MS-09R リック・ドム(グラナダ防衛隊仕様/C大隊20番機) | 宇宙世紀兵器回想録UC0001~0084

宇宙世紀兵器回想録UC0001~0084

宇宙世紀130年に一年戦争終結50周年を記念して出版された、ウォルター・E・ベルンシュタイン著「宇宙世紀兵器回想録」の一部を抜粋したものです。
※プラモデル製作のサポート、マイナーな機体の情報存続を目的としています。





諸元
型式番号MS-09R 
英語名RICK DOM Granada Guard Corps Use/C Battalion Unit 20
所属ジオン公国軍
開発Zimmad社
生産Zimmad社
生産形態量産機
開発年U.C.0079
退役年U.C.0080?
全長18.6m
頭頂高18.6m/18.2m
本体重量43.8t
全備重量78.6t/90t
装甲材質超硬スチール合金
原動機熱核反応炉
出力1,199kW
推力22,000kg×2
1,000kg×9
総推力:53,000kg

センサー有効範囲5,400m
最高速度宇宙:マッハ6
地上:110km/h

武装ヒート・サーベル
乗員数1名
搭乗者グラナダ防衛隊C大隊第2中隊第3小隊隊員
登場作品モビルスーツ全集4 MS-07/09 グフ&ドムBOOK
参考作品モビルスーツ全集4 MS-07/09 グフ&ドムBOOK


解説

 

 本機はジオン独立戦争後期の公国軍の主力機、MS-09Rのバリエーション機である。

 大戦後期になるとMS-09Rも統合整備計画によるMS-09R-2の生産が開始され、目標破壊用火器のみであったドム用携帯火器についても新たな汎用火器が開発、装備され始めた。一撃離脱に特化した09Rに汎用火器を持たせなければならない程に戦局は悪化していた。基本塗装に関しては宇宙攻撃軍用や突撃機動軍用、一般軍用等が入り乱れ、統合整備計画による統一が試みられていたが間に合わず、各種カラーが存在し続けた。迷彩に関しては配備段階の各部隊において施されるので規格もなく、余裕のある一部の部隊で行われたに過ぎなかった。

 この機体に施された迷彩は小惑星や月面のクレーターを模したものと思われ、グレーに近いパープルと濃いグレーの2色でリング状のパターンを描いており、グラナダ基地の防衛隊所属と思われる。基本塗装はほぼブラックに近いグレーとグリーンが掛かったグレーが用いられている変則的なものである。各所の白字で入れられた機体ナンバー「20C」はC大隊の通し番号20番機で、第2中隊第3小隊2番機であると思われる。機体ナンバーの記入法は統一されておらず、その都度部隊において記入することにより部隊名や規模を欺瞞することとされていた。