娘が学校に行く前に泣いていた
我慢しようとしているが堪えきれない涙が溢れてくる
僕は理由を聞くけれど、答えない
黙々と泣きながら朝食を食べる
自然と僕も涙が出てくる
さらに理由を聞くが頑なに答えない
僕はウルウルしながら娘に言う
「百笑、どうした? そんな泣いてる姿を見て、学校に行かせられないよ。勇気出して言うてみて」
娘はしばらく、黙っまま、堪えきれない涙を流しながら、朝食を食べながら、勇気を出して話してくれた
「宿題が多い、宿題が分からなくて出来てない」
僕は娘に言う
「出来て無かったら仕方ない、正直に先生に言うたらええよ」
娘は納得出来ない様子で、涙は止まらない
僕は娘に言う
「教えてあげるから、宿題を終わらせて、遅れて学校行こうか? それか、遅刻は嫌か?」
娘は「宿題終わらせたい」と言った
一緒に分からない宿題、割り算の筆算を僕も昔を思い出しながら考えた 分からなかった事が少しずつ解決していくたびに娘の表情は晴れてきた、声にも元気が出てきた
結局、宿題の問題は解決し、学校にもギリギリ間に合った
学校に送っていく道中、僕は娘に言った
「百笑が勇気出して言うてくれたから、解決したんよ。父ちゃんもスッキリしたよ」

少し勇気を出して言葉にする
それだけで解決出来る事はたくさんある

子供と向き合っていていつも思う
大人も同じだ!