こんにちは。

 

大晦日にも競馬の話。

 

二大競馬ゲームの一角、ウイニングポストには「年末表彰」なるものがあります。(ダビスタは実は未プレイなのでわかりません)

 

日本、欧州、米国の競走馬を部門ごとに表彰するという非常に大掛かりなものなのですが、もちろん現実世界ではこんなことはありません。

 

そもそも、日本の年度表彰であるJRA賞、欧州の年度表彰であるカルティエ賞、米国の年度表彰であるエクリプス賞は、シーズンの終了時期の違いもあり、発表される時期が違います。JRA賞は1月上旬~中旬。カルティエ賞は11月上旬、エクリプス賞は1月下旬~2月上旬。

 

そのため、現時点でご紹介するならば、発表済みのカルティエ賞は振り返り、未発表のJRA賞とエクリプス賞は展望(私的意見も大分まざります)という形になります。主観性強いかもしれないので気を付けて下さい。

 

あと、適当に二つ名とかついてますので、受け流してください。

 

カルティエ賞展望はこちら↓(やるだけやって振り返ってなかった)

 

 

 

2023 年末表彰

「皆様、ようこそおいでくださいました。今年も、数々の夢と感動を与えてくれた競走馬、そしてそれを支えるホースマンに敬意を表し、ここに表彰式を執り行います」

 

「表彰の前にもう一度、今年のGⅠ戦線を振り返ってみましょう」

 

フェブラリーS   レモンポップ

高松宮記念     ファストフォース

大阪杯       ジャックドール

桜花賞       リバティアイランド

皐月賞       ソールオリエンス

天皇賞(春)    ジャスティンパレス

NHKマイルC   シャンパンカラー

ヴィクトリアマイル ソングライン

 

オークス      リバティアイランド

日本ダービー    タスティエーラ

安田記念      ソングライン

宝塚記念      イクイノックス

スプリンターズS  ママコチャ

秋華賞       リバティアイランド

菊花賞       ドゥレッツァ

天皇賞(秋)    イクイノックス

エリザベス女王杯  ブレイディヴェーグ

マイルCS     ナミュール

ジャパンC     イクイノックス

チャンピオンズC  レモンポップ

阪神JF      アスコリピチェーノ

朝日杯FS     ジャンタルマンタル

ホープフルS    レガレイラ

有馬記念      ドウデュース

「それでは、これより表彰式に移ります」

 

「まずは騎手部門からまいりましょう。華麗な手綱さばきを披露して我々に夢と感動をくれたジョッキーの発表です」

 

最多勝利騎手    C. ルメール

勝利数 165勝

主な勝鞍 ジャパンC(イクイノックス)        

最多賞金獲得騎手  C. ルメール

賞金 50億8476万円

主な勝鞍 ジャパンC(イクイノックス)

最高勝率騎手    川田将雅

勝率 0.305

主な勝鞍 牝馬三冠(リバティアイランド)

 

「続きまして、日々の地道な努力で素晴らしい名馬をターフに送り込んでくださる先生方、調教師部門の発表です」

 

最多勝利調教師   杉山晴紀

勝利数 55勝

主な勝鞍 天皇賞(春)(ジャスティンパレス)

最多賞金獲得調教師 木村哲也

賞金 18億6413万円

主な勝鞍 ジャパンC(イクイノックス)

最高勝率調教師   木村哲也

勝率 0.209

主な勝鞍 ジャパンC(イクイノックス)  

「木村哲也調教師は見事2部門を制し、優秀技術調教師に選ばれました」

 

優秀技術調教師   木村哲也

拠点   美浦 51歳

勝利数  44勝

勝率   0.209

連対率  0.322

賞金   18億6413万円

本年GI 5勝

本年重賞 8勝

主な勝鞍 ジャパンC(イクイノックス)

     ホープフルS(レガレイラ)

「さて次は、今年度最も輝いた競走馬たちを所有されていた馬主の方、そしてその馬たちを生産した牧場の表彰です」

 

最優秀馬主  サンデーレーシング  

獲得賞金 40億3991万円

本年重賞 16勝

代表所有馬 リバティアイランド(牝馬三冠)

最優秀生産者  ノーザンファーム

獲得賞金 182億0680万円

本年重賞 50勝

代表生産馬 イクイノックス(ジャパンC)

「それではいよいよ、今年の競馬界に燦然と輝いた各部門の受賞馬の発表に移りたいと思います」

 

(ウイポ風にお送りしてきましたが、ここからは想定になります)

 

【年度代表馬】

「天才の完成」イクイノックス

牡4、4戦4勝

GⅠドバイSC1着・GⅠ宝塚記念1着・GⅠ天皇賞秋1着・GⅠジャパンC1着

 

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【最優秀2歳牡馬】

「星見博士」ジャンタルマンタル

3戦3勝

GⅠ朝日杯FS1着・GⅡデイリー杯2歳S1着

 

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【最優秀2歳牝馬】

「古戦場の静寂」アスコリピチェーノ

3戦3勝

GⅠ阪神JF1着・GⅢ新潟2歳S1着

or

「長者の宮殿」レガレイラ

3戦2勝

GⅠホープフルS1着

 

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【最優秀3歳牡馬】

「朝日は昇る」ソールオリエンス

6戦2勝

GⅠ皐月賞1着・GⅢ京成杯1着・GⅠ東京優駿2着・GⅡセントライト記念2着

or

「ファーストクラウン」タスティエーラ

6戦2勝

GⅠ東京優駿1着・GⅡ弥生賞1着・GⅠ皐月賞2着・GⅠ菊花賞2着

 

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【最優秀3歳牝馬】

「自由の令嬢」リバティアイランド

4戦3勝

GⅠ桜花賞1着・GⅠ優駿牝馬1着・GⅠ秋華賞1着・GⅠジャパンC2着

 

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【最優秀4歳以上牡馬】

「天才の完成」イクイノックス

牡4、4戦4勝

GⅠドバイSC1着・GⅠ宝塚記念1着・GⅠ天皇賞秋1着・GⅠジャパンC1着

 

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【最優秀4歳以上牝馬】

「府中の歌姫」ソングライン

牝5、5戦2勝

GⅠヴィクトリアマイル1着・GⅠ安田記念1着・GⅡ毎日王冠2着

 

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【最優秀マイラー】

「府中の歌姫」ソングライン

牝5、5戦2勝

GⅠヴィクトリアマイル1着・GⅠ安田記念1着・GⅡ毎日王冠2着

 

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【最優秀スプリンター】

「姉妹のバトン」ママコチャ

牝4、5戦2勝

GⅠスプリンターズS1着・GⅢ北九州記念2着

or

「有終の王権」ファストフォース

牡7、2戦1勝

GⅠ高松宮記念1着・GⅢシルクロードS2着

 

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【最優秀ダートホース】

「はじける爽快感」レモンポップ

牡5、5戦4勝

GⅠフェブラリーS1着・GⅠマイルCS南部杯1着・GⅠチャンピオンズC1着・GⅢ根岸S1着

 

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【リーディングサイアー】

「日本競馬の結晶」ドゥラメンテ

41億6555万円

 

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[コメント]

今年から短距離馬部門がスプリンター部門とマイラー部門に分かれました。すんなりと決まりそうなところが多いですが、2歳牝馬、3歳牡馬、スプリンターが二択で難しい。個人的に、2歳牝馬はインパクトだとレガレイラですが、安定感からアスコリピチェーノが受賞しそうな気がします。3歳牡馬はタスティエーラ、スプリンターはママコチャかな、と適当に予想しておきます。4歳以上牝馬にスターズオンアース、スプリンターにナムラクレアの名前が見られると嬉しいのですが、まあ、望み薄でしょう。

 

改めてドゥラメンテ、リーディングサイアーおめでとう!!!

 

★★★☆☆☆★★★☆☆☆

 

米国ベストジョッキー 

アイラッド・オルティスJr.

拠点   アメリカ 31歳

勝利数  365勝

勝率   0.235

連対率  0.407

賞金   3912万ドル

本年GI 15勝

主な勝鞍 

BCクラシック(ホワイトアバリオ)

ペガサスWCT(アトーン)

米国ベストトレーナー

ブラッド・コックス

勝利数  264勝

勝率   0.277

連対率  0.453

賞金   3077万ドル

本年GⅠ 11勝

主な勝鞍

BCディスタフ(イディオマティック)

CCAオークス(ウェットペイント)

エクリプス賞展望

アメリカの年度代表表彰です。今年は現地1月25日に発表されます。受賞候補は1月上旬に発表されるため、その時に改めてノミネート馬まとめをとうこうするつもりです。そのため、今回は現地の競馬記者、チップ・ガルキさん(Gehrkeって英語読みだとどうなるんですか?)の展望を参考にしつつ、独自解説も交えながら有力馬を簡単にご紹介します。ガルキさんの記事はこちら↓

 

【最優秀2歳牡馬】

BCジュベナイル1~3着馬の争いです。完勝したフィアースネスが最有力ですが、負けた1戦が大負けで安定感に欠けます。2着ムースはアメリカンファラオS、3着ロックトはブリーダーズフューチュリティを制しており、3頭ともGⅠ1勝です。

 

【最優秀2歳牝馬】

3戦3勝、GⅠ2勝ジャストエフワイアイが最有力。次点キャンディードは直接対決となったBCジュベナイルフィリーズで敗れているのが大ネックです。

 

【最優秀3歳牡馬】

上半期と下半期で評価ががらりと変わった馬もおり、一年を通じて突出した馬はいません。2歳王者「精明強幹」フォルテが盛大にずっこけ、ケンタッキーダービー馬「魔法学者」メイジやプリークネスステークス勝者「米国の至宝」ナショナルトレジャーはクラシック勝利後不振。受賞の最有力はGⅠ2勝、「白銀の聖夜」アルカンジェロ。次点で「いざ大冒険へ」ゴーロケットライドですが、どちらもBCクラシック不出走のため(ゴーロケットライドは調教中に骨折し安楽死)評価は少し難しい。悲しいニュースが多かった世代ですが、女性調教師初のクラシック制覇という話題性があるアルカンジェロが順当に受賞するのでは。

 

【最優秀3歳牝馬】

絶対的存在はプリティミスチヴァス。今シーズンはGⅠ3勝ですが、最後に制したテストSにて、勝利目前だったメイプルリーフメルが転倒し競争中止、その後予後不良となる悲劇的な事件がおきました。プリティミスチヴァス陣営は優勝レイをメイプルリーフメルの調教師に贈り、主を失った馬房にそのレイは飾られました。プリティミスチヴァスもそのレース以降は2着、そして出走取り消しと勝ち星から見放されましたが、ランダマイズド、ウェットペイントなど他馬と比べて今年の実績は一線を画しています。

 

【最優秀古馬牡馬】

BCクラシック勝者「白き豊穣」ホワイトアバリオか、BCダートマイル連覇の「コディ―の願い」コディーズウィッシュか。8月のGⅠホイットニーSにて前者が勝利しているため、優勢なのはホワイトアバリオ。ただ、コディーズウィッシュの勝利にはドラマ性があり、それだけで投票する役員や記者(エクリプス賞に一般投票はありません)がいても不思議はありません。

 

【最優秀古馬牝馬】

受賞の最右翼はGⅠ3連勝でシーズンを締めくくったイディオマティック。次点クレリエールは8月のGⅠパーソナルエンスンSにて完敗を喫しておりどうにも分が悪い。

 

【最優秀短距離牡馬】

エリートパワーの受賞以外ありえないでしょう。サウジアラビア遠征でも勝利をおさめ、帰国後は4戦3勝。GⅠ2勝。BCスプリントは連覇を達成しました。今年唯一エリートパワーに土をつけたガナイトも、他のレースにてエリートパワーの2着3回。1位2位を決めろと言われたらすんなり決まる部門です。

 

【最優秀短距離牝馬】

今年GⅠ2勝のグッドナイトオリーヴか、3戦3勝GⅠ1勝のエコーズールーか。8月のGⅠバレリーナHではエコーズールーが勝利しその分リード。大穴には悲運の名牝メイプルリーフメル

 

【最優秀芝牡馬】

過去2年はイギリス馬ユビアーとモダンゲームズに制圧された部門です。受賞に値するアメリカ馬が不在の時はえてしてそうなります。けれども今年は受賞に値するアメリカ馬は2頭います。多分どちらかになるかと思います。

 

GⅠ3勝「気分上々」アップトゥザマーク、そしてGⅠ2勝マスターオブザシーズ。10月のGⅠクールモアターフマイルにてアップトゥザマークがハナ差勝ちをしていますが、その差はほとんどありません。アップトゥザマークはBCターフ2着、マスターオブザシーズはBCマイル1着。シーズン終盤の印象は後者が上か。考えれば考えるほどわからない。

 

もしかしたら、BCターフ覇者「衝撃の彫刻家」オーギュストロダンの受賞があるかもしれませんが……正直エクリプス賞の芝部門については記者の好みが多大に影響するのでよくわかりません。

 

【最優秀芝牝馬】

21年にラヴズオンリーユーが受賞した部門ですが、案外海外馬が受賞することは珍しい。アメリカ勢で有力なのは今季GⅠ2勝2着2回のインイタリアン、ジョーハーシュラーフクラシック勝者「戦女神」ウォーライクゴッデス、好走と凡走を繰り返しまくる今季GⅠ2勝馬フェヴローヴァー

 

欧州勢で受賞するとすれば「ハリケーン・アイ」インスパイラルでしょう。さて、どうなるか。

 

【年度代表馬】

部門表彰にて論争が起きない3歳以上の馬が優勢でしょう。ということで、受賞最右翼は最優秀短距離牡馬当確のエリートパワー、次点は王道路線のホワイトアバリオ

 

【リーディングサイアー】

「神のいたずら」イントゥミスチーフが5年連続のリーディングサイアー当確です。米国競馬史を塗り替えんとする大種牡馬の伝説はまだ続きます。

 

★★★☆☆☆★★★☆☆☆

 

 カルティエ賞2023 受賞馬 

年度代表馬

「世界のエース」

エースインパクト

3歳牡馬、フランス、6戦6勝
仏ダービー1着・凱旋門賞1着

最優秀2歳牡馬

「神話の痕」

シティーオブトロイ

2歳牡馬、アイルランド、3戦3勝

デュ―ハーストS1着

最優秀2歳牝馬

「劇場奮わすアリエッタ」

オペラシンガー

2歳牝馬、アイルランド、5戦3勝

マルセルブサック賞1着

最優秀3歳牡馬

「世界のエース」

エースインパクト

3歳牡馬、フランス、6戦6勝
仏ダービー1着・凱旋門賞1着

最優秀3歳牝馬

「ショート・シスター」

タヒーラ
3歳牝馬、アイルランド、5戦3勝
英1000ギニー2着・愛1000ギニー1着

コロネーションS1着・メイトロンS1着

最優秀古馬

「シャドウェルのスナイパー」

モスターダフ
5歳牡馬、イギリス、4戦3勝
プリンスオブウェールズS1着

英インターナショナルS1着

最優秀スプリンター

「マジック・シャック」

シャキール

3歳牡馬、イギリス、5戦4勝

コモンウェルスC1着・ジュライカップ1着

最優秀ステイヤー

「晴天嫌い」

トゥルーシャン

7歳騙馬、イギリス、5戦2勝

カドラン賞1着

 

カルティエ賞には騎手・調教師・サイアーの表彰はありません。欧州を包括する騎手・調教師のリーディングは統計が見つからないため、JRA-VANに掲載されていた各国リーディングベストを乗せておきます。勝利数・勝率・賞金は国内のみ。GⅠ勝利数と主な勝鞍は国外を含みます。正確でない可能性が大なので、参考程度にお楽しみください。

 

イギリスベストジョッキー 

オイシン・マーフィー

イギリス 28歳

勝利数  31勝

勝率   0.19

賞金   110万ドル

本年GI 6勝

主な勝鞍 

コモンウェルスC(シャキール)

英1000ギニー(モージュ)

 

フランスチャンピオンジョッキー 

マキシム・ギュイヨン

フランス 34歳

勝利数  105勝

勝率   0.21

賞金   226万ドル

本年GI 4勝

主な勝鞍 

フォレ賞(ケリーナ)

香港ヴァーズ(ジュンコ)

 

アイルランドチャンピオンジョッキー 

ライアン・ムーア

イギリス 40歳

勝利数  23勝

勝率   0.40

賞金   114万ドル

本年GI 19勝

主な勝鞍 

英ダービー(オーギュストロダン)

エクリプスS(パディントン)

 

イギリスチャンピオントレーナー

ジョン&タディ・ゴスデン

イギリス 72歳

勝利数  51勝

勝率   0.26

賞金   172万ドル

本年GⅠ 9勝

主な勝鞍

BCフィリー&メアターフ(インスパイラル)

英インターナショナルS(モスターダフ)

 

フランスチャンピオントレーナー

ジャン=クロード・ルジェ

フランス 70歳

勝利数  65勝

勝率   0.27

賞金   129万ドル

本年GⅠ 2勝

主な勝鞍

凱旋門賞(エースインパクト)

 

アイルランドチャンピオントレーナー

エイダン・オブライエン

アイルランド 54歳

勝利数  38勝

勝率   0.29

賞金   156万ドル

本年GⅠ 21勝

主な勝鞍

英ダービー(オーギュストロダン)

エクリプスS(パディントン)

 

欧州リーディングサイアー

フランケル

15歳

 

今年も楽しい競馬ライフでした。年始はウマ娘感想を投稿する予定ではありますが、少し更新頻度が落ちそうです。来年も自分のペースでダラダラ書くと思いますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

皆さまも、それぞれ良いお年をお迎えください。

 

それではまた。