こんにちは。

 

いよいよ夏競馬も終わり、今週からはトライアルレースが始まります。楽しみすぎる秋競馬に向けて否が応でも気持ちは盛り上がってきます。

 

もちろん、古馬路線のみならず、新馬戦にも注目です。後に「伝説の新馬戦」とよばれるものはたいていが9月の阪神開催で発生している印象があります。

 

とはいえ、今回は週末重賞、ドゥラっ子、そしていよいよ佳境を迎える欧州中距離路線の大レース、アイルランドチャンピオンステークスについて、本当にあっさりと展望していきます。そもそも紫苑ステークスまで時間がない。さすがに出走後に展望を投稿するのはいくらなんでもどうかと思うので。

 

GⅡ紫苑ステークス(中山2000)

今年からGⅡとなりました。ローズがGⅡで紫苑がGⅢなの分かりやすくて好きだったんですけどね。

 

問題は馬場。どのくらい回復するのか不透明で、予想時点では重馬場想定。2分2秒くらいの決着を見込んでいます。

 

良馬場だったらまず間違いなく荒れませんが、馬場が渋れば波乱含み。そんな台風の目を見つけたい。

 

ということで、注目馬はマーゴットミニモとしておきます。ダートからの転向組ですが、スピードの絶対値を要求されない馬場状態ならば一発はありえます。血統でスタミナも担保できていると思います。もちろん、1勝クラスからの参戦であることには間違いないので、素の能力自体足りるのかどうかが不安ですが、着に絡めれば万々歳。

 

まあでも、ここをどういう勝ち方しようが、秋華賞で待ち受ける二冠牝馬は尋常じゃない。夏越えて+56キロってなんですか。まあ、あまり歯茎見せすぎてもいけません。しまっておきましょう。

 

GⅢ京成杯オータムハンデキャップ

サマーマイル最終戦。サマーマイルチャンピオンをかけた戦いです。

 

現状ランキング1位はGⅢ中京記念1着のセルバーグ。京成杯AHには出走しませんが、12ポイントと優勝の最低ラインを満たしていますので、このままいけば優勝です。

 

ということで、京成杯AH出走馬の中でセルバーグに追いつける・追い越せる可能性のある馬は以下の通り。

 

メイショウシンタケ:米子ステークス1着。11ポイントでランキング2位。

※5着以内で優勝。競争中止以外なら同点優勝。

 

ラインベック:関谷記念3着。8ポイントでランキング5位。

※1着で優勝。2着だとメイショウシンタケの結果次第で優勝。3着だと同点優勝の可能性あり。

 

ウイングレイテスト:2ポイントでランキング10位。

※1着で同点優勝の可能性あり。

 

ミッキーブリランテ:2ポイントでランキング10位。

※1着で同点優勝の可能性あり。

 

どうせならサマーシリーズも少し盛り上がってほしいので、本命はラインベックとしておきます。良血はいきなり開花するときが来ると信じて。

 

開幕週ということで逃げが決まるのでは、というガバ予想をふまえると、注目馬はグラニット。あれだけ気持ちよく逃げてくれるとみている方も楽しいですしね。

 

GⅡセントウルステークス(阪神1200)

サマースプリントシリーズ最終戦。とはいえジャスパークローネがシリーズ2勝で早々と優勝を決めています。団野騎手お見事!

 

ということで、スプリンターズステークスの前哨戦としてじっくり見られます。GⅢキーンランドカップを完勝したナムラクレアの対抗馬として名乗りを上げるのはだれか。中心的存在が不在のスプリント界に風穴を開けるのはだれか。

 

復活のドラマを感じられる馬が多いと思うんですよね。日本記録保持者テイエムスパーダ、小倉2歳の衝撃ロンドンプラン、挫折を経験した3歳のスプリントマイスタービッグシーザー、遠い回り道をしてきたジャングロ、2歳GⅠウィナードルチェモア

 

でも、その中でも一番大きなドラマは何か。そう考えたときに、私的にはピクシーナイトを押したい。不運に巻き込まれながらもカムバック。無事に走り切ってくれるだけでも嬉しいのですが、勝つ姿が見られたならもっと嬉しい。追切の動きも抜群で期待大。5歳世代の逆襲をスプリント路線からはじめていきましょう。

 

ドゥラっ子

エルゲルージとかディナースタとか話したい子はいますが、今週デビューの1頭に絞って話します。

 

日曜阪神4R、芝1600の新馬戦にて牝馬サンセットビューが出陣です。鞍上は戸崎圭太騎手。ドゥラの牝馬と戸崎騎手と言えばアヴェラーレと印象◎。POG指名馬です。

 

全姉には小倉の未勝利突破を生観戦できた思い出のプレッジがいます。芝無理だったらダート転向という活路もあります。新ひだかの千代田牧場はウシュバテソーロやホエールキャプチャなど大ホームランをかっ飛ばすこともありますし、中内田厩舎ということは2歳からしっかり走ってくれるはず。

 

GⅠアイリッシュチャンピオンステークス(レパーズタウン2000)

日本時間では、今日の23時20分発走です。

 

凱旋門賞へとつながる欧州長距離路線の大一番。今年の出走メンバーは例年に輪をかけて豪華です。

 

有力馬5頭をご紹介しましょう。

 

現状1番人気タイは「衝撃の彫刻家」オーギュストロダン(ライアン・ムーア騎手)。英愛ダービーを制覇しGⅠ3勝としたディープインパクトのラストクロップ。英2000ギニーでは12着、キングジョージではシンガリ負けと波がありますが、負けたときの要因は馬場の渋りとアスコット苦手だと思われます。ディープ産駒らしく比較的早い馬場の方が得意で、今回はそういう意味でも好条件。巻き返しは十分可能でしょう。

 

現状1番人気タイのもう一頭は同じく3歳馬、「雪辱期す鋼鉄王」キングオブスティール(ケヴィン・ストット騎手)。英ダービーではオーギュストロダンと真っ向勝負で半馬身差の2着。キングジョージでは3歳馬のなかでは最先着の3着。出色のパフォーマンスだったのが前々走のGⅡキングエドワード7世ステークス。ハーツクライ産駒コンティニュアスに完勝をおさめました。

 

古馬より2.5キロ軽斤量の3歳馬に注目が集まっていますが、立ちはだかる古馬勢も強力です。

 

「陶酔の香」ナシュワ(ホリー・ドイル騎手)はフランスクラシックを女性騎手で初制覇した名コンビ。仏オークスをはじめGⅠ3勝、GⅠで5着以下になったことがない驚異の安定感を武器にしています。

 

「不屈のアイルランド王」ルクセンブルク(シーミー・ヘファナン騎手)は去年の同レース覇者。連覇がかかっています。何度負けてもそのたびに立ち上がり再びGⅠを獲るその姿は気高く、アイルランド代表としてもプライドを感じます。まだオーギュストロダンに王座を明け渡すつもりはないでしょう。

 

「気高く実直に」オネスト(ランフランコ・デットーリ騎手)はジャパンカップにも来てくれました。去年はパリ大賞1着、アイリッシュCS2着。去年ルクセンブルクに半馬身差届かなかった悔しさを同じ舞台で晴らせる絶好のチャンスです。

 

さて、紫苑ステークス発走まで残り25分となりました。ディナースタが阪神10Rで負けた悔しさをもって今回は終わりにします。

 

秋競馬も楽しんでいきましょう!

 

それではまた。