非肥満者でも首回りのサイズが睡眠時無呼吸の重症度に影響っていわれてもなあ | 医学ニュースの深層

非肥満者でも首回りのサイズが睡眠時無呼吸の重症度に影響っていわれてもなあ

雨ですねえ・・・。


では、NIKKEI NETの報道から・・・。



肥満が閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の主要な危険因子となることは
知られているが、肥満でない人でも多くの人にこの症状がみられることが、

新しい研究で示された。
 
今回の研究では、ボディ・マス・インデックス(BMI、肥満指数として用いられる)が

18.5~27の非肥満成人5,426人のうち54%にOSAがみられ、

そのうち約半数は軽度であったが、残りの
半数は中等度から重度のOSAであった。


特に、首回りの太い中高年の男性に中等度から重度のOSAがよくみられたという。

研究グループは、非肥満者でOSAのある人とない人についてエプワース眠気尺度
(昼間の眠気を測定する標準化された方法)の結果と、首回りサイズに有意な差が
みられないことがわかって驚いたという。

このうなことから、「肥満でないOSA患者の50%以上が軽度であり、

この層の患者については、 携帯用監視システムよりも

実験室で行う睡眠ポリグラフのほうが正確に評価できると考えられる」と、
米SleepTech社(ニュージャージー州ウェーン)の医療監督者

Teimur Yeligulashvili氏は述べている。


この研究は、米シアトルで開催された睡眠専門家協会(APSS)

年次集会(SLEEP 2009)で発表された。

過去の研究では、OSAが心疾患、肥満、糖尿病、高血圧、死亡リスク

の増加などの重大な健康上の問題と関連することが示されている。



コメント

 まあ、首回りのサイズを減らせといわれても難しいな。


で、この研究では、BMIが18から27を「非肥満」と定義している。


・・・あれっ?


 日本肥満学会によると、BMIが25以上の場合が肥満。

そして、BMIが18.5未満である場合は低体重とされている。


 BMIの計算式は世界共通であるが、

肥満の判定基準については国により揺らぎがある。

 しかしそれでも一応、WHOでは25以上を「標準以上(overweight)」、

30以上を「肥満(obese)」としています。


 この1点だけをみても、この研究は×ですね。やり直せ!

ほかにも、知りたい情報はあるけれど・・・。