EF81-300番台、元々はEF30の改良増備という位置づけで
4両のみの製造に終始し、以後はステンレス化をあきらめて
ノーマルのEF81を改造した400番台、ローピン機関車を関門
トンネルに投入する事で用途を解決されてしまい、銀釜の増備は
無くなった。
そんな300番台も常磐線へ転じて、そのステンレスボディにピンクの塗装
を施されたり、一時的に日本海縦貫線へレンタル移籍するなど、関門トン
ネルを離れたりもした。
ピンクに塗られた300番台も銀釜も、結局九州へと戻り、関門どころか
鹿児島本線で、そして日豊本線で堂々貨物列車を牽き回す活躍を
始めた。ピンクに塗られはしたが、300番台のプレートは特別な輝きを
放っている。
いまでは303号機を除いて、すべて現役を退いてしまった300番台。
もう300番台どころかEF81自体の活躍もタイムリミットが迫って来た。
惜しむらくは寝台特急を牽引する姿を撮っておきたかったが、いやいや
それはいまさら贅沢というもの。
せめて貨物列車での活躍を記録に納めておきたい。