「自死遺族と共に生きる」 石倉紘子(こころのカフェきょうと代表)
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自死の危機経路
うつ病、家族の不和、生活苦、失業、過労、職場の人間関係
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世界の自殺率(2016年)
1年に80万人
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日本の自死実態
・1998~2011年、14年間→3万人超
2012年→減少
2018年→20446人
・交通事故者数の5倍以上
・イラク戦争、米兵の10倍
・国内で毎年200万人
・米国の2倍、英国の3倍
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実態調査から見えてきたこと
1)【生きよう】としてた→専門機関に70%相談してた
2)期間
・男性、3.8年→事業不振、過労
・女性、8.1年→家族との死別、育児の悩み
3)経路→プロセスで起きてる
・失業
・職場のいじめ
・介護疲れ
・学校のいじめ
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遺された人の感情
・自分を責める
・なぜ?
・受け入れられない
・悲しい、寂しい、悔しい、驚愕
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社会の考え方
1)・遺族は、社会的に孤立してる
・家族内でも孤立
2)・親しい人→自責、喪失感
・遠い人→迷惑、他人の問題
⇒【偏見、疎外感、生きにくさ】
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遺族支援
・こころのケア→周りの人の理解、行政や医療現場から情報発信
・身体の不調
・生活の安定
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「分かち合う」ことの意義
・辛い、苦しい体験は、自分だけでない
・繰り返し話すことで、自分の感情を整理できる
・人の体験を聞くことで、自分を客観的にみられる
。感情のコントロール→泣き、怒りをはきだす
・【今後の人生を歩いて行く】エネルギーをもらう
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希望をもって生きる社会づくり
・関係者全員が総力をあげて取り組む
・智恵、実現に向けて行動する
Ⅱ)分かち合い
○参加者は、11名
●「生きてくれた」ことが幸せ
→お誕生日を一緒に祝う
→気持ちの分かる人と話す
●回復期
→言ってほしかった
例)アルバイトに出て、現実とのギャップを感じた
●「分かち合い」
・息子と居られる場
・向き合える
→話す⇒【心の解放】
●薬のこわさ
→薬、変えられた時、こうよう
⇒【精神科と内科が共有】
●「一緒に生きてる」感覚
→これからどうしていくか?
例)真宗のお経あげ、法話を聴く
Ⅲ)今後の課題
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人材育成
古い参加者が新規者を育てていく。
【人から学ぶ】【自分で気づく】
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満足、期待感をもって、笑顔で散会させる。
次回案内 ・1月16日(土)午後2時から
・ステーションN 3階 (阪急池田駅前より徒歩2分) ・事前申し込み不要 ・無料
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