裳の着こなしも抜群。
最寄映画館でのライブビューイングは外れたことがないのですが、今回の公演はほぼ満員でした・・・!
これは『エリザベート』はうっかりするとチケット取れないかも・・・?!