庭の紫陽花が

めいいっぱいに咲いている。



去年の夏、母の容体があまり良くなく
実家に戻ってから
あと少しで1年になる。

紫陽花は昔から玄関の左側、

敷地の西の端っこにあった。


でもこの紫陽花は
全く思ってもいなかった
南東に咲き出した。

いつから、そこにいてくれたの…
ごめんね、全く知らなかったよ。

父も
「あれは、紫陽花だよな…?」
と言っている。


どうして、こんなところに
紫陽花があるのか、
理由はわからないけど

お花らしく、ただ咲いて
というか
力の限りに花を結んでいる様子。

ありがとう。きれいだね。


この家の庭は

父の家庭菜園の他、

芝桜や薔薇や名前がわからない草花が

あっちこっちにあって
それは母の管轄だった。

全く統制されていない、

フリーダムなお庭。笑


母亡き今、

わたしが引き継ぐぞ、みたいに

変に力まなくても

庭の草花達は、逞しく生きている。

雑草さんも然り。


いや、本当にすごいと思うのだ。





ブルーベリー

熟すと鳥が啄みにやってくる。




この薔薇を花束にして

わたしが住んでいたアパートに

届けてくれた母を思い出す。




いま、早朝仕事に行く前に

庭の草花達の様子を伺うのが

とても楽しい時間になっている。



また紹介していきます。

(いつもと違う終わり方)