妻が離婚を切り出して全く何がなんだか分からないという気持ちでいっぱいだった
土下座をして何とかやり直して欲しいと懇願したけど
再構築は無理だと言い放たれた
妻の強い意志を感じた
本当に離婚をしたいんだ‥
私は昔から人の相談に乗ることが多く、そういう体質というか相談されやすいというか、とにかく人の思いを受け止める姿勢がもとより備わっているのだと思う
逆に言えば自分の思いを伝えることが下手で、人の思いに引っ張られるところがある
なので人の心の内を引き出す方が自ずと得意になってしまったのだと思う
相手の意図を無意識に察知してしまう
その時は妻のこれまでのストレス、苦しみがもう耐えられるものではないということを感じた
この姿勢はずっと妻にもして来たと思う
子どもが欲しくてでもなかなかできなくて、妻が不妊治療を希望し少し生き急いでいる気がしたけどそれは言わずに一緒にクリニックに通ってしんどさに潰れないように支えたこと
人間関係にすぐに悩み、仕事が長続きしない妻の人の文句をただただ共感してきたこと
飲み会やライブが好きで月に一回以上は必ずいく妻を嫌な顔せずに送り出してきたこと
妻の好きなものを自分の好きなもののように感じて、趣味を共有してきたこと
思い返すと妻にかけてきた時間や自分の思いが大き過ぎて、妻と離婚することで自分がなくなるんじゃないかと思うくらい自分の存在意義が妻に依存していたことを感じた
私は結婚してから出来るだけ妻の思いは叶えてあげたいと心に誓ってきた
流石にできたないことも多かった。自分の親を完全否定する思いや妻の実家のそばにうつりすむことなんかはそうだ(他県なので仕事の関係から)
その分仕事したい、やめたい。どこどこに行きたい、なになにがしたい、あれが欲しい
いつもいーよって、そうだねそれがいいと思うよーって
だから多分無いとは思うけどいつか離婚を切り出された時は、それが自分の最後にかなえてやれることなのかななんて思ったこともあった
妻の離婚に対する思いの強さを感じた時は、取り敢えず拒否をするけど、子どもが悲しまなしようにできるのなら条件次第で離婚応じると伝えた
妻はそうやって自分だけ納得するところも嫌だ、絶対に許さないと
自分に対する憎しみをすごく感じた
妻は話し合いも出来ないと、離婚の準備はこっちで勝手に進めるといい
ならば自分は待つと伝えた
この時は妻に好きな人がいること、すでに告白していたことを知らなかった
次の休みに弁護士に電話で状況を伝え離婚したくないけどどうしたらいいか聞いた
弁護士は女性は一度ダメだと思い込んだらもうどうにもならないことの方が多いからねーと
でも話を聞く上では離婚に該当する事由がないからこっちが拒否をすれば離婚にはならないよー
ただ出て行かれて2年が経てばそれが離婚の事由になるけどねー
簡単にではあるけど分かりやすく教えてくれた
またお義父さんにも電話で相談した。自分が不甲斐ないからこんなことになってしまったと、それこそ泣きながら
お義父さんはまだ決まった訳ではないからと
妻をよく知る元上司の人にも極力冷静に客観的に説明して相談した
元上司はとにかく我慢だって
そうこうしてるなか自分の中で色々と整理ができて弁護士に言われた出て行かれたらってところが、妻の準備をするってことかなと思った
時すでに遅しかもしれないが、離婚を切り出された日からこれまで以上に洗濯や掃除やゴミ出しや食事の準備や片付けや出来る家事をするようにした
あざといことかもしれないけど
完全に無視されようとも
ここまで離婚の話が出てから2、3日のことだ
ここから全ての歯車が周り出すかの如く、それこそ急展開に物事が明るみに出て自分や家族が壊れていくなんてね
思いもしなかった‥