長女です。

身内の死は、覚悟していたとしても、
結局は「突然」やってきます。

何月何日何時何分に亡くなる、なんて、誰にも分かりません。

ただ、私達のように『もうすぐかも』と、予測できる場合、
亡くなったらどうするのか、
事前に知っておいたほうがいいと思います。

それはとても辛いことですが、
愛する身内が亡くなったときに、
どうしていいか分からず、
人のいいなりになって葬儀を行うくらいなら、
辛い気持ちを押さえて、
後悔のないように送り出してあげるのが、
最大の愛情表現かもしれません。


私は事前に下調べをしました。


亡くなってからだと、自分のペースで調べる余裕はないと感じていたからです。
調べたことと、様々な助言をいただいて、
結果として後悔のない、きっと故人も満足した葬儀になったのではないかと思っています。

ウチの場合は、危篤状態が3回ありました。

1回目はくも膜下出血で倒れたとき。
このときはパニックすぎて葬儀のことを調べる余裕はありませんでした。
2回目は2012年の夏。余命を告げられたとき。
3回目は2012年11月。栄養不足、脱水症状と言われたとき。

2回目のときに葬儀についてインターネットでいろいろ調べました。

ここに、私が何をどうしたか記しておきますので、ご参考いただければ幸いです。



①葬儀の規模
②葬儀会社の選択
③参列者への連絡の取り方
④宗教/宗派の確認
⑤お墓(ウチの場合はすでにあるので購入の必要なし)
⑥喪主になる覚悟



①葬儀の規模
今、いろいろな種類のお葬式があります。
盛大にするのか、小規模で仲間、身内、親族だけで行うのか、
金額にもよると思いますが、故人の最期にふさわしい葬儀がいいと思います。
生命保険、預貯金、御霊前(あくまでも予測)が資金となります。



②葬儀会社の選択
その土地、家のやり方があると思いますが、
ウチの場合、
小さなお葬式
イオンのお葬式
から資料を取り寄せて、比較検討しました。
ウチは「小さなお葬式」を選びましたが、
選んだポイントとしては、
通夜、告別式、初七日、火葬がセットになって行われること、
ご住職様への「お布施」が決まっていて、戒名もつけられることです。
結局、亡くなってみるとお布施のことで悩む時間なんてありませんでしたから、
ちょうどよかったと思います。
家で特に決まった寺院やご住職様がなければ、
こういうネット葬儀社で十分です。



③参列者への連絡の取り方
母の場合は本当に楽で、友人関係はこの方、会社関係はこの方に連絡すれば、
かなりのスピードで広まっていくのを、1回目、2回目の危篤の際に分かっていたので、
携帯メールに「ママ関係」とグループを作り、登録しておきました。
現在ではほとんどの方が携帯を持っていらっしゃるのですが、
数人の方はメールアドレスが分からない。
電話番号が分かるなら、電話番号宛に短いメッセージが送れるので、
活用しました。



④宗教/宗派の確認
浄土宗、浄土真宗など宗派の確認はしておくといいです。
葬儀会社から「何宗ですか?」と聞かれます。



⑤お墓(ウチの場合はすでにあるので購入の必要なし)
どこのお墓に入るのか、
そして親族/親戚に「ここにいれたいのですが、よろしいですか?」
とお伺いをする。
私はほとんどの親族が「当然」だと思っているだろうなと思い、
「お伺い」をするのを忘れましたが、父がフォローしてくれていました。



⑥喪主になる覚悟
喪主は悲しんでいるヒマなんてほとんどありません。
しいて言えば、ご住職様が読経されている時だけは、思い切り悲しめます。
今回分かりましたが、身内や友人などで葬儀に慣れていて、
お手伝いしてくれる人がいるなら安心。
もし家族の人数が少なく、葬儀の経験も少ない場合は、
喪主は全ての管理をすると覚悟しなければいけない。
まあ、葬儀会社の方々が助けてくれますが、
どのような葬儀になるのかは喪主にかかっています。




①~⑥まで、「当然だ」と思っていても、
亡くなってからするのと、
亡くなる前にしておくのでは、全然違います。



私たちの場合、15日朝に亡くなり、16日に通夜、17日に葬儀でした。
15日朝に亡くなったといっても、安置場所まではずっとつきそいます。
安置が終わってから、初めて通夜葬儀について葬儀会社とミーティングをするのです。



私はこのことが分かっていたので、
事前に「小さなお葬式」に連絡をして、
亡くなったらまずすることは何か。
決めておいた方がいいことは何か。
伝えておいた方がいいことは何か。
考えられる全てのことを電話で話しておきました。



「小さなお葬式」は葬儀の革命を起こすと、
たしかメディアでも取り上げられていたので、
電話対応も丁寧でしっかりとした口調で、安心できました。



ということで、事前に調べられることは調べておいたほうがいいです。
家族が元気なら尚さらです。
縁起でもない!と怒られそうなら、

「元気ママのブログを偶然見て、うちも確認しておいたほうがいいと思うよ!」
「お母さんじゃなくて、ボクの方が先かもしれないんだから、お互いに確認しよう!」

順番や時期など、本当に分からないのですから、
分かり合えるうちに確認をしたほうがいいですよ。


病気ではなく、災害、交通事故、「死」は常に目の前にあるのですから。


元気ママはくも膜下出血で倒れてからは、
意思疎通ができませんでしたから、
いろんな人に聞いたり、引き出しを次から次へ開けてみたり、
手帳や日記などを読み返さなければいけないんですから、
お互いに辛いです。


いつか機会があれば、確認しておいてもいいかもしれません。