こんにちは。

 

今回はアニメウマ娘感想回。早速行ってみましょう。

 

Aパート雑感

ジャパンカップスタート。馬場状態の悪さを考慮したペースの落し方が絶妙だったキタサンブラックの逃げ切り勝ちでした。横綱競馬すぎて印象が薄い感じはありますが、古馬になったキタサンブラックのレースキャリアの中でも、武豊のペースメイクが完璧に決まった会心のレースの一つと言っていいでしょう。

 

というレースをダイジェストで送らなければいけないのが3期の悲哀。今からでも24話構成にしたほうが(ry

 

有馬記念のポスターは去年の1~3着馬。ゴールドアクターもといオールハイユウがカッコいい。

 

ヴィルシーナとヴィブロスがついにしゃべりました。なんかタイトルホルダー・メロディーレーンにしろ、ノームコア・クロノジェネシスにしろ、兄弟姉妹の概念が大好きな私にとって大魔神血統の実装は渡りに船。ヴィルシーナと言えば、今年のエリ女も激熱でしたね。今年の三冠路線のサイアー達といい、そういうタイミングと重なるのがウマ娘のすごいところです。

 

前回マックイーンパートがあったからか、今回はテイオーパート有。2期の映像に新規カットがあるの助かります。

 

「でも、有馬記念の1着は譲れないし、半分にはできない」

 

サンテミリオン「そやろか」

 

仲間でライバル、という歌詞にもあるように、どこか厳しさを感じさせる関係性が見られるのは大好きです。

 

クラウンの香港ヴァーズもスキップ。まあレース名も出してないくらいですから、しょうがない。サトノの子の好調とは、朝日杯FSを勝利したサトノアレスなども念頭にあるのでしょう。クラウンの本格的な掘り下げは宝塚・秋天までお預けです。

 

クラウンの海外遠征に刺激されダイヤモンドが凱旋門賞を意識するくだりはきれいに落とし込めていてよかった。実際、里見オーナーからしてみれば、海外遠征の経験を積み、ノウハウを蓄積したことでダイヤモンド・ノブレスのフランス遠征が結構できた面もあるでしょうから、史実要素と言えなくなくもない。

 

ツッコミどころが多いサウンズオブアースの一枚絵とともにAパート終了。

 

Bパート雑感

サウンズオブアースは結局あまり掘り下げがないのでしょうか。これまでの話でフィーチャーされなければ、この先あまり注目される機会がなくなるのでは……。キャラ個人の掘り下げはアプリの育成ストーリーで期待しましょう。ゴルシやキタサンを倒すシナリオはやり応えがありそうです。

 

少し脱線しますが、アプリの育成ストーリーって善戦マンとか脇役の子の方がやりがいがあるように思うんです。キングヘイローが同期に挑む構図や、ナイスネイチャがテイオーに挑む構図や、ドトウが同世代・黄金世代に挑む構図……まあたくさんありますが、史実を覆す喜びが大きい分、やりがいもあります。

 

逆に、ルドルフとかテイオーとかの育成って変に緊張するんですよね。皐月賞で負けさせたりしたら罪悪感が半端ない。ドゥラの育成でも同じ思いをしそう。キタサンブラックに先着されてしまったら私は少なからずダメージを受けそうです。でも、宝塚以後の対決が見られると思うと楽しみだし……

 

脱線が続きますが、最近新規の子を育成する際にはサポカを育成キャラと縁近い子で固める縛りプレイをしたりしています。トプロ育成の時は99世代と同室のジャンポケで組んだり。普通にやったら大差で三冠取ったりするので、ストーリーを楽しむならそういう遊び方も悪くないです。サポカのストーリーがライバルキャラの描写なので育成ストーリーが読みやすくなりますし。

 

ウマのプレイ事情はまたいつか述べるとして、本編に戻りましょう。

 

ナイスネイチャがドン引きする強さになっているキタサンブラック。現状GⅠ未勝利とGⅠ3勝馬ですから、まあそうなる。GⅠが大したことないレースに感じてしまうなんて、どんな強キャラなんだか。

 

キタサンブラックvsサトノダイヤモンドを強調するシーンが続きます。

 

キタサンブラックがサトノダイヤモンドに対して抱いている劣等感、そしてサトノダイヤモンドが抱く名門の矜持。このあたりが注目でしょうか。

 

サウンズオブアースは「今の私はまさにG線上」と言っていますが、まさかG線上の有馬とかいうんじゃなかろうな。

 

そして、このエピソードで最も惹き込まれたシーンは間違いなくサトノダイヤモンドのこのセリフ。

 

「私が勝つよ、キタサンブラック」

 

呼び捨てなのが、もう、すごくすごい。

 

勝負の世界に徹するダイヤモンドに対し、人情味を捨てきれないキタサンブラック。どこか二人のキャラクターの本質を象徴するような二項対立ですが、これが春天の時にはどうなるのか。

 

「キタサンブラックもう一度、オールハイユウ負けられない、そしてサトノダイヤモンド、前、上位人気3人の争い!」

 

は史実実況リスペクト。少し史実実況成分が不足気味だったので助かります。

 

今回はダイヤモンドの背中を見つめるキタサンブラックという図で〆となります。デビューはキタサンブラックの方が早かったため、サトノダイヤモンドからしてみれば自分の方が追いかけていたという意識ではあったのでしょうが、キタサンブラックからしてみるとダイヤモンドへの劣等感も相まって追い越されたというよりはもとから先んじてはいないという意識が大きいのが面白い。

 

こうしてドラマ性を含めて勝負事が描かれたとき、視聴者はどこかに勝った要因、負けた原因を求めがちです。「調子に乗ったから負けた」であったり、「自分を信じ続けたから勝った」であったり、そうした分かりやすい合理性は肌触りのよいものであれど、現実はより複合的なものだと私は思いますし、ウマ娘で描かれている直近のレースはそれに近いものを感じます(1期はより分かりやすく因果関係を持たせていた感じがありましたし)。このあたりはおそらく「罪の意識、罰の意識」といったところと関わってくることだと思いますし、私は特に専門家でもないのであまり深入りはしないでおきます。

 

今回のハナ差決着も、アニメ内のみで考えると、勝因と敗因は複合的なものです。気持ちの面で差をつけて描かれていた部分は、大目標が欠如しており即時的な感情で動くキタサンブラックと、大目標を明確にしておりその中で有馬記念というレースの位置づけをはっきりとさせているサトノダイヤモンドというところでしょう。ただ、これが敗因と勝因だ、と明確に言うことはできないからこそ勝負事というのは面白いし、史実があるというファクターは奥深い。

 

例えば、2話で描かれたキタサンブラックのネガティヴな感情は、スター性に欠けるものではあるのでしょうが、人情味あふれるものであることは間違いありません。今回の有馬への臨戦姿勢も、その後の感情も、名門の誇りを背負うダイヤモンドと比較するとどこか芯の弱いものに移りますが、その弱さこそが人間味の濃さに転化されています。

 

だからこそ、最終的には「そしてみんなの……」につながるのでしょう。ともあれ8話はまたネイチャ相談室が開設されそうな予感。アスリートにとってメンタル面って本当に大事ですからね。スティーヴン・ジェラードの自伝とか読んでいると本当にそう思います。

 

 

予告にドゥラいる!ネイチャとキタサンの掛け合いは二度聞きしてしまいました。「恐ろしい子・・・!」

 

というか、このジャパンカップの週にドゥラとキタサンの会話があるのか……因果ですね。さすがウマ娘運営。

 

本日中にざっと週末競馬の振り返りを書き上げたい。最近更新ペース遅くて申し訳ないのですが、実は里帰りしておりまして、気分的にどうにもキーボードが手につかんのです。

 

いよいよ2017年に入りますね。これまでの話の伏線回収もあるかもしれませんし、クラウンやシュヴァルについての掘り下げも期待したい。今夜の8話も楽しみましょう。

 

それではまた。