ためになる健康情報 第17回 性格

北本中央クリニック 神経内科 藤本健一

 

パーキンソン病の患者さんは元々心配性で、

先のことを考えて取り越し苦労をする性格のことが多いのですが、

治療を開始すると性格が180度変わり、

病的賭博、買い物依存症、性行動亢進、過食症など

衝動制御障害に陥ることがあります。

脳深部刺激をして薬が減ると症状は改善しますが、

脳深部刺激により衝動制御障害が

誘発されることもあります。

 

さらに厄介なのは主治医の指示に従わず、

勝手に薬を大量服薬する「ドパミン調整異常症候群」です。

薬が効いているときには、

気持ちがハイで衝動制御障害に陥り、

効果が切れると不安、焦燥、パニックを起こします。

ドパミン補充への依存状態で、すぐ効くL―ドパが対象となります。

 

薬や脳深部刺激の進歩で、

運動症状はかなり改善できるようになりましたが、

脱抑制的な精神症状のため、

社会生活が破綻することも稀ではありません。

衝動制御障害に遭遇すると、

患者自身に原因を求めがちですが、

治療の影響のこともあるので、

問題が大きくなる前に主治医と相談してください。