もう四半世紀くらい前!?の本だけど、『本の雑誌』での連載をまとめた『発作的座談会』(椎名誠、沢野ひとし、木村晋介、目黒孝二)という本があって、好きだった。
文字通り、4人が雑多な話題についてあれこれ座談している。
本はもう手元にはなく、記憶はおぼろなのだけれど、その中で、「月に行ってみたいか」という話題があり、SF好き椎名さん、目黒さんが「絶対行ってみたい!」「だって地球が見られるんだぜ」と言うのに対して、沢野さん、木村さんは「ふーん・・・(まったく興味なし)」という感じだったのが、妙に記憶に残っている。
世の中かように、宇宙に対する興味は、ある人はすごくあるし、無い人はまったくないように思われる。
私はといえば、SFは苦手だし、はっきりと沢野さん木村さん側なんだけど、SF好き、天文好き、宇宙好きという人に対して、そういうものに興味が持てるっていいなぁーと憧れる気持ちも、ある。複雑だ。
さてさて、何が言いたいのかというと、そういう私なので、宇宙に関する本もほぼ自分から手に取ることなどないのだけど(あっ宇宙飛行士向井千秋さんの旦那様、向井万起男さんの著書は読んでいた。でも関心はもっぱら宇宙以外だったな・・・)、これはやはり買わなくては。そして読みました!
『宇宙に行くことは地球を知ること 「宇宙新時代」を生きる』(野口聡一 矢野顕子 取材・文 林公代 光文社新書)
図らずも、本日、野口さんが搭乗するスペースX社の新型宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げが10月31日に決まったというニュースが。この本を読んでなかったら「ふーん・・・」で終わるところだった。
(テスト機の打ち上げについてはそういえば矢野さんのツイッターで見たと思うけど、まさに「ふーん・・・(興味なし)」だった(^^;)
この本の出版時期もそういうタイミングをはかってのことだったのね。
個人的に読んでいちばん思ったのは「言葉の力」。
宇宙での体や心の感じ方、死と隣り合わせているという感覚、闇の世界、そんな中で生物としての地球が持つ圧倒的な存在感・・・映像を見ても感じられる人は感じられるのだろうけれど、私は本を読んではじめて、何か、こう、具体的にリアルな感覚として「なるほどそういうものなのか」と分かった気がする。
野口さんや、全体をまとめておられる林さんは、宇宙のことを子供たちにも伝える機会も多いからだろうか、すごく分かりやすく読みやすく、一読してすっと頭に入る。すごいなぁ。
宇宙の始まりと神についての話はリスキーだと思ったけど、実際信仰を持っている人にとっては気になることだ。うまくまとめてあるなぁと思った。
宇宙飛行士の当事者研究というのも、文系人間(だからかなんでか)で、やっぱり個々の学問分野よりも携わる人間そのもののほうがいつも気になってしまう私には、興味深かった。
蛇足というか気にするところでもないんだろうけど、民間宇宙船の初号機には日本人宇宙飛行士を乗せたいと、JAXAがアメリカ、ロシアなどの宇宙機関に長年にわたって要求していたとあって、なるほどなんというかそういう政治的な働きかけってやっぱりあるのね、と思った。
野口さんに関して、NHKラジオ講座テキスト「まいにちロシア語」で連載しておられたのを思い出した。
「ガヴァリート・コスモス!~宇宙への道はロシアから~」と題して2017年4月から2019年3月まで。
当時は宇宙食とか興味ある回しかちゃんと読んでなかった(^^;
テキストを買ってなかった時期もあるので全部じゃないけど、読み直している。
ロシア語またちょっとやる気になった(^^;
文字通り、4人が雑多な話題についてあれこれ座談している。
本はもう手元にはなく、記憶はおぼろなのだけれど、その中で、「月に行ってみたいか」という話題があり、SF好き椎名さん、目黒さんが「絶対行ってみたい!」「だって地球が見られるんだぜ」と言うのに対して、沢野さん、木村さんは「ふーん・・・(まったく興味なし)」という感じだったのが、妙に記憶に残っている。
世の中かように、宇宙に対する興味は、ある人はすごくあるし、無い人はまったくないように思われる。
私はといえば、SFは苦手だし、はっきりと沢野さん木村さん側なんだけど、SF好き、天文好き、宇宙好きという人に対して、そういうものに興味が持てるっていいなぁーと憧れる気持ちも、ある。複雑だ。
さてさて、何が言いたいのかというと、そういう私なので、宇宙に関する本もほぼ自分から手に取ることなどないのだけど(あっ宇宙飛行士向井千秋さんの旦那様、向井万起男さんの著書は読んでいた。でも関心はもっぱら宇宙以外だったな・・・)、これはやはり買わなくては。そして読みました!
『宇宙に行くことは地球を知ること 「宇宙新時代」を生きる』(野口聡一 矢野顕子 取材・文 林公代 光文社新書)
図らずも、本日、野口さんが搭乗するスペースX社の新型宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げが10月31日に決まったというニュースが。この本を読んでなかったら「ふーん・・・」で終わるところだった。
(テスト機の打ち上げについてはそういえば矢野さんのツイッターで見たと思うけど、まさに「ふーん・・・(興味なし)」だった(^^;)
この本の出版時期もそういうタイミングをはかってのことだったのね。
個人的に読んでいちばん思ったのは「言葉の力」。
宇宙での体や心の感じ方、死と隣り合わせているという感覚、闇の世界、そんな中で生物としての地球が持つ圧倒的な存在感・・・映像を見ても感じられる人は感じられるのだろうけれど、私は本を読んではじめて、何か、こう、具体的にリアルな感覚として「なるほどそういうものなのか」と分かった気がする。
野口さんや、全体をまとめておられる林さんは、宇宙のことを子供たちにも伝える機会も多いからだろうか、すごく分かりやすく読みやすく、一読してすっと頭に入る。すごいなぁ。
宇宙の始まりと神についての話はリスキーだと思ったけど、実際信仰を持っている人にとっては気になることだ。うまくまとめてあるなぁと思った。
宇宙飛行士の当事者研究というのも、文系人間(だからかなんでか)で、やっぱり個々の学問分野よりも携わる人間そのもののほうがいつも気になってしまう私には、興味深かった。
蛇足というか気にするところでもないんだろうけど、民間宇宙船の初号機には日本人宇宙飛行士を乗せたいと、JAXAがアメリカ、ロシアなどの宇宙機関に長年にわたって要求していたとあって、なるほどなんというかそういう政治的な働きかけってやっぱりあるのね、と思った。
野口さんに関して、NHKラジオ講座テキスト「まいにちロシア語」で連載しておられたのを思い出した。
「ガヴァリート・コスモス!~宇宙への道はロシアから~」と題して2017年4月から2019年3月まで。
当時は宇宙食とか興味ある回しかちゃんと読んでなかった(^^;
テキストを買ってなかった時期もあるので全部じゃないけど、読み直している。
ロシア語またちょっとやる気になった(^^;
関係ないんだけど、野口さんは紅白で木村拓哉さんと肩を組んでいた印象があって、キムタクと同年齢と思い込んでいたのだった...