その左膝、見た目には何の変化も無かったが、なんだか左膝全体が腫れているような感覚で痛みがあり正座が出来なくなってしまった。但し、歩いたり走ったりでは痛みが無かったので暫く走ることと膝に負担がかかる系の筋トレを止めれば治るだろう、と得意の楽観視で様子をみることにした。

 

左膝に違和感が残ったまま1週間ほど過ぎた辺りから、歩いている時にだけ地面を蹴る瞬間に左膝の内側に小さな痛みを感じるようになった。でも、歩く時よりも深く膝を曲げる階段の昇降や軽いランニングでは全く痛まなかったので(得意の楽観視で)そのままにしていたら、その歩いている時の痛みが徐々に強くなってきた。仕方なく今から2週間ほど前に会社を早退して大宮市内の整形外科で診てもらった。

 

これまで商売で走ってきた訳じゃ無いので根を詰めることも無かったせいか、足の痛みを病院で診てもらうのは初めてのことだった。この病院を選んだのは、会社帰りに寄れることそれと初診を含めてウェブでの予約が可能だったからだ(病院嫌いの私だから今は多くがそうなっているのを知らないだけ?)。

 

膝痛に悩む高齢者向けのサプリメントのCMをテレビで見ない日は無いので、それ程悩んでいる高齢者は多くまたそれらの商品は売れてもいるのだろう。自分の膝がこんな状態になるまでは全く興味が無かったこの手のCMを、身を乗り出して見る日が来るとは全く予想してなかった。服用前と比較した服用後の状況が、いかにもそれのお陰だと太鼓判を押している様子を見ると思わず自分も…という衝動に駆られるが、お医者様が言うネットの情報では「この痛みにサプリは効かない」というのが殆どだった。

 

病院でのレントゲンの結果から、私も老人の烙印が押されるのだろうなぁ…と思いながら待合室で名前が呼ばれるのを待った。