ぐっさん「・・・サラリーマンとしてダメだぞ!」
ぐっさんは、、、
「早く偉くなって、自分で会社を変えたい。
偉くなければ、会社は変えられない。
そのためには、権力に身をゆだねても構わない。」
権力を持った上司には従順だ。
総務や秘書部、社長室、人事部の仕事は特に率先して行う。
出世欲は高い。
間違ってたらゴメンナサイ。でもみんなそう感じている。
そんな人。
ただし、媚びへつらうのではなく、実直に仕事をこなす。
ワタシの入社当時からの先輩で、
スキーの師匠でもある。(死ぬ思いしたが・・・)
そんな私情はさて置き・・・
なにが問題だ、何処がダメなんだ?
アンタの「黄金律」とやらを言ってみろ!
ワタシ 「引き際が理解できませんよ。
何も話してないし、
聞いてくれてないじゃないですか、向こうは!」
ぐっさん「正攻法じゃダメなこともあるんだ。
相手が聞く耳持ってないと感じた時点で一旦引いて
次の手を考えるべきだったんだ。」
そう思ったなら、自ら口火切ってくれよ・・・
後付の方法論なんぞ、聞いてどうする。
ぐっさん「火を付けたらダメさ。
間違ってると思っても黙って引いとけ。
実らせないといけない話しなら尚更だぞ。
上司に説明説得する上で、
自分の話しを聞いてもらうまで反論しちゃだめさ。」
裸の王様に裸だと言っただけだ。
そうやって皆が「いいお召し物ですね~」って言ってるから
勘違いな輩が社内にはびこるんじゃないのか!
それが今の状況を助長しているんだ。なんで分からない。
ぐっさん「それと・・ 顔に出すな。」
・・・
ぐっさん「第一さ、この報告もウチの部長や副部長通してやれば
よかったんだ。」
ワタシ 「・・それは昨日副部長にしました。
ぐっさんが一緒に行こうと言ってくれたから行ったまでのことです。」
今日は部長も副部長も居ないんですよ。」
ぐっさん「しかも情報システム部はなんだかんだ言ってたけど、
あの部長、放っておいたら変なこと言いに来るところだったんだぞ、
うちの部長あたりに。
「情報システムのikeikeはヒマだ」って。
そういう人間なんだ、あの部長は。」
??放っておいたら??・・・!
ぐっさん「とにかく、正攻法ではだめなんだ。
あの部長と付き合っていく機会がお前も今後増えると思うけど、
絶対に説得させなきゃいけない時がくるんだから。
堪えな!」
つづく沈黙。
言葉が出ない。
ぐっさん「分かったか?」
ワタシ 「・・肝には命じます。でも分かりません。」
ぐっさん「・・・まあいいや、次頑張ろう。」
ワタシ 「はい、ありがとうございました。」(←悲しい条件反射)
ぐっさんが席を立ってミーティングルームを後にした。
残ったワタシ。
空しい。
この会社の閉塞感とか。
やりきれない。
それを別にして、
目が霞む。
流れはせずとも。
渦巻く思考。
--------つづく