「作家 玉岡かおるさんに聞く 舞台に魅せられて」@ピッコロシアター | 茶々吉24時 ー着物と歌劇とわんにゃんとー
本日2回目の更新です。
 

今日は大好きな作家 玉岡かおる先生のトークショーに行ってまいりました。

 

 
会場は兵庫県尼崎市にあるピッコロシアター。
最寄駅は阪急神戸線の塚口駅、またはJR宝塚線の塚口駅です。
 
私にとってピッコロシアターはとても親しみのある場所。
大学生の4年間、箏曲部に所属しており、1年に一度の定期演奏会はピッコロシアターの大ホールで開催させてもらっていました。
また、1983年(昭和58年)にピッコロ演劇学校が設立された時、同じ大学に通っていた友人が第一期生となり、発表会を見に行った記憶もあります。
 
ラジオパーソナリティや司会の仕事をしてからは、ピッコロシアターで開催されるバレエの発表会の影アナウンスなども担当させていただき、ホームグラウンドのような気がするくらい、大好きなホールです。
 
今回は兵庫県の「ひょうごプレミアム芸術デー」として開催されたもので、事前申し込みは必要だったものの、なんと入場料無料でした。ありがたやー。
 
玉岡かおる先生の講演会というと、普段は玉岡先生がお一人でパワーポイントを表示しながらお話になるのですが、今日は神戸新聞社の冨居雅人さんが聞き手となって対話形式で進められました。
 
今年玉岡かおる先生はデビュー35周年を迎えられました。
冨居さんは玉岡先生をデビューの年から取材しておられます。お住まいも近いということで、お仕事だけではなくプライベートなエピソードもご存知でいらっしゃり、お二人の会話は息もぴったり。
玉岡先生のキレのある語りと冨居さんの優しい語り口が心地よいハーモニーで、
「舞台に魅せられて〜観客席から舞台創作へジャンプ!〜」と題した約1時間半にさまざまな話題が盛り込まれあっという間に時間が過ぎて行きましたよ。
 
まずは先生の著作の振り返りから始まりまして、作品(「お家さん」)の舞台化、ドラマ化や、
ミュージカルやオペラ、お能を手掛けられたことなどが紹介されました。
 
そして、創作のベースとなったのが幼少期から見ていた映画や宝塚歌劇であったこと。そこに導いてくださったのが、お父様だったことをお話しされました。
玉岡かおる先生のお父様は日本一の無声映画コレクターで活動弁士でもあった「浮世白鳥」さん。
私は浮世白鳥さん91歳の時に、浮世さんの語る『熱砂の舞』(主演:バレンチノ)、『街の灯』(主演:チャップリン)を拝見しました。
 

 

浮世白鳥さんは幼い頃、子どもだからと特別に小屋に入れてもらい、裏方として無声映画をご覧になったご経験がありました。だからでしょうか、玉岡先生が6歳くらいの頃に宝塚大劇場に連れて行ってくださったそうです。

玉岡先生は「高嶋兄弟の母 寿美花代さんがかっこよくて!パイナップルの女王の姿で……」と回想されていましたので、作品は『華麗なる千拍子』ですね。

非日常、キラキラしいスターたち、舞台芸術にふれて夢中になった玉岡先生。幼少期を過ごされたのも同じ兵庫県ということで、年に数回は家族で宝塚ファミリーランドで遊び宝塚歌劇を見ることができたことが、どれほど人格形成に貢献したかを語っておられました。

 

冨居さんも「まだ幼いから理解できないだろう、などと大人が決めつけたりせず、機会があれば、子どもの頃から本物の舞台を見せるというのは大切ですね。同じ作品でも子どもの時に見るのと、大人になってから見るのとでは全然違うでしょうから」とおっしゃっていました。

確かに!!

舞台に限らず、美術や音楽、スポーツ、あらゆることに言えることだと思います。

 

玉岡先生はまた、OSK日本歌劇団についてもお話しされ、宝塚歌劇とOSK、歌劇団が二つもある関西の文化をもっと誇っても良いし、これからも文化の土壌として続いて行ってほしいとおっしゃっていました。

 

そして舞台はさまざまな鍛錬や準備があって成り立つもの。劇団だけではなく演劇学校・舞台技術学校を併設しているピッコロシアターならびに兵庫県の取り組みの素晴らしさ、それを支えているのが観客であることを強調しておられました。

舞台って演者さんやスタッフだけでなく、お客様が加わって初めて完成するものだと。

それは「配信」では叶わないもの。やはり舞台上の演者さんとお客様のキャッチボールは生の舞台ならではのものだというお話に、深く頷きました。

 

こぼれ話として、『お家さん』がドラマ化された時の主演 天海祐希さんや小栗旬さんの撮影現場でのエピソードなどもお聞きすることができて、得した気分。

 

お客様は皆さん、時に笑い、時に頷き、とっても楽しそうでした。

私もすごく楽しかったです。

 

玉岡先生の小説を読むのも嬉しく楽しいのですが、トークも楽しい!!

開演前、終演後には玉岡先生のパーティでよくお会いする方やチーム玉岡メンバーともお話ができて、それも嬉しく楽しいひとときでした。

 

また講演会があったら参加しよう!!

 

 

  才色兼備

 

今日のトークは、パワーポイントによる写真や資料を見ながらの会話でした。

デビュー当時の写真から今日まで色々な場面での玉岡先生のお写真が披露されたのですが、35年の歳月が経ってもほぼ変化がないのです。

いえ、お変わりないというのはちょっと違うかも。

デビュー後、執筆だけではなくテレビやラジオ、イベントなどに引っ張りだこの玉岡先生は、だんだん洗練されてきて、今の方が若々しいような感じさえするのでした。

すごいわー。

多分、玉岡先生のファンの方は、玉岡先生の作品はもちろんなのだけれど、女性として素敵な玉岡先生がお好きなのだと思います。少なくとも私はそうです。

 

解散後、LINEやメールで色々な人と感想を語り合ったのですが「才色兼備って玉岡先生のことですね」とおっしゃった方がおられました。

本当に、その通りだわー。

才色兼備なのに嫌味なし。さっぱりしていていて話が面白い。

これからも玉岡先生について行きますわ!!

 

終演後のサイン会にて。


 

  見逃せない文士劇

 

今日、会場でいただいたフライヤーの中に「作家たち、舞台に立つ」という気になる一枚がありました。

 

文士劇は作家や文学者が演者となり上演されるアマチュア演劇のことで、確か三島由紀夫さんなどがやっておられたのじゃないかしらん。見たことはないですよ、もちろん。文学史か何かで見た記憶があります。

 

それを2024年、現代の作家さんでトライするんですって。

どれどれ、出演者を見てびっくり、大興奮。

すごい!すごいメンバーです!!

 

 
大好きな玉岡かおる先生はもちろん、現代の売れっ子作家さん勢揃いではありませんか。
しかも作品は東野圭吾さんのデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作『放課後』ですって。
原作も演者もすごいー!!
 
ん?でも『放課後』って確か弓道部の高校生の話ではなかったかしら?
高校生……(笑)
 
配役、稽古スタートなどはこれから発表ですって。
要注目!!
 
私としては、ご出演者の中でまだ読んだことがない作家さんがおられるので、文士劇を拝見する前に新規開拓せねばと思います。

 

 


 

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