<ヒロシの話>中越大震災10周年復興シンポジウムを開催しました | 奇跡の集落たより

奇跡の集落たより

限界集落を抜け出した、9世帯21人の小さな集落「池谷集落」からおとどけします。


こんにちは。
代表理事の山本浩史です。

3月7日、池谷集落会主催で「中越大震災10周年復興シンポジウム」を、
市内、千年の森ホールにて開催しました。

復興基金、記録・広報事業「中越大震災10周年事業支援」事業の交付を受けての事業です。

事業概要として「震災10年を契機として被災地域の団体等が行う、
自らの地域における復興に向けた取組の検証とその成果の発信を支援する。」というもので、
活動の記録誌の発刊と検証の成果を広く発信する行事の開催とがセットで求められていました。


シンポジウム12



オープニングミュージックには、即席バンド(?)による「水戸黄門」のテーマソング演奏。


シンポジウム1



駆けつけて頂いた関口市長の挨拶、


シンポジウム2



池谷集落会、曽根武会長による主催者挨拶と続き、


シンポジウム3



「震災復興10年間の歩み」と題し実行委員会山本が報告しました。


シンポジウム4




第一部、小田切先生(明治大学農学部教授)の講演は、
中山間地の過疎地域にとってとても励まされる内容でした。


シンポジウム5



「自治体消滅論」が論じられる中、農山村再生をどう展望するのかと切り出し、
最近の都市からの特に若者の「田園回帰」志向を詳しく説明され、
「地方のそのまた田舎で人口が増える所がある」と具体的に説明。

「農山村の新しい風」を生かすには、「地域を磨き、人々が輝く地域づくりが大切」とし、
農山村再生戦略の必要性とその具体化の実例を全国各地から紹介されました。

最後に「都市住民と共有できる農山村の新しい役割」を提起、
「「過疎」という造語から50年の今、これから「地方創世」が始まる」と結びました。


シンポジウム6



続く第2部のパネルデスカッションでは、
コーディネーターに
稲垣文彦さん(公益社団法人中越防災安全推進機構復興デザインセンター長) 。


シンポジウム7



パネリストに、
小田切徳美さん(明治大学農学部教授)
木山啓子さん(認定NPO法人JEN(ジェン)事務局長)
松村豪太さん(一般社団法人ISHINOMAKI 2.0代表理事)
押木仁さん(十日町市役所総務部企画政策課課長)
山本浩史(特定非営利活動法人十日町市地域おこし実行委員会代表理事)

以上の構成でした。


シンポジウム9



内容の詳細はここでは書ききれませんが、稲垣さんの流れるようなすばらしい司会で、
それぞれの立場から、震災直後から緊急支援の時期、その後から現在に渡る活動の展開、
そして今後の展望と発言が続きました。

石巻市からお出で頂いた松村さんからは、
4年前の東日本大震災被災地の貴重な発言を聞くことが出来ました。


シンポジウム8



回収したアンケートには

・大変よいシンポジウムでした。もっと大勢の方に聞いていただきたいと思いました。
 池谷集落のことがよくわかりました。でも、またお邪魔したいです。
 集落を守る、この言葉が響きました。

・小田切先生のお話はとても良かった。
 行政に携わる方全員にぜひ聞いて欲しい内容でした。
 「限界集落」「消滅するムラ」等に押しつぶされそうになる気持ちを、
 少し前に戻していただいたようです。
 パネルディスカッションでは、一人一人のパネラーの方々のお話、
 涙が出る思いでした。

等の感想が書かれてありました。


シンポジウム10



池谷集落の曽根イミ子さんは、
「とっても良かった、みんな最後まで聞いていてくれたし、
懇親会にもあんなに沢山集まってくれるなんてビックリ」。

曽根武さん「良かった、大成功だ」などと話していました。

欲を言えば会場の入りがもう少し多ければと思うのですが、
集落では「関心のある人が集まってくれたんだから良いんだよ」と話します。

その後私(山本)にある方から「とても良かった、お礼を言います」、
また別の方からは「直接会ってもう少し詳しく聞きたい」等の電話も貰い日程を調整中です。


シンポジウム11
懇親会の最後に、全員で「万歳」


この様な有難い感想を頂ける会を催せるのも、
多くの皆様の長年に渡るご支援のお陰と改めて感謝しています。

そしてこの度のシンポジウムにご多忙にもかかわらずお出で頂いたパネリストの皆様始め、
会場に足を運んで頂いた皆様に厚く感謝申し上げます。


最後に、集落会会長の曽根武さんの挨拶を載せます。


「池谷集落会会長挨拶」

池谷集落会の曽根武です。

本日ご多忙の中「中越大震災10周年復興シンポジウム」にご参集いただき
誠に有難う御座います。

主催者を代表して一言ご挨拶させていただきます。


2004年10月23日、突然襲った中越大震災は、私たちに多くの被害と困難をもたらしました。

かつて経験したことのない震災によって、家も作業場も大きく壊れ、
ムラの道路はいたるところが大きくひび割れ、神社の鳥居も崩れ落ちました。

山は滑り落ちて痛々しい土肌となり、田んぼの畦は崩れ、
震災後3年もの間コメ作りが出来ない農家もありました。

当初は途方に暮れるばかりで、もともと過疎と高齢化で限界集落化していた池谷は
閉村の危機に直面してしまいました。

しかし、あの震災の翌年春、つまり丁度10年前の今ころです。
私たちは東京に本部のある国際NGOジェンの励ましで「十日町市地域おこし実行委員会」を立ち上げ、
都会からのボランティアを受け入れる事業に踏みきりました。

始めは不安も有りました。一年中家に鍵を掛ける習慣のない土地柄です。

しかし、都会から電車賃を払ってわざわざ汗水流しに駆けつけてくれる、
しかも繰り返し繰り返し来てくれる、これには私たちは感動しました。

手伝ってくれてその上「元気をありがとう、又都会で頑張れる、又来ます」と言ってくれる。
いつの間にか、来てくれるのが楽しみな存在になっていました。
 

そして、ボランティアと協働とも言える地域おこしの活動の中で、
ノドから手が出る程待ち望んでいた移住者も迎える事が出来ました。

震災後6軒13人にまで減少した池谷集落は、
5人もの移住者を迎え限界集落から脱する事が出来ました。


今では移住者が中心になり、集落の存続とこれからの地域づくりをテーマに
様々な活動を展開しています。
これらは十日町市地域おこし実行委員会の活動と一体のものです。

集落存続と言えば農業後継者の確保も課題です。
私達はやる気のある若者なら、自分たちの耕地も農機具もやると宣言しています。

今農業後継者を確保する上で欠かせない、移住者用住宅を集落に建てていますが、
集落にまた新たな移住者が移り住み、農業を継いでくれる事を楽しみにしています。

集落は移住してきた彼らに大きな期待を持っています。


私は今年80歳になりますが、もう少し若かったらと思うことが常々あります。
「もう10年早大震災が来れば良かった」という軽口は、ある意味本音でもあります。

この度、「震災復興基金」から助成を受け「震災10周年記念誌」をまとめる事が出来ました。
私達の10年間の活動の流れをまとめた内容になっております。

本日参加頂いた皆様にお配りしましたが、一読頂けましたら有難く思います。

私達の10年間が、同様な環境にある中山間地の農村集落に、
少しでも参考になるようでしたらこんなに嬉しい事はありません。

この10年を振り返り、実に多くの方々から支援を頂きました。
改めて厚く御礼申し上げます。ありがとう御座いました。

「地方創生」が華々しく叫ばれる一方で、TPP交渉が緊迫するなど、
地方や農村を取り巻く情勢は決して甘くはありません。

私達も集落の存続を目指すとは言え未だまだ課題は山積しています。
集落と「地域おこし実行委員会」共々これまで以上に力を合わせて、
一生懸命精進して参る決意であります。

簡単ではありますが挨拶に代えさせて頂きます。
本日は誠にありがとうございました。
 

20150309
登壇者の皆様、村人、スタッフら



<ワンクリックで実行委員会を応援!!>

▼こちらのサイトの、右側にある「いいね!」を押してください!
 無料で実行委員会を支援することができます☆
 http://gooddo.jp/gd/group/iketaniiriyama/


Facebookもやってます音譜