『2000の文字をあしらった十字架マーク』は、英国 アンティーク シルバーを管理するアセイオフィスが、ミレニアム年の限定刻印として導入したデートレターです。

 

一方で、アセイオフィスがライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)を導入したのは1544年。五百年になろうという歴史を経て同じアセイオフィスが仕事を続けていることは、ある意味とても英国風で、凄いことだと思います。

 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサントに特別な愛着があって、長きにわたってこの刻印を使い続けて今日に到っています。

 

【この記事は人気記事ランキングにランクインしました!】


ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度です。

 

その中でも、横歩きライオンの刻印が英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。

この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から五百年ほど前の1544年のことになります。これは当時チューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけなのです。

写真の純銀リングは、ゴロンとした銀塊のような風情に惹かれました。リングであることはもちろんですが、このタイプの銀リングですと、イギリスではペンダントヘッドとして身に着けている方もいらっしゃいます。そういう使い方も素敵だなと思います。

見る方向によって、銀リングの表情が変わってきますので、いろいろな楽しみ方があるのはポイントです。写真二番目に見えるように、手前で捩じれて交錯しております。その反対サイドは写真三番目にあるように、エッジが尾根状に盛り上がった二つ山のフォルムです。一つ一つの山が千年のミレニアムを表しています。

そして、そのミレニアムどうしが交錯するのが、西暦2000年ちょうどであり、ミレニアム シルバー ホールマークで記念しているのだと聞きました。

写真一番目に見えるように、リングの内側には六つのブリティッシュ シルバー ホールマークがしっかり深く刻印されているのも、この銀リングの優れた特徴になっています。六つのホールマークのうち、2000の文字をあしらった十字架形のマークは、通常年のデートレターと異なり変わった形をしていますが、これが特別なミレニアムのデートレターです。

ブレティッシュ ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、スターリングシルバーを示す「925」マーク、ロンドン アセイオフィスのレオパードヘッド マーク、2000年のデートレター、そしてさらに2000年のデートレターとなるミレニアムマークとなっています。

 

インスタグラム: いぎりすもんや 2400名のフォロワー様 ありがとうございます

英吉利物屋 Twitter 英国 アンティークの気付きを。

英国アンティーク 英吉利物屋 本体サイトです、皆様のご訪問お待ちしております。

AD