銀は歴史上長いことマネーそのものであり続けたことから、銀がグッドラックのお守りと考えられたのは言わば当然でした。しかし現代科学の視点から過去を振り返ってみても、銀が実際に人を守ってきた歴史があります。

戦国時代の武将は毒見役に銀箸を使わせました。当時暗殺に使われたのが毒砂と呼ばれた硫ひ鉄鉱の粉末で、この硫黄分と銀箸が反応して黒くなることが危険を察知するのに役立ちました。

マネーと同等な価値がある上に、実際に人を守る役割も果たした銀、幸運に通じるお守りとされた大きな二つの理由です。

 

 

写真は今からは120年ほど前の1898年、ヴィクトリア時代の終り頃に作られたスターリングシルバーのサービング スプーンです。

 

ねじれ柄の最大厚みが4ミリに、透かし部分も2ミリと銀が厚く出来ていて、ボール部分の銀にも厚みがあることで、かなりの持ちはかりとなっており、重厚なヴィクトリアン アンティークに仕上がっています。

 

 

スプーンにおけるピアストワークはエドワーディアン以降の品が多く、透かし部分の銀の厚みをもう少し薄めにして、作業負担の軽減を図る傾向が次第に出てくるものです。 しかし、このアンティークの場合には透かし物の走りであることが、透かし部分の厚めな構造の理由になっているように思います。

手仕事で糸鋸を引いてこしらえたピアストワークは、ルーペで観察すると断面に残ったギザギザ跡が繊細でレベルが高く、銀の厚みからみてもかなりの時間を要して作り上げられたものと分かります。

 

 

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