徳永晴美先生 ロシア語通訳講座 無事終了しました! | アイケーブリッジ外語学院 幡野泉のブログ

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虎ノ門のアイケーブリッジ外語学院、幡野です。韓国留学後、韓国語学校を設立。中国語やロシア語講座も開始。海外の文化、言語が好きで、橋渡し業に使命感を抱いています。家に帰れば二児の母。夫と夫の両親との6人家族。仕事のこと、プライベートのこと自由に書いています。

当校史に残る一日。初のロシア語関連の講座を開講しました。

 

講師は、ロシア語通訳者としてだけでなく、通訳界全体に名を馳せる徳永晴美先生。

 

 

この日のテーマは、「通訳(露⇔日 バージョン)の基本原理とテクニックについて」

 

米ソの冷戦時代、ペレストロイカ、ソ連崩壊と、世界に影響を与え続けてきたロシア。日本国内においても政治、主に外交面で重要性があったロシア語。その対ロシア(ソ連)との国際舞台に必ずといっていいほど登場していた徳永先生。

英語の通訳理論が発達していることは周知の事実ですが、実はロシア語もそんな背景があり、ロシア語はかなり以前から徳永晴美先生のお陰で通訳理論が確立されているわけです。


今回の講座用に準備してくださった、二十数ページに及ぶ徳永先生による書き下ろし資料。

 



通訳理論、実例で網羅されています。

 

門外不出の資料ですが、主要項目をご紹介。

 

・逐次通訳の諸プロセスと訓練

・メモの技法例

(通訳能力の両輪の片方が外国語を含む言語能力とするともう一方は記憶力・メモ能力だ)

・訳出しの基本手法

・形式情報と内容情報

・スピーチ通訳

(冒頭、切出し/ お礼、感謝/ 喜び、感動/ 期待

願望/ 敬意、支持/ 結び/ 万歳、乾杯/ 哀悼)

・モノローグスピーチに不可欠な「繋ぎ」「渡り」
・ロシアの刊行物から

・心理的な側面について

徳永先生は、何もないところから手探りで理論を確立し、著書も書かれ、それを後生にこうして還元されていらっしゃいます。「皆さんはかなり高いところから(通訳の学習や実践を)スタートできる」というお話しにはハッとさせられました。

 

当校に、韓国語、中国語の通訳訓練のため訪れる方々も、やはりこの「理論」を知ることで安心と自信を得て、そして本番に向け、「実践」したいからなんですよね。

 

 

それから、ペレストロイカ時代の討論番組で、日本人とロシア人との生放送の対談を、徳永先生が同時通訳される映像を公開してくださいました。


 

左が徳永先生。移っているお二人はロシアの要人お二人。画面には写っていませんが、徳永先生の向かって左側に日本側の発言者が2名いらっしゃいます。


これは「すごいものを見た」、のひとこと。「神業(かみわざ)」という言葉はこのためにあるのでは、と思いました。

 

この討論番組は台本なしの生中継だったそうです。すべての発言は打ち合わせなしのぶっつけ本番。
 

日本側が発言すると、それをロシア語に瞬時に置き換え、お二人に同時通訳。それに対するロシア側からの発言や回答を日本語出し。これは放送で大きめに流れます。

 

「通訳は黒子」とはよく聞きますが、これこそまさに「黒子」。通訳者がいることを感じさせないほど、双方の意見交換がリズムよくスムーズに行われていたのです。生中継で行われる討論の流れを止めない華麗な通訳でした。

 

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この日の当校での講演は約2時間半でしたが、10回くらいの講座に分割できるのでは、というほどの内容で、もっともっと聞きたい!というお声をたくさん頂きました。

 

 

終了後は、事前にアナウンスしていた食事会へ。


この食事会で知ったのですが、北海道、北陸からの参加者もいらっしゃいました。他にも遠方の方がいらっしゃったかもしれません。

 

右列、左から三番目に竪山洋子先生。そのとなりに6月から実践通訳講座をご担当いただくディミトリー先生。

 

いろんな裏話も飛び出し、和気あいあいと過ごしました。

 

 

最後にツーショットの記念撮影を撮らせて頂きました!

 

大学時代にテレビのロシア語会話で講師をされていた徳永先生と、今こうしてお仕事をさせて頂いている幸運とご縁に感謝しています。

 

参加者の皆さんのお声を当校ホームページに掲載致しました(こちら)。

 

また、6月に現役通訳者のロシア語ネイティブ講師(ディミトリー先生)による「ロシア語 実践通訳講座」を開講することになりました。5/22に無料のデモレッスンを開催します。ロシア語上級者の皆さんをお待ちしています(詳細、申込み)。

 

「必要とする人に、必要なものを届けたい!」~ ブリッジ魂一心で、これからも邁進したいと思います!

 

少しずつ、大学時代にお世話になった露文の先生方にもご報告したいと思っています。