私がパーソナリティを担当している

大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムの「デイライトタッキー」。

その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介するコーナー。

私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。

今日ご紹介したのはマガジンハウス編『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』です。

 

 

 

 

平尾誠二さんといえばミスターラグビー。

中学時代から頭角を現していたそうです。

そしてドラマのモデルにもなった、伏見工業高校ラグビー部の全国制覇、

同志社大学の大学選手権三連覇、

神戸製鋼の日本選手権七連覇、

それらの原動力となった平尾さん。

残念ながら、2016年10月20日に53歳でこの世を去ってしまわれました。

 

私はラグビーにあまり興味がなく、

平尾さんのことは存じていたものの、

内面がどんなかたなのか、全く知らずにいました。

 

しかし翌年行われた平尾誠二さんをしのぶ「感謝の集い」で、

京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥さんが語られた弔辞全文を

新聞記事で読み、なんと素晴らしい方だったのかと、

遅まきながら知ったのでした。

(神戸新聞社のサイトに山中教授の弔辞全文が掲載されています。

 ぜひ読んでください。

 →神戸新聞NEXT 平尾誠二さん「感謝の集い」山中さん弔辞全文

 (2018年9月19日現在。もしリンク先が閉鎖されてしまっていたらすみません)

 

その後開催された平尾誠二さんと山中伸弥さんの写真展を

取材させていただく機会があり、

より一層、平尾さんの素晴らしさ、かっこよさに触れました。

「平尾誠二×山中伸弥 写真展」内覧会@紀伊国屋書店グランフロント大阪店

(茶々吉24時 2017年10月14日)

 

そして今回、平尾さんの語録を集めた

『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』を読んで、

改めて、惜しい人を亡くしたと残念でたまらなくなりました。

 

この本では平尾さんの言葉を四つに分類して紹介しています。

第1章 強い組織をつくる

第2章 強いリーダーをつくる

第3章 強い個を育てる

第4章 強い日本人になる

(『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』目次引用)

 

全編金言だらけ。

平尾さんは、スポーツについて語っているのに、

不思議なことに、仕事や勉強、生き方にも応用できることばかりです。

 

感じ入ったところに付箋を貼っていたら、

本がヤマアラシみたいになってしまいましたよ。

 

スポーツといえば、今年は

日本大学アメリカンフットボール部、

女子体操、ウィエトリフティングなどなど

パワーハラスメント告発が相次いでいます。

 

体罰はいけない。

しかし、時に厳しい指導が必要ではないのか。

いろいろな意見がかわされています。

私はその答えをこの本の中に見つけました。

つまり、平尾さんが答えを知っていたということです。

 

一つあげてみましょう。

支配型・強権型リーダーシップでは

10番になれても、1番にはなれない

(『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』P66 見出しを引用)

 

リーダーが上から押し付けるような形で指導するだけでは

1番にはなれないと平尾さんは言っておられます。

選手の自主的な判断や行動がなければ1番にはなれないのだと。

 

 

一方ではこのようにおっしゃっています。

「怒らない」と「怒れない」は全然違う

(『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』P120 見出しを引用)

指導には厳しさも必要で、ここぞという時には怒るべきだということ。

もちろん、自分の感情をぶつけるため怒るのではなく、

今怒ることが選手のプラスになるのか、

大局的な判断をして怒るべきだとおっしゃっています。

そのような指導者の「怒り」の根底には愛情があると、

選手にもわかるのだと。

 

もう一つだけ、パワハラの問題に対する答えだと

私が感じた言葉を紹介します。

なにかを変えられたと実感できたら、

その人間はひと皮むける

(『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』P152 見出しを引用)

理不尽なことが選手を鍛えるというのです。

理不尽という負荷をかけられた選手が、

それを克服することで自己変革できると。

ただし、理不尽のさじ加減が必要なことと、

理不尽なことを体験させること自体を目的としてはいけないと

はっきりおっしゃっています。

 

 

ああ、私のことばでは、とても平尾さんの真意が伝わったとは思えません。

ぜひぜひ本文をご自身で読んでください。

 

そして思うのです。

平尾さんはラグビー界だけではなく、

スポーツ界にとってまだまだ必要な人だったと。

あまりにも早くこの世を去られてしまいました。

残念でなりません。

 

この本には、先にご紹介した山中伸弥教授の弔辞全文、

伏見工業高校ラグビー部総監督の山口良治さん、

奥様の平尾恵子さんの特別寄稿も寄せられていて、

生前の平尾さんをしのぶことができます。

返す返す、惜しい人です。

 

 

 

ブログランキングに挑戦しています。

もし記事を気に入っていただけたなら、

ポチッとクリックよろしくお願いします。

   ↓


人気ブログランキング