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今より選ばれる治療家になるために知っておきたい

「体とあごのかみ合わせの関係」

 

7 不眠症の改善

 

【眠りにくい! そんな症状の原因はアゴの噛み合わせのズレにあるのかも?】

 

 不眠症に悩む現代人は少なくありません。まったく寝付けない人、

眠りが浅い人、途中で目が覚めてしまう人、さまざまなタイプの不眠症がありますが、

どれも日常生活に負荷をかけてしまう深刻な問題です。

 

 不眠状態が続けば、頭がぼーっとして、仕事に支障をきたしてしまいます。

 

  また、精神的にも安定しなくなったり、免疫力の問題にまで派生したりすることもあります。

  

  人間にとって睡眠は非常に大事なものなのです。

 

 こうした不眠の中には、噛み合わせが原因のタイプのものがあるということをご存知でしょうか?

 

 ある患者さまは頭部が右にねじれたようになっており、

そこから動かない状態を訴えて歯科医に来ました。

 

  口腔内を調べると、左右の歯の高さが明確にズレていました。

 

  

 

 右の上側の歯が高く、左側が低いという状態にあったのです。

 

 これにより、仰向けに寝たときの噛み合わせが、脳にアドレナリンを分泌する信号を送っていたのです。

 

  みなさんもご存知の通り、アドレナリンは脳の動きを活発化させます。

 

  このために、患者さまは不眠状態に陥っていたのです。

 

 患者さまは、不眠症だけでなく、便秘や食欲不振なども併発しており、

これらはすべて脳に正常な刺激を送れていないことに原因があることがわかりました。

 

 噛み合わせを正常にするために、右の上側の歯を削る治療に当たりました。

 

 すると、頭から首すじが少しずつスッキリし、慢性的な頭痛も改善していきました。

 

 さらに、2か月後には身体の曲がりが治り、患者さまご本人も鏡を見て驚くほどの改善に結びついたのです。

 

 この患者さまは今では熟睡できるようになり、

昼間はハツラツと動くことができるようになったと喜んでいるといいます。

 

 一見、噛み合わせとは関係のない症状に思えても、

その実、口腔内に問題があることは少なくありません。

 

 BBOのように患者さまのカウンセリングを重視し、全身の状態を見極めるという姿勢は、

治療者にとって重要だと私自身感じています。

 

 

参考文献

山田敏輔(2011)『歯のかみ合わせを正せば健康になれる』KAWADE夢新書

山田敏輔(1993)『いま注目の「BBO治療」が実証するー歯のかみ合わせこれで病気がよくなった』(雄鶏社)