久しぶりに、胸にじわっと沁みる良い映画でした。







アカデミー賞の助演女優賞や、ゴールデングローブ賞の主演男優、助演女優賞など数々の受賞で話題の「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」。


時は1970年、ボストン近郊の寄宿学校を舞台に、誰もが家族と楽しい時を過ごすクリスマス休暇に、やむなく学校に残る事になった3人の物語。


堅物で皆から煙たがられている中年教師、頭はキレるが生意気な生徒、愛息をベトナム戦争で失ったばかりの学食の女性料理長。


雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、彼らは次第にお互いの孤独な魂に触れ、寄り添い合っていきます。


中盤から旅に出るあたりは、さながら擬似家族へと結びつくロードムービーのよう。


70年代のノスタルジックな時間の流れに乗って、3人の心が静かに変化していく様子を描く手法も見事。もちろん魅力的な役者たちの演技が、それをリアルにしてるのは言うまでもありません。


ホント、ほろ苦くて温かな良質なドラマ。久しぶりに映画の魔法に掛かりたい方、ぜひ。


あ、観終わったら多分バーボンが飲みたくなんで、ぜひ寄って下さい😁


(J)