学生時代は、自由だった

社会人になって仕事に追われると、ついそんなことを考えてしまいます。


大学時代の長い夏休み春休みとか、もっとさかのぼれば子どもの時ってめっちゃ時間あったなとか、そんなことを思います。



そんな時間のあった大学時代。サークルとかやっていなかった俺が一番熱くなっていたのは、バーベキューです。



今回は、その熱くなっていた当時の気持ちを再び呼び覚まして、回顧録を書いていきます。




手探りの1年目

大学1年のゴールデンウイーク。高校時代の友達グループで会っていたのですが、そのなかで今年の夏にバーベキューとかしたいよねという話が出たのがきっかけでした。


俺はもともとバーベキューが好きだったし、友達とバーベキューなんて大学生っぽいなっていうのもあって、この話にすごく前のめりでした。


それだけではありません。女子も呼ぼうとなって、これもまたモチベーションが上がるわけです


というのも、高校を卒業してからの春休み。実はクラスメートの女子数人と俺らのグループでカラオケに行ったことがあって、密かにパイプがあったわけです。だから、バーベキューの話になってすぐに「あの人たちも誘うか!」という流れになりました。


こうして、バーベキュー計画が始動します。「夏の海にて男女でバーベキュー」という、大学のサークルでも陽キャしかやらないようなことをやると思うと、当時サークルにも入ってない俺からしたらわくわくが止まりませんでした



家に帰り、さっそく最初のミッションをこなします。それは女子たちに声をかけるということです。俺も友達も計画でわくわくしてるなか、これを失敗するとすべてが崩れかねなくなります。


みんな違う大学だし、そしてカラオケとバーベキューではスケールも変わってきます。だから、断られたらどうしよう…という不安も少しありました。


けど、そんな不安はすぐかき消され、女子たちみんなからいい返事をもらえました。すぐ友達グループに報告し、そこでまたお祭り騒ぎでした。


そして、バーベキューをやるにあたり、LINEグループは必須なので、のちに俺が「バーベキューメンバー」と呼ぶグループが作られました。バーベキュー実現に、一歩ずつ前進しました


これが5月の話。スケジュール調整したら8月中旬にできそうだったので、当日までまだ3ヶ月あるなかで、ずっとバーベキューをモチベーションに大学生活は過ごしていきました。すべてはバーベキューのために…という気持ちでした。


Twitterで、ずっと当日までカウントダウンしてました。それぐらい生活の中心をバーベキューにしていました。



しかし、合計9人もいるバーベキューメンバーを仕切るのは、うまくいかないこともありました。


まずは俺があまりにも熱くなりすぎて他の友達と温度差が生じ、それがゆえにもめてしまいました。それが1ヶ月前とかで、このままでバーベキューできるのかなと、不安になったこともありました。


そして日にちをかなり前に決めていた分、これは俺も含めてですがその日行けなくなったということにもなって。ただ、こちらはスケジュール移動させてなんとかなりました。



そういう大変なことも乗り越えて、8月。日にちが近づくと、ホームセンターで必要な道具を考えたり、イメージをするために海に視察にも行きました。


こうやってバーベキューしている人たちを見て、数日後の自分たちを想像するという変態なことをしていました。笑


そしてあとは当日を迎える、というところまで来たのですが、天気は雨

残念ながら、中止です。

予報からある程度は覚悟してましたが、わずかな望みにかけていました。朝起きて、天気を見たときの絶望と、持って行く用で部屋に置いていたクーラーボックスが虚しさを与えました。

雨のパターンのスケジュールも考えていて、確かボウリングとかカラオケをした記憶があります。何人か体調不良で来れなかったけど、いちおう集まって何かはしたということで、この日は終わりました。


まあバーベキューメンバーで集まることが目的ではなく、バーベキューをすることが目的だったので、正直あてもない悔しさはありました。けど、スケジュール的に今年はできそうにない。

じゃあ来年やるのか…?俺はやりたかったけど、やっぱり他の人たちがどう考えているのかが大事だなと思いました。俺が熱くなりすぎていたし、自分だけが張り切っていた可能性もあったからです。


けれど、ある出来事で、絶対来年リベンジしようと思うのでした

実はバーベキューをする予定だった日の3日後に、高校時代のクラス会がありました。そこで、バーベキューメンバーたちと3日ぶりに再会するわけです。

ただ、バーベキューをやることは、Twitterで日にちカウントしていた俺が言うのもあれですが、いちおう秘密にしていました。

卒業後とはいえ、イキって派閥作り出してると思われたくもなかったし、いないかもしれないけど、なんで自分呼んでくれないのって詰め寄ってくる人がいたら面倒だなってのがあったからです。


そのクラス会のカラオケで、たまたまバーベキューメンバーの女子たちとドリンクバーで一緒になる機会がありました。その時に「なんだかんだでバーベキューしたかったな…」って言われたわけです。

秘密のバーベキューということで、場所選んでくれたのもありがたいですが、なによりもバーベキューしたかったという話を聞けたことが嬉しかった。温度差はあったかもしれないけど、みんなバーベキューをしたかったんだなと。


そうなると、来年リベンジしない理由はないです。来年こそはバーベキューを実現しよう!と決意するのでした。




リベンジの2年目

大学の夏休みが明けて、バーベキューのことはいったん置いといて、大学生活を過ごしていました。


やがて冬がきて、雪がとけて、そしてまた暖かくなってきたころ、バーベキューリベンジ編が始動します。



ひさしぶりにバーベキューのLINEグループを動かして、スケジュールを決めようとなったのですが、いきなり苦難のヤマが訪れます


いろいろな事情で、夏休みがそもそも忙しいという人が何人かいたのです。


スケジュール決めが難航するなかで、自分抜きで考えていいよー!って言ってくれた人もいました。けど正直、それは複雑な気持ちにさせました。


もちろん妥協せざるを得ないこともあるから、そう言ってくれた人はまったく悪くないです。ただ、去年リベンジに火をつけてくれた人たちが妥協して難航しているのが、なんか俺が計画をごり押ししているような気もしていたからです


だけど、それで中止にするのは、楽しみにしている人たちもいただろうし絶対違うと思ったので、それでも行ける人たちだけでやろうと決めました



また熱くなるのかなとも思いましたが、そこは去年の反省もあり、温度差が生じないよう舞い上がる気持ちを必死に抑えていました。まあ、なんか舞い上がってたらまた当日雨降りそうな気がしていたのもあります。


気持ちを抑えつつも、ホームセンターでまた必要な道具のことを考えたり、そして去年とは違うところでバーベキューをやることになったので、また視察にも行きました。



あとは天気という壁を越えないといけないですが、予報はずっと晴れ。日に日に晴れを確認しながら、実現までだんだんと近づいている気がすると、舞い上がりそうで個人的にまた大変でした。


雨かもな…で去年買わなかった(当日朝買う予定でした)コンロも、2日前に購入。他の道具も、ほぼすべてそろえました。


余談ですが、クーラーボックスを折りたたみにしたのは、去年からの成長ですね


そして当日の朝。

去年とはまったく大違いで、ちゃんと晴れてる。しかもここ数日夏の終わりかけで涼しかったのに、暑い!もうテンションが上がりまくっていました。

当時は免許を持っていなかったので、自転車で海まで向かいました。友達が家まで来てくれて、それでいよいよ出発です。荷台にはコンロやパラソルやなんやとめっちゃ乗せてましたが、まったく苦じゃなかったです。


そして、食材買い出しをするスーパーで他のメンバーと合流して、買い出しをしました。

バーベキューでこれだけは譲れないってことがあって、それは食材買い出しをみんなでやるということです。そのほうが楽しいし、それはどんなバーベキューでもわりと守ってます。笑


食材を購入して、海に向かいました。


到着したときに、ようやく実現できるんだなとほっとしました。1年3ヶ月かけての実現。そんなバーベキュー、他じゃありえないけど、ここまでたどり着けたのが本当によかったです。





ちなみに日焼け対策にパラソルをわざわざ買いましたが、風ですぐ飛ばされて大惨事になりかけたので、即片づけました。

あとは海で相撲みたいな流れになって、着替えを持ってきてない俺がわざと倒れてびしょびしょになったら面白いなと思ってやったら、他の人誰も見てなかったとかね、そんなこともありました。

写真めっちゃ少ないんですよね。楽しむのに夢中になりすぎて、つい撮り忘れてしまいました。それは反省点です。


そんな感じで、バーベキューを楽しんで、お開きかと思ったら、来れなかったメンバーも夜なら空いてるってなって、夜は夜で居酒屋に集合してました。すごいハードスケジュールでしたが、学生ならではかもしれないですね。


こうして、バーベキューメンバーで楽しめた1日が終わりました。本当に、この日のために集まってくれた、いろいろしてくれたみんなには感謝しかないです


まあ1年以上ずっとバーベキューのことを考えていたから、終わったら終わったでしばらく虚無感にかられていました。



これで終わりではない。

バーベキューをやろうと言って集まったバーベキューメンバーで、無事に実現できたから目的達成で解散!という選択肢もあったはずですが、すぐにそれはないと思いました


それは、バーベキューが終わった後に「大人になってもこうやってみんなでバーベキューできたらいいね」って言ってくれたメンバーがいたからです。


雨で中止になった後に「やりたかった」って言ってくれるのもそうだし、誰かから「またやりたい」って言ってくれることは、計画者としては本当に嬉しいしありがたいことです



大人になってから。俺が大学院を受験した年にバーベキューをやりました。俺以外はみんな社会人。学生時代以上にやっぱり忙しい人が多く、4人しか集まらなかったけど、楽しくやりました。




このときはもう免許持っていたので、車でいきました。


これはもう、俺のわがままでした。大学院に行ったら北海道を離れるだろうから、その前にやっておきたいという。それでも、ちゃんと晴れて実現できてよかったです。





さて、回顧録はこれで終わりなんだけど、これを書きながら、ふと思います。



そろそろ、ひさしぶりにバーベキューしたいな。



ただ、実現には今まで以上の課題があります。そもそも俺のスケジュールどうなってんだという…。


これまではみんなのスケジュールに合わせられる暇人でしたが、数少ない帰省をして、そこでバーベキューをやるというなかなかハードルが高い状況になってしまっています。


計画は今すぐにでもしたいけど、計画者がそもそも行けませんなんてなったら、そんなバカな話はないのでね。


正直分からないです。突然「来週か再来週バーベキューできる?」ってなるかもしれない。けど、少なくとも3ヶ月前から計画…とかは、北海道に戻らない限りは難しいかもしれないですね。。。





バーベキュー随想録の再編集

実はバーベキューを振り返るのは、すでにまるで~でやっていることだし、しかもそのブログを何回か紹介しているので、なんか再放送みたいな形になりました。


けど、随想録は数少ない写真を載せていなかったし、やっぱり数年後に思い出して書くと視点も変わるので。そしてなによりひさしぶりにバーベキューをしたくなったので、書きました。





今日の1曲♪

夏空グラフィティ/いきものがかり(2007年)