星組新人公演『霧深きエルベのほとり』観劇

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本日2回目の更新です。

 

本日、星組新人公演を見てきたのですが、

夕方、ギックリ腰をやってしまいまして、

イタタタタタタ……

なのです。

 

実は土曜日に叔父が他界し、

日曜日にお通夜、昨日 月曜日が告別式でした。

家族葬で、こじんまりと営んだのですが、

それでもじーっと長い時間同じ姿勢を続けていたわけで、

そういうことも影響したのかしら。

魔女の一撃は予告もなく、やってきました。

 

痛い!!

それでも、新人公演は見るぞと決めて、

行ってきました。

見ている間だけは痛くなかった。

良い新人公演だなと思いました。

 

ではそれぞれ一言づつ。

敬称略で失礼します。

カッコ内は本役さんのお名前です。

 

●カール・シュナイダー:極美 慎(紅ゆずる)

極美さんが新人公演初主役の時は

私は「歌になると甘えん坊声になるのが気になる」

と書きました。

星組新人公演『ベルリン、わが愛』 (茶々吉24時2017年10月24日)

今日は幕開きいきなりのソロから始まります。

主題歌は、昔の作品らしく割と単純で

ゆったりとした覚えやすいメロディーです。

それだけに小細工が効かないと言えるのではないかしら。

極美さんは若干音がふらつき気味に聞こえました。

そして、カールらしさがちょっと足りないようにも見えました。

根はいい奴だけど、口の悪いガサツな水夫というふうに見えないの。

冒頭の、ビール祭りの酒場の場面でも、

久々に陸に上がって祭りの熱に浮かれているという

爆発力が足りない気がしました。

ちょっと小さくまとまっている感が否めなくて。

ただ、場面が進んでいくうちに、

新人公演ならではの一生懸命さと必死さが

カールの心の中の誠実さと相まって、

だんだんこういうカールが居てもいいかもしれないと

思えてくるのが不思議です。

シュラック邸で、身に沿わないスーツ姿で、

言い争う場面くらいからは、キラキラ光る極美さんの目が

とても印象的に見えてきました。

酒場でヴェロニカの膝に泣き崩れるシーンでは、

若干女の子になってしまってはいたけれど、

私も思わずもらい泣きしてしまったワ。

 

終演後のご挨拶が、極美さんって独特なんですよ。

硬いのかな、真面目なのかなぁ。

それがおかしくて、可愛くて、客席は笑っちゃうんですね。

「課題は山積みですがっ!!!(ここに独特の間が空く)

 東京に向けて頑張ります」

 

一度緞帳が下りた後、カーテンコールがかかり、

再度ご挨拶した極美さん。

「この公演では『幸せ』について、よく考えました。

 (ここでまた、独特の間合い)

 今後の私の人生にも影響があると思います」

独特の間合いで、こちらとしても極美さんが次に何をいうのか、

ちょっと考えるわけです。

でも「今後の人生に影響」なんて言葉が出るとは思わず、

客席からは笑いが起こりました。

ご本人はいたって真面目に喋っていると思うのですが。

なんだか、憎めないですね。

その辺りはカールに通じるかも。

 

ちなみに、公演中、極美さんの舞台顔が

どなたかに似ているとずっと思っていました。

終演後、思い出しましたよ。

1980年代に花組の若手ホープだった友麻夏希さんです。

目が、似ている気がします。

 

●マルギット・シュラック:水乃 ゆり(綺咲愛里)

ごめんなさいね、私の個人的な感想ですが、

私には彼女が深窓の令嬢に見えませんでした。

邸宅に戻ってドレス姿になった時にはお嬢さんでしたが、

ビア祭りに、ワンピース姿で登場した時に、

本来は周囲から浮くほどのお嬢さんに見えないといけないのに、

そうでもなかった。

上に書いたように、極美さんも見た目が荒削りな船乗りではなかったので、

全く住む世界が違う二人に見えないのがチト辛いところでした。

カールとマルギットは、片方が南極にいるなら、

もう一方は北極にいるくらい、

両極端な存在であればあるだけ、話が膨らむわけですもの。

どうも、今回の主役二人は両方の距離がもともと近い印象を受けます。

しかしそれでも、話が佳境に差し掛かってくると、

話の良さに引き込まれました。

それから水乃さんは歌があまり得意ではないみたいですね。

デュエットがちょっとばかり辛かったです。

 

●フロリアン・ザイデル:天華 えま(礼真琴)

この作品は、カールと正反対の立場にいる

フロリアンがいかに良い男でいられるかによって、

できが左右されると思っています。

天華さんは主役を何度もやっているだけあって、安定していました。

本役の礼さんは、全てのセリフが粒立って耳に入ってくるのに対し、

天華さんは、所々聞き取れない部分がありました。

ソフトな台詞回しが、独自のフロリアン像を作っておられるのだなと、

良いように受け止めてはいます。

 

●ヨゼフ・シュラック:遥斗 勇帆(一樹千尋)

パパの貫禄十分でした。

終演後のご挨拶の時に、同期であり私の推しメンである

隼玲央くんとともにヒゲだったのが、

個人的には嬉しかったです。

(ヒゲ好き!!)

 

●ヴェロニカ:有沙 瞳(英真なおき)

有沙さんのヴェロニカは綺麗なお姉さんでした。

本公演で英真さんが「看板娘さ」というと、

半ば自虐ネタみたいになっているのですが、

有沙ヴェロニカだったら本当に看板娘で通用するのでは?

本気で愛した男が船乗りで、待っても待っても帰ってこない、

それを「20年ほど前だ」と言われているので、

ヴェロニカは若く見積もっても40歳。

それでも、これまで多くの男性に口説かれてきたであろうに、

それを全て断って一人の男性を待っている良いオンナだと、

有沙ヴェロニカは思わせてくれました。

 

●マインラート夫人:小桜 ほのか(白妙なつ)

 小桜さんも達者です。安定しています。

 

●アンゼリカ・ロンバルト:星蘭 ひとみ

貧しい家に生まれたばかりに、

親の意向でお金持ちと結婚させられるアンゼリカ。

愛し合っていたカールを捨てて……

という設定が、星蘭さんを見ていると

「無理もないわなぁ、こんな美人だったら、

 親もこの子を玉の輿にして……と

 あてにしてしまうよねぇ」

と納得させられました。

 

●エルメンライヒ:隼 玲央

私の推しメン、隼くんです。

ビア祭りの歌をソロで歌うと聞いていたので、ドキドキ。

普通に一人で歌うのではなく、次々と歌い継いでいく中のソロって

難しそうではないですか。

ビア祭りでみんな浮かれているところに、

ポンと歌で入っていかなきゃいけないんですもん。

ソロが無事終わって、ホッとしました。

エルメンライヒ役は、常にカールを下に見ているのを

前面に出さなくてはいけません。

細面で優しい顔立ちの隼くんですが、

整えられたヒゲがよく似合っていて、

「偉そう」感を醸し出していました。

シュラック家を出て行く時に、

奥様をエスコートする手の動きなど、

所作が綺麗なのが貴族的で、役に合ってました。

 

●オリバー:蒼舞 咲歩(麻央侑希)

 ぼんやり者のオリバー。

 もっと極端にボケるのかと思ったら、

 そうでもなかったです。

 ただ、カールのことを警察に話しそうになった時、

 背後から頭を殴られ、気絶した後目が覚めて

 自分のことを「ボク」と言っていたのが

 可愛らしくてツボにはまりました。

 

●マルチン:天路 そら(瀬央ゆりあ)

 すごく逞しくなられたな、という印象です。

 

●ベティ・シュナイダー:瑠璃 花夏(水乃ゆり)

 田舎娘っぽさが前面に出ていて、

 可愛らしかったです。

 ベティの走る姿に笑いも起きていましたし、

 兄のカールが自分の意思で恋を葬ったのに対して、

 思いがけず恋する相手と出会い、幸せになる妹という

 対比がとても良かったです。

 

新人公演を見て、また思ったのですが、

今回の『霧深きエルベのほとり』は、本当にいい再演です。

何回見ても飽きません。

 

本公演の感想はこちらに。

星組『霧深きエルベのほとり』@阪急三番街 貸切公演

(茶々吉24時 2019年1月5日)

星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS』2回目観劇

(茶々吉24時 2019年1月7日)

 

 

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