こんにちは、青だんごむしです。


12月下旬に購入したスチーム式加湿器のレビューを行います。

 

去年の2月に買った加湿器はどうしたの?って思われるかもしれませんが、それには理由が・・・

 

 

 

去年の2月に加湿器を購入した時にレビュー記事を書いているのですが、数ヶ月使って分かる弱点がありました。

一般的には赤カビ発生による定期的なお手入れが大変だと聞きますよね。

 

 

こちらの加湿器は超音波式なんですけど、1時間当たりの加湿量が弱モードで1000ml、中モードで1200ml、強モードで1400mlなんです。業務向けなので、加湿量は家庭向けと比べて2倍以上となっております。

 

超音波式なので、消費電力は少なくて良いんですけど、問題は加湿量が多いために加湿器周りの床がジメジメしてしまいます。でもこれには解決法があって、加湿器の下に箱型ダンボールを敷いて高い位置から加湿すれば問題は解消できました。

 

 

それ以外に問題があって、超音波式は霧の蒸気みたいな見えるものが噴出して加湿してくれるんですが、水分の粒が大きいためか空気清浄機で「PM2.5が検出しました」って誤検知されてしまうんです。

 

 

無視することもできるのですが、空気清浄機がPM2.5を綺麗にしようとお掃除運転が始まってしまうのです。これが音が煩くて耳障りなんです。それも超音波式加湿器を使っている時は、常にこの写真の状態が続くので騒音に苦しみます。

 

そして更に一番の問題があって、エアコン暖房しているときに室温を下げてしまうことです。

超音波式加湿器は水道水の冷たい水がそのまま霧状になるので、加湿量が多いほど室温が下がってしまうのです。

 

 

家庭向きの超音波加湿器は、1部屋を加湿するための製品が多く加湿量が大体300ml~600mlくらいのものが主流です。

1部屋であれば室温が下がりやすい状況にはならないのですが、広い部屋であれば状況が違います。加湿量が少ない分、加湿パワーが足りないのです。ウチみたいに全部屋の加湿を1台の加湿器で賄おうとしたら難しいのが現状なのです。

 

 

それを解決しようと、選択した加湿器がスチーム式です。今まで消費電力のデメリットを理解していたので購入を見送っていました。

スチーム式は水道水を沸騰して蒸気を室内に放出してくれます。沸騰殺菌した綺麗な水蒸気で加湿してくれるので、室内空間も綺麗で、加湿器のメンテナンスが楽というメリットもあります。

 

沸騰させるわけですから、消費電力が半端ないのですが、温かい水蒸気が出てくるので室内温度が下がらないメリットあります。

 

 

そこで今回購入した加湿器が、山善の「KSF-M1001」というスチーム加湿器です。

 

 

 

この加湿器を選んだ理由が、LDK等の広い部屋を加湿するのに適していてタンク容量が大きいからです。

スチーム式で広いお部屋まで対応している加湿器って実は少ないのです。木造で20畳、プレハブ洋室で33畳まで対応しています。

 

気になる消費電力と加湿量ですが、強モードで1200ml/1000W、中モードで800ml/650W、弱モードで400ml/350Wです。

 

 

スチーム式加湿器って聞いたら、皆さんが想像されるのって象印の加湿器ではないでしょうか。

 

 

 

見て分かるとおりポット型の加湿器です。

EE-DC50という製品であれば、沸騰時に必要な消費電力は985W、加湿時に410Wの消費電力がかかります。加湿量は480mlですね。木造で8畳、プレハブなら13畳まで加湿できます。

加湿時に消費電力が掛かるのは沸騰した水を保温する必要があるから

 

 

この2つを比べて違うところは大きくわけて2つあります。

・加湿量

・タンク容量

 

加湿量は、山善のタイプで3段階、象印は1段階しかありません。

タンク容量は、山善が10L、象印は4Lです。

 

 

さて、購入した山善の加湿器と象印の加湿器と見比べながらレビューしてみます。

 

パッケージはこのようになっています。

 

 

 

開封して、上フタを取り外した状態がこれです。

 

 

タンクは5Lものが2つ入っています。タンクは個別で取り外せて、バケツようになっているので水の給水が便利になっています。象印のものなら本体をそのまま給水場所へ持っていくか、水を別の容器に入れて注ぐ必要があるのでちょっと面倒です。

 

2つのバケツを外した状態がこれです。

 

 

中はシンプル構造になっています。電源ボタンの上部にあるものは、風の吹き出し口になっています。風がフタの内部へ送られて、沸騰した水蒸気を冷ましながら噴出する構造です。

 

更にカバーを外した内部がこのようになっています。

 

 

タンクの水が、この黒い鉄製のカップに送られて熱せられます。カップの中心部分は凸のように盛り上がっています。

 

鉄製カップは小さい(100ml程度)ので、沸騰する時間が短く加湿が始まる時間が早い事が特徴です。5分もあれば沸騰し加湿が始まりますが、消費電力はモードによって一定の消費量です。

 

一方で象印の方は4Lタンクの水を一度に沸騰する必要があるので、30分くらいの時間が掛かります。沸騰に985Wかかり、加湿時は熱湯を保温する必要があるので、更に410Wの電気消費量が発生します。

 

 

水を満タンに入れた状態がこれ。

 

 

加湿中でも水を上から継ぎ足しすることができるので便利です。(メーカーは非推奨)

象印の製品だと加湿中は蓋を閉めておかないと加湿ができないので、一度停止してから蓋を開けて継ぎ足しする必要があります。

 

 

3時間ほど加湿中のタンク内の水温を計測してみました。

 

 

黒いカップが近くにあることもあり、タンクの水が温かくなるようです。

 

 

沸騰している黒いカップ付近も計測してみました。

 

 

きちんとした沸騰であれば100度くらい必要ですが、この加湿器だと90度くらいで沸騰した水蒸気を放出しているようです。殺菌の面でいえば少し不安ですが、象印なら100度の水蒸気を放出しているので綺麗で安心です。

 

 

実際の吹き出し口の温度はこのようになっています。

 

 

ボタン上の送風機から沸騰したての蒸気と混ざり合い、火傷しない温度に調整されてから放出されます。88度から52度に下がったら火傷はしないですね。

 

 

この加湿器は湿度の自動調整機能が搭載されています。でも指定の湿度になったら自動的に稼動OFFになるのかと思ってたら、説明書を見る限り弱モードで運転し続けるようです。

 

青だんごむし家では、電気の自給自足生活を目標としているので、消費電力が常時かかっていては困ります。

 

そこで考えたのが、自動でON・OFFです。

スイッチボットのボタン機器を使用して、指定した湿度になったらON・OFFできるようやってみました。

※指定する湿度の元は、主寝室の温度湿度計にしました。

 

 

 

フタに機器を固定しました。

 

 

フタは上に乗っかっているだけなので、ボタンを押す動作でフタが持ち上がってしまい、電源ボタンを押せない事実が発覚。それでフタが持ち上がらないように紙テープで固定して、ボタンが押せるように調整しました。

 

 

 

レビューは以上です。

消費電力は結構かかるけど、エアコン稼働中に加湿器も稼動するようにして、そして夜間はあまり使わないように調整しながら、良い室内空間をつくっていきたいところです。

きっと高断熱高気密住宅であれば、こんなことしなくても良い室内環境が作れるんでしょうね。

 

 

長々と最後まで観てくださいまして、ありがとうございました。