シャーロック・ホームズも通ったローストビーフの老舗、ジョージアン創業のシンプソンズ

アンティークなナイフ & フォーク、豪快な切り分け道具とも思いますが、やや荒っぽくて粗野な印象もぬぐえません。

13世紀 世界史上の東西二つの戦い、ワールシュタットの戦いと、文永・弘安の役を比べてみた。

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アンティークのサービング ナイフ&フォークを見て思うこと。

エルキントン サービング ナイフ & フォーク 三点セット

 

シンプソンズ・イン・ザ・ストランドに興味深い情報がありました。シンプソンズといえば、ローストビーフで有名なロンドンでも指折りの老舗レストランですが、このタイプのフォークとナイフを使い方を教えるカービング講習会があるとのこと。

アンティーク エルキントン ナイフ フォーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

私が特に興味を惹かれたのは、the forgotten art of carving とあったこと。こんなでっかいナイフ&フォークでの切り分け術は、イギリスにあってさえ、今日ではなくなりつつある技能なのでしょうか。

他のところも見ていましたら、さすがは200年に近い歴史を誇るシンプソンズ。ヴィンセント・ヴァン・ゴッホや、チャールズ・ディケンズ、そしてシャーロック・ホームズといった有名人がお客さんとしてやってきたとのこと。へーっと思って調べてみたら、『高名な依頼人』で、ワトソンが「その晩シンプソン料理店でホームズに会った。表の窓ぎわの小さなテーブルに向かって、ストランドの通りを流れてゆく人の群れを見おろしながら、」とあって、なるほど確かにシャーロック・ホームズもシンプソンズを訪れているのでした。

アンティーク エルキントン ナイフ フォーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

三本セットのどれもが、ナイフブレードや鑢など本体部分とハンドルがユニタイズド構造になっています。つまりは、しっかり溶接されていて繋ぎ目がない、一体構造となっているもので、さすがはエルキントンというポイントになっています。 

まずはナイフですが、長さが34センチほど、かなり大きなサービングナイフです。ローストビーフやターキー、あるいはギャモンステーキの塊を切り分けるものです。 

アンティーク エルキントン ナイフ フォーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

次にフォークです。折りたたみ式のバーは長さが5センチあります。このバーは刀の鍔(つば)と同じ役割を果たすものです。どうして鍔かと思われるでしょうが、ペアになっているサービングナイフがかなり大きなもので、刀のようでもあり、豪快な英国風はいいですが、うっかり滑らせると危ないこともあって、防護用の鍔付きとなっているものです。

アンティーク エルキントン ナイフ フォーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

写真の磨き棒は200グラムほどの持ちはかりがあって、33センチというと、時代劇の捕り物で使う十手のようなサイズです。初めに見た時は、すぐにはピンと来なかったので、どのように使うものかと聞いてみました。

大きなサービングナイフと大きなサービングフォークと合わせて三点セットを構成しており、写真の品はサービングナイフの磨き棒というわけでした。丸い円筒状の棒状部分は金属やすりとなっています。 この磨き棒とサービングナイフを両手で持って、ジャラーン、ジャラーンとすり合わせて、ナイフの刃先を磨く仕掛けです。

このようなサーバーセットは、食事や料理の分野で、西欧やイギリスの長い歴史背景があって、今に到っているものです。大きくて豪快な切り分け道具とも思いますが、その一方で、日本の懐石料理などと比べると、やや荒っぽくて粗野な印象もぬぐえません。

こうした印象はシェイクスピア劇での食事の場面で、例えばマクベスの晩餐から、ヘンリー四世 第一部のパブ場面にいたるまで、よく感じるものです。16世紀の食事風景を日英比較したら、日本の方がよほど洗練されていたのではないかと思います。おそらく西欧が進歩したのは産業革命以降の波に乗ってからであって、それ以前の西欧は世界の中で先進地域であったとはいえない事情が、食事や料理の文化にも影響を残しているのではと思います。

ヴィクトリア時代の終り頃にロンドンで書かれた漱石日記に、『日本は過去において比較的に満足なる歴史を有したり。』というくだりがありました。それから百年、二十一世紀の日本はまた先進国のひとつとなっております。思うに、漱石の言うように、かなり昔の時代にあっても、日本はけっこういい位置にいたのではないかと考えています。

大昔、例えば千年前の国際経済比較研究とか、ないかなあ、あったら読んでみたい。欧州騎士の時代=鎌倉武士の時代頃のGDP推計とか。

鎌倉時代の昔というと、スタンダードな統計はもちろんないし、国際間の交渉が少なかったので比較が難しいでしょうが、日本国は世界の中でもけっこう豊かな国であったろうとみています。

13世紀に歴史上世界一の版図を築いたモンゴル帝国(元)が、東西に押し出し、欧州や日本と摩擦を起こしておりますことから、ちょっとした比較が出来ます。

1241年ワールシュタットの戦い
元軍20000人 VS 欧州連合軍25000人(神聖ローマ帝国+ドイツ騎士団+聖ヨハネ騎士団+テンプル騎士団+ポーランド王国)
欧州連合軍はメンツだけ見てると、凄いメンバーのように思えますが、戦ってみたら、大将まで討ち取られ、完敗でした。

1281年弘安の役
元軍140000人 VS 鎌倉幕府軍
嵐の影響があったとは言え、結局は鎌倉武士の完勝でした。
文永・弘安と二度も嵐の影響って、遠征軍はバカじゃないかとも思いますが、作戦能力の良し悪し含めて総合力ですし、結局は簡単に上陸させなかった幕府軍が強かったと言うことでしょう。

二つの戦いを比較してみて、勝敗には欧州騎士、元の兵士、そして鎌倉武士の個々の優劣もあるでしょうが、特に思うのは、当時の日本という一つの国で元軍以上の働きが出来るだけの兵力を動員できた鎌倉幕府の実力です。当時から日本は経済的にも相当な強国であったのではないかと考える根拠になります。

写真の大きなサーバーセットを眺めるうちに、昔の時代の食事や料理文化、そしてその背景となる日欧の経済力の違いについて考えました。

エルキントンについては、以下の記事もご参考ください。

サムライが訪れたヴィクトリアンのエルキントン銀工房

『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞

 

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