大阪府の吉村洋文知事は1日、大阪府庁で会見し、新型コロナウイルスの感染急拡大に備え、全国初のコロナ重症患者向けの医療施設「大阪コロナ重症センター(仮称)」を整備すると発表した。2年間の期間を設けた臨時の施設で、約60床すべてに人工呼吸器を配備する。来年1月完成を予定しており、今年11月頃に一部運用開始を目指す。

 吉村知事は「重症化した皆さん、生死をさまよう皆さんの最後の砦になるのは、ICUです。大阪におけるコロナ重症化センター、プレハブの1階建て作りになりますが、約60床のセンターを創設していきたい」と語った。

 知事によると、「前回の東京浪の感染が起きた場合」を想定し、大阪で必要な重症者向けの病床数を計算。現在確保している188床から215まで増やす段階にある。それとは別に「想定を超えた感染拡大を想定しなければならない」「想定外を想定する」とし、第二波や感染急拡大に備え、臨時の重症化センターの整備の必要性を訴えた。

 費用や人員の面から、同センターを使用する必要がない場合は、研修センターとして利用するなどし、2年間の期間が過ぎれば撤去する。

デイリースポーツから(引用)
2020/7/1