【第19部 ‘25毎日王冠編】
レーベンスティールは、2025年6月22日のしらさぎSで7着に敗れ、昨年の天皇賞・秋から3戦連続で着外に沈んだ。
かつてモレイラ騎手からは「特別な馬になる可能性が高い」、ルメール騎手からは「GⅠレベルに行ける」と評された逸材。秋には、再び“飢えた虎
”のように勝利を渇望する目を取り戻し、今度こそGIの舞台で主役となるべく、5歳夏のトレーニングへと歩みを進めていくのであった――。
☆2025年6月24日/田中博厩舎/移動
☆2025年6月25日/田中博厩舎/軽め調整
☆2025年6月26日/NF天栄/放牧
<公式コメント>
「レースを終えて、火曜日に美浦へ戻ってきました。パフォーマンスには影響しなかったかなと思えたのですが、スクミ、暑さもありましたし、レースを経て右の背中からトモにかけた部分が少し寂しくなって、ちょっと疲れているかなと思えました。今日天栄へ放牧に出していますが、以前、背腰を中心に疲れがドッと出てしまったことがあるので、現地でも慎重に見極めてもらえるように話をしておきます」(田中博師)
☆2025年7月1日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整を行っています。「前走は最後に動ききれず残念でしたが、操縦性という点では良かったのかなと思えました。休み明けの分なのか、適性面で見直す必要があるのか、何とも言えないところですが、少しずつでも復調させていけたらと思っています。レース後、疲れが垣間見られるということでしたし、暑くなって来ていることを踏まえ、用心して見ていきます。馬体重は500キロです」(天栄担当者))
☆2025年7月8日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によってはハロン15秒のキャンター調整を取り入れています。「引き続き用心しながらジックリと動かしています。放牧前の調教師からの連絡で右背腰の肉付きが寂しく思えると聞いていただけでなく、放牧時も調教師が来場されて一緒に馬を見て、状況を共有していました。その後、さらにガクッと来てはいないものの、暑いなかで追い込むといいことはないので、少し時間を空けて、毎日王冠などの秋競馬を目指していくことになると思います」(天栄担当者)
次走の目標は毎日王冠など!!
父リアルスティールは、生涯4勝全てを1800mで挙げ、8年前に同レースを制している。その血を引くレーベンにとっても、おそらく1800mこそがベストディスタンス❗
☆2025年7月22日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によってはハロン15秒のキャンター調整を取り入れています。「この中間、完全に楽をさせることはしていないものの、無理のないように意識しながら動かしています。夏のうちにもう一回使おうと思えば使えなくもないくらいでしたが、ここで無理をして秋にいい状態で走れなくなるのは元も子もなくなると思いましたから、夏は無理せず充電の期間に充てて、秋をいいシーズンにしていけるようにジックリとやっていきます」(天栄担当者))
☆2025年7月29日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によってはハロン14~15秒のキャンター調整を取り入れています。「負担のかかりやすい背腰に関して張りはありますが、許容範囲内かなとも感じています。夏は無理せず秋に備えることになりましたから立ち上げからしばらくは乗りとトレッドミルで、トレッドミルに入れる際に少しスピードを出して心肺機能を落とさないようにするメニューを組んでいましたが、先週半ばくらいから15-15からもう少し速いくらいのところを課し出していますよ。馬体重は505キロです」(天栄担当者))
☆2025年8月5日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によってはハロン14~15秒のキャンター調整を取り入れています。「先週あたりから少しずつ進め出し、日にもよりますが70-40程度の調教も採り入れ出していますよ。秋へ向けてこれからしっかりと動かして、より良い状態づくりを進めていきたいです」(天栄担当者))
☆2025年8月26日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整を行っています。「乗り進めてきているなかで、トモなどがちょっとしっくりこないなと感じていたところ、先週末、右前脚の骨りゅうが少し大きくなってきました。消炎剤を入れて、経過を見ていますが今のところは落ち着いてきているかなと感じるので、様子を見ながら今後のメニューを組んでいきます」(天栄担当者)
☆2025年9月2日/NF天栄
<公式コメント>
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によってはハロン14~15秒のキャンター調整を取り入れています。「中間は脚元のケアに時間を割きましたが、こちらが考えていたよりは早く馴染んできたかな…と思え、土曜日には速いところを再開できていました。今朝も同程度のものを課しましたので、この後の様子をよく見たうえで田中博康調教師と最終的な相談をしていきます」(天栄担当者)
☆2025年9月3日/田中博厩舎/帰厩
◇2025年9月9日/レーベンスティールサラブレッドコレクション マスコットボールチェーン31入手
☆2025年9月10日/田中博厩舎/美浦Wコース追切
(68秒0-52秒2-37秒5-11秒7)
☆2025年9月11日/田中博厩舎/軽め調整
<公式コメント>
「毎日王冠に向けて調整を進め始めています。ポイントの一つは馬体の状態で、トモを落とすまでには至りませんが、左側の背中、右側の背中からトモにかけて強い張りがあり、触れると強く反応する状態です。動きについては、前走時は折り合いが付きすぎるほどで不安のない内容でしたが、今回はこの馬らしい前向きさとハミの取り方を見せています。年始のAJCCの調整時には左へ大きくモタれる面があり、止め際には操縦不能に近い危うさもありましたが、今はそこまでではなく、良い走りができているときに近い活気を感じます。ただ、気になるのは息遣いが非常に良くない点です。中身をしっかり鍛えるためにも攻めたいところですが、馬体の状態を考えると、そのさじ加減が悩ましいです。もともと体の傷みが完全に抜けきるタイプではないため、考えすぎて攻めを控えるのは避けたい一方、やり過ぎてトモを落とすような状態になれば本末転倒です。そのため馬の状態と相談しながら進めていきます。スクミにも配慮して週明けは慎重に過ごしました。入厩翌日と今週火曜日に血液検査を行ったところ、多少の数値上昇は見られたものの、許容範囲内と判断できる内容でした。今後も状態を見ながら無理のない範囲で進めていきます」(田中博師)10月5日の東京競馬(毎日王冠・芝1800m)に出走を予定しています。
☆2025年9月18日/田中博厩舎/美浦Wコース追切
(81秒2-65秒2-50秒4-36秒2-11秒4)
<公式コメント>
「先週の内容が良くなかったため、引き続き上野翔に騎乗してもらいました。左に逃げる危うさはなくなりましたが、行きっぷりが強く非常に引っ掛かる面があります。ゴール後も勢いが衰えず、むしろ速いほどで課題は依然多いですが、復調の兆しは見せています。体にはトップラインの傷みがあるため入念なケアが必要ですが、まずは現在の状態をしっかりとキープし、来週少しでも良い走りができるよう仕上げていきたいと考えています。鞍上は、凱旋門賞や京都大賞典と日程が重なることもあり、もう少し状況を見て判断する予定です」(田中博師)10月5日の東京競馬(毎日王冠・芝1800m)に出走を予定しています。
☆2025年9月25日/田中博厩舎/美浦Wコース追切
(80秒0-64秒4-49秒9-36秒4-11秒4)
<公式コメント>
「先週の内容が良くなかったため、引き続き上野翔に騎乗してもらいました。左に逃げる危うさはなくなりましたが、行きっぷりが強く非常に引っ掛かる面があります。ゴール後も勢いが衰えず、むしろ速いほどで課題は依然多いですが、復調の兆しは見せています。体にはトップラインの傷みがあるため入念なケアが必要ですが、まずは現在の状態をしっかりとキープし、来週少しでも良い走りができるよう仕上げていきたいと考えています。鞍上は、凱旋門賞や京都大賞典と日程が重なることもあり、もう少し状況を見て判断する予定です」(田中博師)10月5日の東京競馬(毎日王冠・芝1800m)に出走を予定しています。
☆2025年10月1日/田中博厩舎/美浦Wコース追切
(68秒5-52秒6-37秒7-11秒5)
<公式コメント>
「2週続けて上野ジョッキーが騎乗して追い切りを行いましたが、気持ちはかなり乗ってきている様子でした。日曜日はやや気負っている印象もありましたが、折り合いは問題ありませんでした。その状況を踏まえ、今朝は気持ちを乗せすぎないよう、時計にこだわりすぎず、あくまで馬のリズムと走りを整えることを重視した調教内容としました。良い意味でまとまりのある走りができており、一定の態勢には持っていけたと感じていますので、あとは競馬で良い走りを見せてほしいです。鞍上は他馬の動向を見ながら判断すると聞いていて、1週前追い切り後の状況を探った中で検討した結果、津村ジョッキーで向かうことになりました。以前乗ってもらったときは馬が本調子でない時でしたし、今回改めてという思いですので、いいレースを期待したいです」(穂苅助手)5日の東京競馬(毎日王冠・芝1800m)に津村騎手で出走を予定しています。
☆2025年10月2日/毎日王冠出走確定および、バーレーンインターナショナルT登録
5日の毎日王冠に津村騎手で出走。なお、今後の選択肢の一つとして検討できるよう11月14日のバーレーン・サヒール競馬(2025バーレーンインターナショナルT・芝2000m)に登録。
◇2025年10月3日/毎日王冠/枠順公開
☆【14戦目】2025年10月5日/毎日王冠【GⅡ】(東京/芝1800ⅿ)/津村/5番人気1着
現地観戦![]()
今年の凱旋門賞には、レーベンスティール管理厩舎である田中博厩舎からアロヒアリイが参戦。先生は現地立ち会いの為不在。
出資馬2大エースの同日重賞出走。
京都大賞典のドゥレッツァと、毎日王冠のレーベンスティール![]()
パドックで待機。GIの時と同じく、15時頃に登場するイメージだったが、なかなか姿を現さない。どうやらW重賞の日のパドックは遅くなるのか、「15時23分から」とのアナウンス。
15時半にはドゥレッツァの京都大賞典のモニター観戦が控えており、じっくりパドックを見るはずだった時間の計画に狂いが![]()
馬体重は484㎏(±0㎏)。
最終的には単勝5番人気(単勝7.7倍、複勝1.9~3.0倍)の支持。
15時23分登場。
例によって馬番通りの順番では無く、レーベンスティールは主役の如く一番最後に姿を現した![]()
この目だ、この目を待っていた![]()
勝利に飢えたEye Of The "Teio"
を![]()
周回中だったが、京都大賞典観戦の為に名残惜しくもパドックを後に。
パドック動画
急いで指定席に向かい、なんとか京都大賞典の観戦に間に合った。
しかし、映し出されたのはドゥレッツァの失速、、、暗雲が立ち込めた![]()
パドックから地下馬道に移動してくるレーベンを、津村騎手が待機。
※奥様©️から画像提供。
乗り込む津村騎手。
本馬場入場
本馬場入場動画
時間いっぱい![]()
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いざ復活へ・・・
スタートッ![]()
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レーベンスティールは抜群のスタート![]()
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2番人気ホウオウビスケッツ、1番人気のサトノシャイニングがかかりながら2番手で、レーベンは津村騎手がなんとかなだめて3番手![]()
シリウスコルト、エルトンバローズと3~5番手グループを形成し、5番手に控えながら前を窺っていく。
1000ⅿ通過は58.6![]()
直線へ![]()
レーベン・・・
レーベン・・・![]()
レーベン!!![]()
レーベンッ!!![]()
レーベンッ!!![]()
レーベンスティールッ!!![]()
勝った・・・![]()
やっぱりキミは強いじゃないか![]()
1.44.0の毎日王冠レコードで、父リアルスティールに続く親仔制覇![]()
老雄スピードシンボリ、皇帝シンボリルドルフ、帝王トウカイテイオー、英雄ディープインパクト――その血から育まれた、生まれながらの王者の風格![]()
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やはりあなたは“王”となり、その崇高な血を未来へとつなげていかねばならない![]()
レース動画
(ファンファーレ~ゲート入り)
(ゲート入り~3コーナー)
(3コーナー~ゴール)
(ゴール後~ウイニングラン)
検量室前 ※奥様©
CONGRATULATIONS![]()
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口取撮影。
当選された出資者の方、おめでとうございます![]()
津村明秀騎手、穂苅寿彦助手、飯塚洋介助手、
復活のサポートをありがとうございます![]()
フランスにいるタナパク先生にも朗報が届けられた
関係者の皆様、ありがとうございます![]()
広富牧場の高橋裕子様![]()
※画像ぐらそん©️さん
そして津村騎手、グッジョブでした![]()
祝・初Gll制覇![]()
(GⅢ、GIは既に制覇済みの為、巷のネタに)
※ぐらそん©️さん
12R終了後、ゼッケン写真撮影![]()
見事、強い内容での復活劇![]()
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Glに勝るとも劣らない、感動と歓喜であった。
パンパン馬場、ハイペース、輸送無し、そして好枠。
条件が整った時のレーベンはやはり強い![]()
毎日王冠を勝利した事で、次走は権利を獲得した天皇賞・秋か、マイルCS か、いずれにしても国内であろうが、やはり中3週で少しローテが楽になった、一族悲願の「秋の盾獲り物語」を見たい![]()
鞍上は誰になるのか。
今回結果を出してくれた津村騎手か![]()
田中博厩舎が身元引受厩舎となり、秋天から有馬の週まで滞在予定の、昨年の仏国リーディング3位、25歳の若手アレクシス・プーシャン騎手か
(※後日、アーバンシックに騎乗が決定)
はたまた![]()
いずれにしろ、三度びGI獲得にリーチがかかった。
次こそ、必ず決めたい。
“一族の王座”を、この手に取り戻すために。
“王”
になれ、レーベンスティール!!
<公式コメント>
5日の東京競馬では前を行く2頭を見る位置で我慢。直線で外に出して追うと粘る先行馬たちをねじ伏せて優勝。「ありがとうございました。1週前の追い切りを見て、これはすごいな…と感じていましたし、2週連続で上野翔が乗っていたので感じを聞いて、厩舎とも相談して、嫌なイメージを抱かずに臨みたいと思い、当該週は敢えて乗りませんでした。それなので、今回は厩舎と上野翔が本当によくやってくれたと思います。グンッと来るであろうと思った返し馬を丁寧に、そして我慢させて臨んだところ、落ち着いた状態を保ったままレースへ臨めました。サトノが外から行ったときに神経を使いましたが堪えてくれましたし、側にシリウスコルトがずっといて正直良い形ではなかったのですが、それでも何とか我慢してくれました。新潟大賞典のときはレース前からイレ込みがキツすぎてどうにもならないくらいだったので、やはり特にレースへ臨むところ、そして道中をうまく過ごせたことが直線の伸びに繋がりましたね。前回結果を出せなかったことがかなり悔しかったので、今回勝つことができて本当に嬉しいです」(津村騎手)今後につきましては状態を見たうえで判断していきます。
競走成績
現役(2025年10月5日現在)
◆平地OPクラス(6-2-1-5)
◆獲得賞金(2億6,354万円):総獲得金(3億0,069万円)






























































