『ためになる健康情報』 第1回 自律神経症状

 

 北本中央クリニック 神経内科 藤本健一

 

神経細胞の活動により、

細胞内では様々な老廃物が排泄されます。

 

老廃物はいろいろなメカニズムで分解され処理されます。

処理が間に合わなくなると、

細胞内に老廃物が溜まり、

細胞は衰え死んでいきます。

 

これを老化と呼びます。

 

パーキンソン病では

老廃物のひとつであるαシヌクレインという

異常なタンパク質の処理が特異的に出来なくなります。

 

細胞内に溜まったαシヌクレインは

凝集してレビー小体と呼ばれる塊になり、

顕微鏡で見ることができます。

 

レビー小体の溜まった神経細胞は活動できなくなり、

やがて死んでいきます。

 

中脳のドパミン細胞にレビー小体が溜まると、

運動症状が発現してパーキンソン病になります。

 

レビー小体が脳内にもっと広く発現すると、

レビー小体型認知症です。

 

レビー小体は抹消の自律神経にも溜まります。

 

その結果、便秘、頻尿、血圧変動、体温変動、異常発汗など、

様々な自律神経症状が出現します。

 

発熱や高血圧を理由に、

介護施設での入浴を断られることがありますが、

感染や臓器不全による症状ではないので、

体調に変化が無ければ気にせず入浴しても大丈夫です。