プジョーRCZ 時々エンジンチェックランプ点灯 | 一休の整備記録簿

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日々の自動車メンテナンス記録

プジョーRCZ 23年 E/G)5F02 距離)83000Km
エンジンチェックランプが時々点灯する。
エンジン不調はないという。
直噴GDIのコモンレールガソリンターボ、
1.6ℓダウンサイジングエンジンでベースはBMWミニも同じらしい。

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プジョーGDIも基本国産と大きな違いはないだろうとDTC点検
燃料系はコモンディーゼルと同じ雰囲気が...
 
1回目 DTC
P0087 レールプレッシャー低すぎる
P1336 複数ミスファイア 
P1340 ミスファイア4番 
P1338 ミスファイア2番

お預かりしてから数日、試運転やら再始動してもチェックは点灯しない。
不具合もない。長期戦の予感・・・
確定ではないものの走行距離等からIGコイルとプラグの取替えを提案し
一旦納車することにした。
庶民のプジョー? 国産並みの価格帯!
 
そして一ケ月後、チェックランプが点灯したという。
前回同様、エンジン不調はないらしい。
2回目 DTC
P0087 レールプレッシャー低すぎる
P0172 混合気リッチ(濃すぎる)
 
ここで確定か? 
レールプレッシャー低すぎ、燃料高圧ポンプ又はプレッシャーセンサーの不良
FFDが残っていたので確認すると、
どうも始動直後の不具合のようだ。

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冷間時なので適正値なのかは不明だが、補正値からしても燃料圧力の
低下が予測できる。
レールプレッシャー実測値も適正値なのか?
(基準値アイドル状態で約5000Kp)0が二つ多い???
始動直後に10Mp近くまで立ち上がると思うのだが、この数秒の
時間で5Mp異常のDTCを拾うとは考えにくい。
DTCから燃料圧力が低くて、混合気が濃い?? どういうこと?
外国製診断機は言葉の表記や単位など、この程度の間違いは当然!?
プロはこの間違いに気付くらしい(汗)メーカーの見解・・・。
そうだったとしても間逆はないだろうと思いながら、
うむ?
同時に拾ったとは限らない。

P0078の燃料圧力の低下は確実としても、
P0172 混合気リッチの原因は別の要因ではないか?
そうでないと燃料圧力低くてリッチ? 辻褄があわなくなってしまう。
輸入車なので簡易的な資料しかなく、情報もない。
手探りでの診断も暇な時ならいいのだが・・・(汗)
こうなるといつものことだが勘と憶測しかない。
燃料圧力を下げる又は上げる要因のある部位はと、
高圧ポンプのスピルバルブ(D車でいうサクションコントロールバルブ)
くらいしかない?
そこでグルグル先生からご教授をいただこうと拝見すると、でる出る
BMWミニの高圧ポンプが・・・。
価格も13万オーバー(大汗)、勘で交換できる価格ではない。

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とにかく再現してみようと、始動直後の燃料圧力を実測することにした。
半日単位で始動してみても異常は見受けられない。
他の仕事も立て込んでおり、つい2日間放置して始動すると・・・、
始動直後に調子が悪い“ 不具合状態を確認の為、テスターを見やすい
位置に持ってきたり、目を離してしまうと直ってしまう。それからはすこぶる調子もいい。
さらに始動直後不調であってもIGスイッチON/OFFで完治してしまう。
長く車両を放置すればするほど不具合が出やすくなる。
このことからも制御的なとこより機械的な動きや摺動部位を疑いたくなる。
あまり長期にお預かりはできないので短期決戦、一瞬を見逃さないぞと、
実測値をモニターしてみた。
結果がこちら!

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始動直後から9Mpが約10S程度不調がつづき、マフラーからは
ガソリン臭発生、これがP0172 混合気リッチ状態に間違いなさそうだ。
しかしエンジンチェックの点灯することはなかった。
さらにはP0087 レールプレッシャー低すぎるも拾わない
やはり燃料の圧力を作り出す高圧ポンプのスピルバルブ(仮名)が疑わしい。
ディーゼル等はこのバルブのみ交換が可能だが、ポンプASSYだろうと腹を決めて
発注したら、なんとミニの1/3の価格に安堵、さすが庶民のプジョー!
交換後、しばらく放置してからの実測値画像がこちら、

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念の為、様子をみていただいている。
ちなみに、ミニ用とプジョー用を画像で比べるとほぼ同じ。

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前のプレートは移植可能・・・。
(ミニ用はグルグル先生に聞いてね)

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やるときは自己責任です!