中学3年生の息子が進路希望を記入する紙を持って帰ってきました。

まだ中学生なのに少し早いのでは、と思いましたが、
我々のころと違って、今はそういう時代の流れなのかもしれません。

祖父、父ともに歯科医師であるという私と同じ境遇の息子。

私が祖父の膝の上で頭をなでられながら洗脳されたように、
息子も幼いころから周りにプレッシャーを与えられ、
いつのころからか4代目という重荷?を背負っているようです。

しかし成績は全然追いつかないのに、第一希望欄へ

「大阪大学 歯学部」

と書き、「うわぁー、大胆!」と家内から冷やかされつつも、
照れ笑いを浮かべながら、第二希望欄に私の母校である岡山大学を書く姿を見て、
自分と同じ道を目指してくれる息子に嬉しさや頼もしさを感じるのでありました。

第三希望で迷っている息子に、
「北海道、東北、信越、関東、中国、四国、九州のどの地域に行きたい?」
と聞くと、「北海道かなぁ」という答え。

北海道は私も大好きな所で、知り合いも大勢いるし、
息子が北海道に行けば、それを口実に沢山遊びに行けるなぁ、などと思いながら、
いかんいかん、あくまで第一希望は大阪やで、なんて親バカな妄想をしていると、

担任の先生曰く、

「親の字で書いてある時は親の希望、
生徒自身の字で書いてある時は生徒の希望。
ただし生徒の字で書いてあっても実力とかけ離れたところを書いている場合は、
後ろで親が操って書かせているのかも」

と仰っておられたと聞いて、苦笑いしました。

そして私自身、小学校4年生の時、学校で悪さばかりして
ほぼ毎日担任の先生にシバかれていたような状態だったのに、
社会見学に向かう途中、バスが大阪大学の横を通った際、
「将来、ボクの行く大学や!」と叫んで、担任の先生にシバかれたのを思い出しました。

まぁ、結局行けませんでしたけどね(汗)


大阪市東成区 池原歯科医院 池原










昨日、大学の先輩のU先生からゴルフにお誘い頂いて、
U先生がメンバーになっておられる北六甲カントリークラブに行ってきました。




メンバーの大きなメリットの一つとして、「明日は天気が良さそうだから」
といった感じで、前日でも(平日なら当日の朝でも)エントリーが可能です。

そして、自分ひとりだけででもOKです。

勿論その場合は、他に2人や3人でエントリーされているところに入れてもらう
ということになります。

実は昨日も、先にお2人でエントリーされていたメンバーさんのところに
U先生と私が入れてもらうという形でした。

今までにも何度かそういう経験はありますが、
実際お会いするまではちょっと緊張します。

しかし大抵皆さん紳士で気さくな方が多く、
ラウンド後にはまたご一緒したいと思う方々ばかりです。

昨日のお2人(お2人ともHさん)は特にそうでした。

先ず、スタートホールでの挨拶の際、

「私ら2人足して170歳。
87歳と83歳ですねん」

とお聞きしてビックリ!

とてもそんなお歳には見えません。

そしてティーショットを拝見してまたまたビックリ!!

力強いスイングから放たれたボールは軽いドローを描きながら
180ヤードくらいは飛んでいきます。

フェアウェイウッドもお上手で、短めのミドルホールでは
パーオンされる場面もあり、本当に驚かされました。

プレースタイルもアグレッシブで、特に谷越のホールでは自らを鼓舞し、
果敢に挑んでおられました。

ミスショットの際も変に卑下したり達観したそぶりを見せず、
気持ちよく悔しがり、次のショットへの工夫を考えておられました。

そして、後続プレーヤーの妨げにならないよう、
さりげなくバンカーレーキの位置を直されたり、
プレーの進行が遅くならないよう、
必要以上にカートに乗らずに歩かれたり、といった、
マナーの点でも見習うべきところが沢山ありました。

最近では週に一度のラウンドだと仰るお2人ですが、
87歳のHさんはこのゴルフ場が開場した当初からのメンバーらしく

「もう2000回くらい来てまんねん。
そやのにまだ覚えられんで苦労しますわ」

と笑っておっしゃたりと、我々を和ませて下さる会話や、
気心知れたキャディさんとの会話がとても楽しいお2人でした。

昼食時の会話も楽しく、お2人の武勇伝やメンバーライフ等、
話題も尽きず、あっという間の時間でした。

その会話の中で、ラウンド中からずっと気になっていた、
お2人の残存歯数を訊いてみたところ、
87歳のHさんは上は入れ歯だけど、下はご自身の歯だということ。

そしてなんと83歳のHさんは1本抜いただけで、あとは全部残っている
ということでした!

私はそこで、やはり心身の健康と口腔の健康とは密接に繋がっていることを
再認識しました。

実際、この日の昼食は4人同じものだったのですが、
割とボリュームたっぷりで、ちょっと分厚めのイカが入っていたり、
酢豚等、食べ応えのあるメニューでしたが、お2人ともほぼ完食されており、
充実した食生活が健康を支えている良い見本だと思いました。




そしてまた、日々のセルフケア等、自律した生活を送っておられることも予想できました。

元々ゴルフはある程度歳をとっても出来て、長く楽しめるスポーツだという認識でしたが、
この2人のHさんを見て、そのことを実感すると共に、
私もこのお2人のようにに、80歳を超え、90歳近くなっても
元気にゴルフを楽しんでいたいという目標が出来ました。

そのためには毎日、積極的且つ自律的に過ごすという決意を新たに出来たこと、
そしてここ4ラウンド連続で受けていた100叩きの刑から解放されるというオマケもついて、
とても実りの多い素晴らしい早春の一日となりました。







大阪市東成区 池原歯科医院 池原



昨日の夕方、久しぶりにジョギングをしました。

5月のハーフマラソン出場に向けてのトレーニングです。

自宅前から出発して、
大阪城天守閣広場で折り返して自宅に戻る、約7キロのコースです。

ご存知の方も多いと思いますが、天守閣まで辿り着くには、
結構な坂道を2つ上らないといけません。

ランナーにとってはただでさえ心臓破りの坂なのですが、
それに加えて日曜の日中なんかには多くの観光客がいるし、
記念撮影をしている人も多くいるので
それに気を遣いながら、群衆の間をぬって走らないといけなくて
いつも2つ目の坂を上り切った辺りではヒィヒィ言うてます。

昨日もそんな感じだったのですが、ランニングとは別の話
です。

昨日はすれ違う人々の様子がいつもとは少し違っていました。

天守閣から戻ってくる人のほとんどがうすら笑いを浮かべ、、
中には「まだ泣いてる~」と呟く人も。

確かに天守閣広場に近づくにつれ、
泣き声が聞こえてきます。

しかも絶叫に近い泣き声が。

「あぁ、こんだけ大声で泣かれるとちょっと迷惑かな。
多分子供がたこ焼きかクレープ欲しさに泣いてるんやろうな」

と思いましたが、違いました。

泣いていたのは中年の女の人で、
子どもを抱きしめながらの号泣です。

迷子になっていた子供が見つかって、
安堵している母親だということは一目瞭然でした。

そして人目も憚らず、

「もう! あんたらどこにおったん!! なにしとったん!!
あぁ、そやけどおってよかったぁ。 ほんまによかったぁ!!」

というセリフを何度も繰り返しながら、
キョトンとする子どもを抱きしめて離そうとせず、
広場に響き渡る大声で泣いている姿に、
見つかるまでの緊迫感や危惧感の大きさが伺われました。

確かに少しオーバーでしつこい気もしましたが、
子どもが行方不明になる事件が多発している今、
さぞかし心配だっただろうと、
小学生の娘がいる私も他人事と思えず、
しばしもらい泣きの涙をこらえて走りながら、
子どもが元気で生きていてくれるだけで幸せなんだと
改めて感じました……


その瞬間は……


で、その夜……


やらなアカンことは後回しにせずに早くしなさい、
と促す家内や私を安心させるために、
解答をこっそりそのままノートに写生して
宿題を早く終わらせる娘や、

何でも切り替えが大事、メリハリをつけなさい、
と諭す親の忠告を忠実に守り、
30分勉強したらすぐに切り替えて2時間息抜きをする
一度もテストでクラス平均に達したことがない息子に、


いいよ、お前たちが元気で生きていてくれるだけで、
それだけでお父さんは幸せなんだ。


と、言ったか言わないか……

もしくは全く違う行動をとったか……


またそれは別のはなし……





大阪市東成区 池原歯科医院 池原