タイトルが秀逸すぎる 横関大『ルパンの娘』 | 茶々吉24時 ー着物と歌劇とわんにゃんとー

私がパーソナリティを担当している

大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムの「デイライトタッキー」。

その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本を

ご紹介するコーナー。

私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。

 

今日は横関大さんの『ルパンの娘』をご紹介しました。

 

 

あれは小学校三年生の時。

学校の図書室でふと手に取った『奇巌城』。

モーリス・ルブランの手がけたアルセーヌ・ルパン シリーズの一冊です。

私にとって初めての推理小説でした。

そしてすぐ、義賊アルセーヌ・ルパンに夢中になりました。

子ども向けに作られてはいましたが、

レイモンド嬢に対する時の紳士ぶりと、

乳母ビクトワールの前でのラウール坊ちゃんのギャップに萌えたのです。

以後『ルパン対ホームズ』、『ルパンの冒険』、『水晶の栓』、

『虎の牙』、『八点鐘』など、ルパンシリーズを読み耽りました。

ああ、ルパン!!

その後、新選組副長 土方歳三さんと出会うまでの約五年、

私はルパンに恋をしていたのです。

 

だから『ルパン三世』も長く受け入れられませんでした。

あんな猿男とアルセーヌ・ルパンを一緒にしないでくれ!!と。

(今は『ルパン三世』も大好きです)

 

そんな私です。

初めて『ルパンの娘』というタイトルを見たとき、

まずは拒否反応を起こしました。

「ちらっと見たら日本人の話じゃないの。

 ルパンの娘が日本人なの、おかしいでしょ!」と。

 

ところが図書館だよりで紹介することとなり、

読まないわけにはいかなくなったのです。

正直なところ、しぶしぶ読み始めたんですよ。

 

ところがですね、すぐにわかりました。

「ルパンの娘」と言っても、遺伝学的な「娘」ではないことが。

 

三雲家は代々泥棒稼業の一家だ。

警察もその存在は知ってはいるが、正体を突き止めることも、

捕まえることもできない。

そのため、警察内部ではアルセーヌ・ルパン(Lupin)のLをとって、

伝説のL一族と呼んでいた。

 

三雲華は幼い頃から祖父にスリを仕込まれた。

もともと才能があったようで、素晴らしい腕前なのだが、

華は盗みを良しとせず、真っ当に生きたいと願う。

家族の中ではただ一人、勤めに出ている華。

職場は図書館だ。

そこで、本を返しに来た桜庭和馬と出会い、

互いに惹かれ合い、付き合うようになる。

ある日、和馬の実家に連れて行かれた華は、

和馬の家族は全員が警察官だと知らされる。

しかも代々。

おまけに飼っている犬も元警察犬という筋金入りの警察一家なのだ。

それまで和馬の職業は「公務員」とだけ聞いていた華は、

てっきり役所勤めだとばかり思い込んでいた。

泥棒一家と警察一家が相入れるはずはなく、

和馬との結婚は無理だと悩む華。

そんな時、華の祖父が顔を潰された遺体で発見される。

そしてその事件を担当することになった和馬は、

殺された男が伝説のスリ三雲巌であり、

華がその孫娘であると知る。

(横関大さん『ルパンの娘』の出だしを私なりにまとめました)

 

ああ、良かった。

そういう意味でのルパンの娘でしたか。

確かに『泥棒一家の娘』では全然オシャレじゃないですものね。

ただ『ルパンの娘』というタイトルがあまりに秀逸すぎて、

内容が追いついていない感じがしました。

 

場面の一つ一つ、セリフのあれこれは とても面白いけれど、

日本の警察はもっと優秀だろうし、

結末に関しても、日本の警察組織はそんな甘いものじゃない気がします。

そもそも何十年も遡っての人間関係が、

そんなに都合よく一箇所に固まるかしらねぇ、と思ってしまうのです。

 

でも、ラストの大捕物は愉快だし、

和馬の妹 桜庭香がサバサバした女性で、大好きになりましたわ。

 

 

ところで、この小説はドラマ化されています。

深田恭子さん主演で放送中なのは知っておりましたが、

前述したのと同じ理由で、一度も見ていませんでした。

 

でも原作を読み終わり、興味が湧いたので、

ドラマも見てみたくなりました。

見逃したドラマをインターネットで無料で見られるなんて、

便利な世の中です。

前回放送の第8話を見てみました。

 

原作とは随分設定が変わっておりますが、面白い!

というより、オカシイ。変!笑える!

出てくる人がみんな奇妙な上、色々なパロディが盛り込まれております。

そして途中で大貫勇輔さんが原作にはない

ヘンテコな役で登場してきたのにはびっくり。

大貫さんが急に歌い出したと思ったら、主役二人も歌う!

これってミュージカルなの?

変よ、とても変。

だけど小沢真珠さんふうに言うと

「アタシ、こういうの嫌いじゃないわ、

  ううん、むしろ好き」

 

原作と全然違うんだけど、ここまで変えてあると

別物として楽しめます。

 

私は深田恭子さんの、

どんな役をやっても今ひとつ熱のはいらない演技が

妙に好きなのです。

そして小沢真珠さんと栗原類さんがいい味出してはるわ〜。

遠野なぎこさんのクサイ演技も笑える!

普段個性が強すぎる役者さんほど

デフォルメされた世界にはピッタリだということかしら。

 

次回放送は明日、9月12日なのですね。

絶対に見なくては!

 

そして9月13日(金)には、横関大さんの最新作

『ホームズの娘』が出版されます。

 

 

探偵事務所の娘ということかしら?

これも読んでみるつもりです。

 

 

 

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