No.483
出雲の家計サポーター
ファイナンシャルプランナーの
池原です
世界一高い薬「ゾルゲンスマ」が
厚生労働省で承認され
日本でも製造販売されることに
なりそうです
3月中に正式承認され
今年5月に保険適用される
見込みのようです
ゾルゲンスマは
脊髄性筋萎縮症の
遺伝子治療薬です
治療は1回の投薬で
終わるようですが
先に承認されたアメリカでは
1回の投薬の費用はなんと
2億円以上
一般庶民には払えない金額です
ではこの薬が日本で
保険適用された場合
いくらの自己負担で
投薬が受けられるのか
考えてみましょう
保険適用になれば
国民健康保険や健康保険が
利用できる治療になります
その場合
年齢によって異なりますが
自己負担の基本は3割
つまり2億円の薬が
保険適用になれば
3割の6000万円が
自己負担になります
でも6000万円でも
一般庶民にはなかなか払えません
しかし
国民健康保険や健康保険には
さらに高額療養費という
制度があります
高額療養費制度とは
医療費の自己負担が
高額になった場合に
申請によって
自己負担限度額を超えた金額が
払い戻される制度です
たとえば
島根県協会けんぽの
事例を見ると
自己負担限度額は
こんな感じで紹介されています
年齢や所得によって変わりますが
たとえば表の③区分ウの場合
自己負担限度額は
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
この計算式に2億円を
入れて計算すると
自己負担限度額は
約208万円です
つまり
2億円の薬の治療が
約208万円で受けられる
計算になります
これなら一般庶民でも
なんとかなりそうです
日本の公的医療制度って
たくさんの課題や問題があります
しかし
高額療養費制度からも
分かるように
とても手厚い制度です
にも関わらず
公的医療制度の内容を
知らない人って意外と多いです
公的医療制度の内容を
知っているかいないかで
自分で入る生命保険の
保障内容や保険金額って
変わってきます
保障内容や保険金額が変われば
当然、保険料も変わります
保険料を削減したいと思ったら
まずは自分が加入している
公的医療制度の内容を
把握しましょう
ちなみに
大企業の健康保険組合や
公務員の共済組合には
高額療養費制度よりも手厚い
附加給付という制度も
あったりします
ほんと知れば知るほど
自分で入る生命保険の
保険料って削減できますよ
本日は以上です
ではまた明日