少年スポーツにおける7つの心得4 | 飯南町ハンドボールクラブ

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ハンドボールの可能性

4.子供達に勝ちと負けの両方を学ばせて下さい

 



 本文では、試合でも練習でも力を均等にするする事が大切である、と述べております。誰も負けたくないし2倍の得点で勝っても面白くないはずで、そういった勝つこと負けることの両方を受け入れることを学ばせるべきだ、と言っております。


 そのためには大人が負けを受け入れることができるかどうかが重要であり、それが出来たならば子供も自然に学ぶ事が出来るはずだ、と述べております。スポーツは誰もが勝ち、そして誰もが負けるスポーツで、勝てば誰もがその勝利を自分のものとして家まで持ち帰り、負ければそれは皆で分け合えばよいのだ、と結んでおります。


 ・・・勝つこと・負けることに対する視点が問題なのですよね。この視点がずれているといろいろ問題が起こるのではないでしょうか(^^;

 先の発言でも述べましたが、少年のスポーツはまず楽しむことが基本にあります。その中でいかに勝ち・負けを学ばせて行くか、その勝敗にこだわる部分と楽しさにこだわる部分のバランスが重要なのだと思います。


 この心得では負けても良いとは決して言っておりません。競技スポーツである以上、勝者と敗者が存在します。全日本少年サッカー大会などは勝者は1チームです(笑)。残りの何千という敗者の上にたった1チームのみ勝者が存在します。競技である以上それはそれで受け入れなければならない事実です。


 ・・・でも、その勝者になることが目的であってはならないのだと思います。試合に臨む時の目標は勝つことであるかもしれませんが、目的を勝つことのみに設定するのは間違っていると私は考えます。


 敗者の上に勝者がおり、誰もが勝ち、誰もが負けるのです。それを勝つことだけを目的に設定してしまうと、負けたらもう何も残りません(^^;

 よく負けた時に子供達をボロクソに叱る指導者がおりますが(^^;、自分の悔しさを子供達相手に憂さ晴らししているようにしか私には見えません(^^;こういったタイプの指導者は勝つことだけにこだわっているのでしょう(^^;。そして彼自身が負けを受け入れることができない(笑)。


 少年スポーツを指導してゆく上での目的はスポーツ大好き人間を育てることだと私は思っております。その中で能力のある子供には将来に続く技術的な基礎をしっかり教え、能力的に劣っている、将来スポーツ選手としては決して大成しない子供にもスポーツの楽しさを教えて生涯スポーツとして楽しむための基礎を作ってあげる。これが我々に課された義務であり我々が目的 としなければならない事なのではないでしょうか?


 その楽しさ悔しさを教える場が試合であり、勝ち負けであるのだと思います。

 試合の目標は勝つ事である。しかし、目的は勝つ喜びと負ける悔しさの両方を学ばせ、子供達を育てる事である。