まいど、こんにちは。囲碁幼稚園・政光です。


囲碁用語の質問、さっそくいくつかいただきました。ありがとうございます。


「ここは黒の権利」という言い方があって、その権利とはどういう意味か、をとりあげます。



黒から打つと先手、白から打つのは後手。そんなとき、黒から打つ手を黒の権利と表現します。



白が下辺を地にしていて、こんな形になっていたとき、


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●●●●●●●●●
○○○○┼○○○○
├┼┼┼┼○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘

▲と出て△に受けさせる手、こういうのを黒の権利といいます。いつでも好きなときに打てる手。


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●●●●●●●●●
○○○○▲○○○○
├┼┼┼△○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘

いつでも好きなときに打てるけど、コウ材になる可能性があったりするので、強い人はギリギリまで打つのを保留します。



ギリギリとは?


白だって「いつでも好きなとき」に◇に打つことができるのにお気づきでしょう。


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●●●●●●●●●
○○○○◇○○○○
├┼┼┼┼○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘


でも、他にもっと価値の高い手がたくさんあるとき、後手で◇(これは白地を1目だけ増やす手です)を打つと、黒にもっと価値の高い手を打たれて白は損します。なかなか白は◇に打ちません。いや、打てません。


だから、黒が好きなときに打てる=黒の権利なんです。



周りの状況が変わって(価値の高い手がなくなってきて)白が◇を打っても損をしなくなる、そのギリギリの時点で黒が権利を行使するのが高級な打ち方になります。



ギリギリの判断がむずかしければ、仕方ないので早めに権利を行使しちゃってください。